ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

おまえさん

2011-11-18 05:00:00 | 読書

ぼんくら』の初版はいつだったのか知りませんが、私が買って読んだのが2005年の夏、続編の『日暮らし』が文庫本で出たのが2008年の11月、『ぼんくら』が相当面白かったので、『日暮らし』の文庫本化を待ち望んでいたのですが、待った割には『ぼんくら』ほどの面白さは無く(期待し過ぎたのかも)、この『おまえさん』が出版された今年の9月には手を出すことがありませんでした。

前回の串本滞在中は天候に恵まれず大阪から持って行った本は全部読み終えてしまい、途方に暮れていたのでオークワの前の比較的大きな書店に赴きいろいろと物色したのですが、読みたいと思うような本は見つからないので、仕方なくといった感じでこの本を買ったのでした。

帯にある“いきなり文庫!”という字が眼に飛び込みますが、“いきなり文庫”というシリーズではありません。著者本人に言わせると予定よりも3年も遅れてしまったので、待ちかねている読者の皆さんにお詫びの気持ちを込めて文庫本で売り出したかったようです。出版社は単行本を揃えている読者も待っている筈なのでということで、単行本と文庫本を同時に出版するという次第になったようです。おまけに『日暮らし』が上・中・下と三巻だったのを上・下の2巻にして再発行するというような姑息なことも試みたようで、この重なった二つの事態がこの『おまえさん』に手を出さなかった私なりの理由なのです。

まぁ、「暇でしゃあない」事態に「背に腹は替えられぬ」ということで、しぶしぶながらこの本を買ったという次第でした。

ところが読み出してみるとやはりなかなか面白い、ぼんくら同心の平四郎と凛々しい弓之助、手下の政五郎とおでこ、煮売屋のお徳に加えて字は違うが長男と同じ名前の新鋭同心である間島信之輔とその叔父の隠居・源右衛門らの活躍で、痒み止めの新薬『王疹膏』を売りだしていた瓶屋の主人・新兵衛が切り殺されるという事件を解決するストーリー、先の『エッセーで読む日本の歴史』が600ページが上下2冊あったものを2ヶ月もかかったのに、ほぼ同量のこちらは串本滞在中に半分ぐらいは読んだとは言え、2週間で読み終えてしまいました。

ところでタイトルの『おまえさん』っていったい誰のことだったんでしょう、どうも解せかねます。

             

これは何を撮っているかと言うと、本に着けてくれるカバーであります。何処の本屋でもこれと似たり寄ったりのカバーを着けてくれるのですが、何の役に立っているのでしょう。このカバーで本を読んでいるとカバーが上部にずれてきて仕方がありません。すなわち下部が無防備状態に陥るのです。

             

いつも買っているジュンク堂のカバーはこの通り、上下にも折り返しが付いているのでずれないのです。本は大切に読みたいもの、こういう細かなところへも気を配って欲しいものですね。

ネットで買ってもこのカバーを着けてくれるとのこと、品揃えが豊富、送料も無料だそうで、串本に在住するようになればきっとネットで注文することになりそうです。

明日大阪で蕎麦打ちがあるので、今日は一旦電車で帰りますが、未だ特急は日に2本しか走っていないようなので、前回の轍を踏まぬよう時刻表はじっくり見ておくことにしましょう。

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