月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

レミー&胡桃、そして…

2007年08月16日 15時01分15秒 | 映画/テレビなど


今日は仕事がお休みなので、先程ようやく「レミーのおいしいレストラン」を観てきました。夏休み&お盆シーズンの合わせ技一本で、なかなかのお子さま率ではありましたが、朝一の回に行ったおかげで、そこまで混み混みの状態は避けることができました。だけど劇場を出ると「レミー」や「ハリーポッター」を観るらしき長蛇の列が…早起きして良かった(汗)

ピクサーの劇場用長編は、今まで日本公開時にタイトルを変更されることが基本的になかったのですが、今回は「ラタトゥーユ」という原題が、なんだかへっぽこな印象の邦題に変えられちゃったな~と、ちょっと気にはなっていました。でも日本で「ラタトゥーユ」と言ってもピンと来ない人が多そうだし、興行成績にも影響を与えてしまうかもしれないので、仕方ないのかな(^^);

それは別としてこの作品、文句なしの五つ星でした

とにかく音楽と映像の一体感が素晴らしく、まるで「歌のないミュージカル映画」のようでした。最初の方でネズミの大群を殺そうと銃を乱射するお婆さんなど、マッドなテイストも漂っていて、実にブラッド・バード監督らしくてステキ(笑)。テンポも良いし、全く飽きの来ない展開と美しい映像、小気味よい音楽に魅せられて、決して短くはない上映時間があっという間に感じました。

クライマックスの、大量のネズミたちが料理をするという、現実では絶対にあり得ないシチュエーションが、あまりにも見事な映像に仕上がっていて、不覚にも涙がこぼれそうになりました。不意に涙で視界がぼやけたのです。全く「泣き」のシーンではないのに、涙が出てしまった自分にビックリ。

ところで、最後までへっぽこぶりが目立っていたリングイニ君ですが、彼はシェフではなく、ウェイター&ローラースケートの才能があると思います

今までのピクサー路線とは少し違う雰囲気の作品ではありましたが(そういう意味では同じバード監督の「Mr.インクレディブル」もそうでした)、今後のますますの可能性を感じさせてくれる作品だったと思います。今回予告を観ることの出来た、来年夏公開予定の次回作「ウォーリー」も本当に楽しみです。


映画から帰って来てから、昨日録画しておいたアニメ・戦争童話「ふたつの胡桃」を観ました。近年の関修一さんの作品はあまり知らないのですが(「ドラえもん」ミニシアターや劇場版で原画を担当されていることは知っていましたが)、この方って本当に絵柄が変わってきたなぁ~と思います。「ペリーヌ物語」や「南の虹のルーシー」の頃と、「私のあしながおじさん」「トラップ一家物語」の頃とでも、随分タッチが変わったなぁと思いましたが、今回観た「ふたつの胡桃」も、また全く違うタッチになっていて、これはこれで魅力的でした。考えてみれば関さんがデザインした「日本人」って、私自身はあまり見たことがありませんでしたので意外でした。

内容については、戦争を扱う作品は、どうしても「人の死」ということを避けては通れないこともあって、ある程度は覚悟(?)しながら観ていたものの、やはり不覚にも涙が…。最近涙腺がゆるすぎて困ります…トシを取ったのかなぁ ラストシーンへの展開は、ある程度は予想できていたのですが、素直に感動しました。

扱われたテーマには、少し前に「ドラえもん」で放送された「ぞうとおじさん」同様、戦争という狂気の中、理不尽な大義名分で犠牲となってしまう動物たちのエピソードも含まれていました。ペットとして飼っている犬や猫の供出を国民に強要し(兵隊さんのための「毛皮を取る」という名目で)、それに逆らう者には「非国民」というレッテルを貼るという、とても信じたくないような愚行があったというのですから、戦争というものが人を狂わせることの恐ろしさを改めて感じました。


さて、今日はこれから、同じく戦争を扱った作品「夕凪の街 桜の国」を観に行ってきます。さっき「レミー」を観たシネコンでは上映していないので、先日「河童のクゥと夏休み」を観に行った別のシネコンへ…。映画館のハシゴなんて何年ぶりでしょうか(^^);


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