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月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

「さよならパー子」

2006年12月13日 04時06分09秒 | 藤子不二雄
昨日、テレ朝チャンネルで放送された「パーマン」は、#410「さよならパー子」でした。

ブロードウェイ出演のオファーが来たスミレ。女優として世界に羽ばたくチャンスだけど、アメリカに行くとなるとパーマンの活動は出来ないから、パーマンをやめなければならない。その狭間で揺れ動くスミレの心を描いた名編です。

しかし、スミレがアメリカへ行くのと同時期に、パー子もアメリカへ行くなんて、あまりにもあまりな偶然が起きているのに、パーマン仲間の誰一人としてパー子=スミレ」だと気がつかないとは(^^); ・・・まぁ、そこが面白いんですけどね(笑)

ミツ夫(=パーマン)はスミレ(≠パー子)が好き。
スミレ(=パー子)はミツ夫(=パーマン)が好き。
それでは、ミツ夫はパー子を・・・?

「パーマン」という作品は、この微妙なベクトルがとても冴えてます。パー子の正体を読者(視聴者)は知っている(※)のに、パーマンたちは知らないというところが、この作品の面白さを倍加させることに一役買っています。

(※) 旧原作では、パー子の正体は基本的には「ヒミツ」という公式設定で、慎重な読者ならスミレだと気付くという趣向でした。ところがシンエイ版のアニメが作られる頃にリメイクされた新原作では、パー子の正体は大っぴらに描かれています。シンエイ版のアニメは新原作に準じていますので、パー子の正体=スミレということは、視聴者には早い段階から明らかにされています。

スミレは、ミツ夫(パーマン)に、スミレとしてではなく、パー子として「行かないで」と言って欲しかったのです。この絶妙な乙女心が素晴らしいです。その過程で、ミツ夫(=パーマン)が、パー子≠スミレ)を好きだということに、ミツ夫自身が気付くのでありました。まぁ、ミツ夫だって、そう簡単には(パー子を好きだと)認めませんけど(笑)。潜在的な「好き」さが見え隠れしていて、そこに「パーマン」という作品のラブコメ的な面白さが潜んでいると同時に、最終回「バード星への道」、さらには「ドラえもん」の「めだちライトで人気者」に向けた感動も隠されているのです。

ついさっき録画を観て、とても面白かったので、このブログでは珍しく「パーマン」について語ってみました。今までそれほど語ってはいませんでしたが、私は「パーマン」という作品は子どもの頃から大好きだったんです。小学校低学年の頃には、パーマンになりたくて、なかば本気で「バードマンがやってこないかなぁ」なんて夢想していた程です(^^);

ちなみに「踊る大捜査線」マニアの友人に、パーマンとパー子の関係は、青島とすみれさんの関係に似ていると言ったところ「名前だけじゃん!」と言われました。確かにどっちもスミレ・・・でも、やっぱりちょっと似てる気がします。名前だけではなく・・・


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