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月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

大切なものは 目には見えない

2008年03月14日 00時56分20秒 | ミュージカル/演劇


久しぶりに音楽座ミュージカル「リトルプリンス」のDVDを観ました。

先日、同僚のS崎さんに貸したところ、サン・テグジュペリのファンだという彼女は結構喜んでくれたみたいで嬉しかったです。そのDVDを返してもらったので、自分でも観てみたわけですが、やっぱり好きですね~音楽座ミュージカル

私は「リトルプリンス」自体を舞台で観た経験はありません。1994年頃にWOWOWで放送された音楽座特番でチラッと観た程度です。その代わりというか、「リトルプリンス」を元にして1995年に上演された「星の王子さま」を、大阪の(今は亡き)近鉄劇場で観ました(※)。当時はH・アール・カオスの白河直子さんがヘビ役で出演していて、その魅惑的なダンスシーンが特に印象的でした。とにかく「静かなミュージカル」という印象で、その静けさがあまりにも心地よく、高田浩さんたちの音楽がいつまでも耳に残る作品でした。王子を演じたのは今津朋子さんだったのですが、これがまた実にキュートで…。畠中洋さんのキツネもこの時に観ました。私が生舞台で観た畠中さんの姿は、この時のキツネが今のところ最後です(T_T)

(※) 近鉄劇場……だと思っていたのですが、後から考えてみると、もしかしたらシアタードラマシティーだったかもしれません(汗)。もし間違ってたらゴメンナサイ。

このブログで以前も書いた気がしますが、終演後、当時の彼女(元嫁)と、これからも音楽座はますます良くなる!という話を熱く語り合ったのに、そのすぐ後に1996年春での解散が決定してしまって、実に居たたまれない気持ちになったものでした。

思い出話はこれくらいにしまして(笑)、このDVDでは野田久美子さんが王子を演じているのですが、往年の土居裕子さんをどこか彷彿とするところもあって、とても可愛い王子さまでした。他のキャストも、なんだか四季出身者が多い気はしますけど(笑)、若手からバイプレイヤーまで良い感じのバランスが取れていました。

やっぱり最近の音楽座(Rカンパニー)は以前に近づきつつあるというか、劇団としての結束力が高まってきている気がして、それがとにかく嬉しいです。この「リトルプリンス」は今も全国公演をしているようですが、今回も福岡に来てくれないのが返す返すも残念

さらに困ったことに、Rカンパニーは昨年末に突如「今後DVDを発売しない」という方針を発表しまして、「何も積極的にDVDで観たいわけじゃないけど、福岡に来てくれないから仕方なく」DVDでRカンパニーの音楽座ミュージカルを楽しんでいた私にとっては、まさに寝耳に水で、思わずRカンパニーに「考え直して!」とメールを送りましたよ 地方在住で、なかなか首都圏の劇場まで足を運べないファンもいるんだから、DVDを出し続けるか、せめて舞台中継をBSやCSで放送して欲しいと…。

するとお返事を頂きまして、近日中に「現在進行中である新しい挑戦と試み」を発表するとのことだったのですが、これがどうやら、このことらしい…。

なるほど、舞台映像を映画館で上映するというのは、確かに新たな試みで面白いことだとは思います。しかし……

首都圏主要スクリーンにて

…………やっぱり地方在住者は切り捨てなんですかぃ

大切なものは 目には見えない
大切な作品は 地方では見られない

ちょっとそれはカナシイ……あまりにもカナシイ……

そういう意味では、劇団四季は曲がりなりにも(笑)、全国各地でいつでも作品を観られるようにしてくれていて、それは本当に助かることなんですよね。もちろん、全国で毎日たくさんの舞台を上演することにより、それぞれの舞台の質が落ちているのは火を見るより明らかなので(そのことを浅利さんは決して認めようとしないけど、長年観ていれば、分かりたくなくても分かります…)、それはそれで確かに問題ですけど、一極集中を避けるという方針は決して間違ってはいないと思います。

ただ、四季は豊富な財力があるから、そういう全国での上演も可能なのであって、Rカンパニーに同じことを要求するのは酷な話です。だけど、四季の作品には海外物が多く、DVDの発売やテレビ放送が難しい作品も多いのです。四季に出来なくても音楽座には出来ること……その一つが「DVDでの観劇」だったのではないかと私は思うのです。「ライブ(生)の舞台を原点に」というのは理解できますが、そのことで作品を観る機会すら奪われてしまうファンがいることも、どうか理解して欲しいと願わずにはいられません。

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