月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

安藤美姫さん銀メダル

2006年11月19日 10時25分33秒 | スポーツ
フリーでも安藤美姫2位、GPファイナル出場が確定(読売新聞) - goo ニュース

この記事を書いてる間に結果が出てしまっていました・・・美姫ちゃん、フリーでも2位か・・・やっぱり妍兒ちゃん強かったな~(T_T) でも、立派な銀メダルです。おめでとう♪

まぁ、それでもファイナル進出は決定です。美姫ちゃんは最後に勝てば良いんですから(^^); でも村主さんにも進出して欲しいからなぁ~・・・中野さん真央ちゃんも・・・3人とも出場するNHK杯は、全く目が離せません・・・

フランス大会SP雑感

2006年11月19日 10時07分47秒 | スポーツ
美姫 あるぞ4回転ジャンプ解禁(スポーツニッポン) - goo ニュース

近頃、このブログではあーやフィーバー中ではありますが(笑)、まだまだフィギュアだって目が離せません。どうしても藤子ネタが犠牲になってしまいます。藤子ファンの皆様、今しばらくお待ち下さい(^^);

さて、安藤美姫さんについては、トリノのとき「4回転が決まれば上位もあり得るが、決まらなければ・・・」という、ちょっと危なっかしい解説が事前にされていたのを思い出します。実際には、ご存じのように絶不調の中、かなり無理して挑んだ4回転が決まらず、15位という残念な結果に終わってしまったわけです。

ただ、あの時の美姫ちゃんの武器は、極論すれば「4回転だけ」とさえ見られていましたが、今季はまるで違います。4回転を封印したアメリカ大会で192.59点という高得点を弾きだして優勝したわけですし、今回もSPで2位とはいえ、1位の妍兒ちゃんとの点差は僅か0.2。明らかにスケーティングそのものの技術が向上し、安定してきたのだと思います(細かいことは素人の私にはわかりませんが、点数や演技を見る限りそう感じます)。だから、期待する気持ちはわかりますが、ここで無理に4回転・・・と、マスコミは煽らないでいて欲しいものです。そりゃ、4回転を見たいのは私も同じです。本人やモロゾフコーチの判断で、4回転を飛ぶときが来れば、きっと彼女は飛ぶと思いますので、じっと見守っていたいです。上の記事によれば、そのモロゾフさん自身が「4回転だ!!」って張り切っちゃってるみたいですが、無理はさせないであげてね(^^);

前置きが長くなりましたが、フランス大会SPの感想をば・・・

男子

日本の2人、南里康晴くん小塚崇彦くんに関しては、やっぱりジャンプが決まらないなど、少なくとも今大会に関しては課題はたくさんある気がしました。上位の選手たちと比較してしまうと、どうしても見劣りしてしまう面は否めません。でもステップやスピンなど、大変良かった面もたくさんあるので、伸びてくる可能性は十分あると思います。2人ともまだ十分若いですしね。小塚くんはシニア初挑戦の17歳の若さだし、南里くんは私と同じ福岡の人だし(^^)。今後に期待しましょう!

フランスの2人、ブライアン・ジュベールさん(1位)、アルバン・プレオベールさん(2位)、そろってギャグですか(^^);; プレオベールさんはまるでコントのような動きをするし、ジュベールさんは007だし(笑)。バキューン!のポーズを取られたときは思わず吹き出してしまいました(^^); 解説の佐野稔さんまでが思わず笑ったシーンもチラホラと(笑)。まぁ、そんなこと言いながらも、2人ともスケーティングの技術はさすがでしたけどね。ツートップ独占したのは理解できる素晴らしさでした。特にジュベールさんの方の技術は男子ピカイチだと思います。単に笑えただけで(笑)。

女子

まずカナダ大会で逆転優勝した、カナダのジョアニー・ロシェットさん。プログラム構成を少し変えながらも着実に決め58.92点3位。でもどうだろう・・・今回は美姫ちゃんと妍兒ちゃんが揃っていますし、この2人は彼女にとってはかなりの強敵だと思います。カナダ大会のような逆転優勝はありますかね?(いや、彼女に優勝されちゃ困るんだけど) ところで実況の進藤さんが「エレガントな」と言おうとして「エロが」と言ってしまったのがツボにはまりました(笑)

イタリアのバレンティナ・マルケイさんが使用した曲が、ミュージカル「Contact」の2部で使われてる「Farandole」だったのが印象的でした。そういえば中国杯ではディズニー映画「ムーラン」を使ってた人もいましたね。

アメリカ大会で2位だった、アメリカのキミー・マイズナーさん52.56点4位。最初の3-3ジャンプで転倒・・・これが痛かったようですが、その他の面でかろうじて50点台は確保。でも彼女も大変実力のある人だけに、当然フリーでの巻き返しを図ってくると思うし、まだまだ要注目です。

カナダ大会で3位だった韓国の金妍兒さん。相変わらず全く危なげのない演技で、65.22点で見事1位! この子は、あの荒川静香さんでおなじみで、あーやもライブ等でモノマネしていた(笑)、イナバウアーをよくやるんですが、そこからの2回転ジャンプなど、あまりの素晴らしさに思わず溜息が出てしまいます。妍兒ちゃんの演技は、その憂いのある表情も相まって、観る者を惹きつけます。今大会では美姫ちゃんの強力なライバルですが・・・妍兒ちゃんも結構ファンなんですよね~(^^); でもフランス大会優勝だけは渡すわけにはいきません(笑)。

そして我らが安藤美姫さん。ジャンプも全く危なげなく見事に決めてくれて、貫禄十分な演技でした。若手のホープと言われていた頃から始まり、トリノ前後の不調で苦しんだ時期を乗り越えて、19歳を目前にして大人の魅力も着実に身につけてきた気がします。堂々の65.02点で惜しくも2位。妍兒ちゃんは確かに見事だったけど、決して適わない相手ではありません。ファイナルへの進出は、フリーで余程のことがない限りほぼ確定ですが、ここは出来ればフランス大会を優勝して、先に進んでもらいたいところです。

美姫ちゃんが演技をしている表情を観ると、何故だか目が潤んでしまいます(^^); 今でこそ、ブログでこんなフィギュア記事を書いてる私ですが、トリノまではオリンピックしか観ない程度の「にわかファン」でした。もちろんソルトレイクシティも観てましたし、フィギュアそのものは決して嫌いじゃないけど、多くの人がそうであるように、オリンピックさえ観られれば、それで十分だったのです。そんな私の意識を変えて、フィギュア大会はテレビ放送された分だけでも観ておかなくては、というように思ったキッカケは、他ならぬ美姫ちゃんのアメリカ大会優勝でした。トリノの頃の特番等で観た、散々苦しんできた彼女の姿が印象的だっただけに、なおさら彼女の「復活」が心に響きましたし、色々と苦境に立っている自分にとっての励みにもなりました。彼女にはファイナル優勝を目指して頑張って欲しいです。

フリーは今夜放送ですが、放送時間は寝ている可能性が高いため、ちょっと放送時に観られるかわからないのが残念です。起きたら「安藤優勝!」という嬉しいニュースを読めることを期待しています♪

「CHRISTMAS LIST」と「mama」

2006年11月19日 05時32分40秒 | 平原綾香
ようやく15日発売のCDが18日到着いたしました。3日遅れ・・・

CHRISTMAS LIST
会員ページでPVが先行公開されて以来、何度となく繰り返し聴いていますが、やっぱりたいへんな名曲だと思います。曲の良さ、歌声の良さはもちろんですが、この歌にこめられた「願い」の持つ意味は非常に大きいです。

この曲は「クリスマスソング」であることは確かですが、「反戦ソング」と単純に括ってしまうのは、少し違うような気がします。もちろん「戦争が起きないように」という明確なメッセージが前面に出てはいますが、そういう政治的、思想的スタンスから歌われているというよりも、もっと普遍的な願いといいますか・・・

世界で6000万人といわれる犠牲者を出した第二次世界大戦の後、日本が巻き込まれる形での戦争は起きることなく今に至りますが、世界ではあの大戦への反省も空しく、相変わらず毎年のようにどこかで戦闘が繰り広げられ、一般市民、特に子どもが大勢犠牲になり続けています。日本は、戦争そのものに巻き込まれてこそいないものの、自衛隊は何度か海外に派兵されていますし、自ら敵国の兵士や市民を殺傷することはないにしても、そういう任務を帯びた外国の兵隊を補助する役割を担っています。これは明らかに戦争に荷担していることに他なりません。

しかし、それを声高に批判することは簡単なのですが、日本がアメリカとの安保条約という傘の下で、アメリカに守られて平和を謳歌していることも事実ですし、そうである以上「助けられはするが、助けはしない」なんて身勝手な理屈が通用するはずがないこともまた事実なのです。

子どもの頃、スイスが「永世中立国」だと知ったときは、単純に「なんて良い国なんだろう」と思ったものです。しかし実際には永世中立である以上、どこの国の戦争にも荷担しない代わりに、他国から攻められたときも自衛しかないわけで、当然ながら強力な軍隊を「自衛のため」に持たなければなりません。そのスイスの永世中立の原則すら、国連加盟により既に崩れてしまっています。

日本が、たとえばアメリカの傘の下にいる状況をやめたとすると、アメリカの「睨み」がなくなった日本を狙おうとする国は、北朝鮮を例に出すまでもなく、たくさん出てくるでしょう。たとえ現在は友好国であっても、そういう状況になれば羊を狙う狼に豹変する国もあるかもしれません。非暴力・非協力・不服従を決め込んだガンジー的な国家だからといって、どこも攻めてこないとは必ずしも言い切れないのです(むしろ逆に攻められる危険の方が高いでしょう)。そうなると、日本が安保をやめ、永世中立を宣言し、平和を保つためには、今度は今の自衛隊とは比べものにならない強力な軍隊が不可欠という、アンチノミー(二律背反)な状況が出現してしまうのです。もちろん徴兵制だって当たり前になってしまうでしょうし、そんな国が果たして本当に「平和」と言えるのか、やはり疑問です。

結局一番良い方法は「戦争が起きないこと」、この一点に尽きるのです。しかしそれは哀しくも無邪気な「幻想」であり「夢想」に過ぎないのが現実です。戦争がなくなること、愛する者同士が引き裂かれないこと、それを叶えるためには、一人一人が、平和への一途な思いを持ち続けることしかないのです。そのような、ある意味では悲愴さすら併せ持つような願いが、この曲にはこめられている気がします。David Foster の願い、Natalie Cole の願い、あーやの願い・・・そしてそれが全ての人の普遍的な願いにならなければ、世界は何も変わらないのです。

歌詞の中の「この幻想を無邪気だと~」というくだりは、John Lennon の名曲「Imagine」のフレーズ「You may say I'm a dreamer」(人は僕を夢想家だと言うかもしれない)を思い起こします。ちなみに「Imagine」は、あーやのお姉さん・aikaさんがカバーしていて、アルバム「ai wo ~愛を~」に収録されています。aikaさんについては、またいずれ改めて書きます。

mama (Orchestra version)
C/W曲の「mama」は、あーやの1stアルバム「ODYSSEY」に収録された同名曲を、オーケストラバージョンとして新たにアレンジされ、セルフカバーされた作品です。

実を言うと私は「mama」という曲の素晴らしさに、恥ずかしながら最初なかなか気がついていませんでした。ムーディな雰囲気のメロディも、あーやの美しい歌声も、決して嫌いではなかったのですが、他の曲と比べて、もう一つピンと来てなかった気がします。デビュー間もない頃のあーや自身が作詞していますが、歌詞表現として、たとえばカタカナの多用(「キレイな花」「大きなヒマワリ」「シアワセ色のオレンジ」)など、「4つのL」に収録された、あーや作詞曲の洗練さと比較して、少し違うような印象を受けてしまっていました。

ところが、あーやの曲全体をヘビーローテーションしていたあるとき、この曲のもの哀しさや切なさ、そして歌詞表現の深さに改めてハッと気がつき、突然のようにマイベストの上位に躍り出てきたのです(^^); その途端に「CHRISTMAS LIST」の C/W曲に決まったことを知り、個人的にはたいへん嬉しかったです。

「mama」は、死んでしまった「お母さん」の心情から歌われた曲です。漫画「ふたつのスピカ」のファンとしては、どうしても若くして死んでしまったアスミのお母さんの気持ちと重ねてしまいます。そういうテーマすら全く感じ取っていなかった、以前の自分の不明を恥じるばかりであります(^^);

デビューから3年近くたった今のあーやの歌声で、今回セルフリメイクされたわけですが、その「深さ」がより際だっていました。曲調として、元の曲のムーディさより、優しさ温かさの方が前面に出たようなアレンジです。荘厳なオーケストラのメロディとともに、「mama」の愛情が降り注ぐような歌声に、聴いていて思わず目頭が熱くなります。聴き比べてみましたが、3年経った今回の方が、より「若いお母さん」のように感じます。(だからこそ「アスミのお母さん」というイメージが出てきたんだと思います)・・・お母さんも何も、あーや自身は、まだ非常に若いわけですが(^^);

ただ、あーやの歌声については、デビュー1~2年の頃の歌声をCDで聴くと、実際の年齢より遙かに大人っぽい感じを受けるのですが、ここ1年ほどの歌声は「若返った」ように感じることがあります。もちろん良い意味で、です。このあたりは、また時間があれば、ゆっくり分析してみたいと思います。

「mama」の作曲を担当したのは坂本昌之さんです。「Jupiter」の編曲を担当した方でもあります。「Jupiter」を歌うシーンがテレビなどで放送されると、クレジットは「作詞: 吉元由美/作曲: ホルスト」とされることが多く、それは決して間違ってはいないのですが、ホルストの名曲を、あーやの「Jupiter」として蘇らせたのは他ならぬ坂本さんなので、彼の名前も出して欲しいなと思っていました。

初期のあーやの曲は、坂本さんと小林信吾さんがプロデュースしていて、お二人で作曲や編曲などを中心的に手がけておられたのですが、アルバム「From To」以降はお二人とも参加しなくなってしまいました。このあたりの事情は、当時まだファンではなかった私には全くわかりませんが、坂本さんが手がけた「mama」「願い」、そしてあーやが作曲した多くの曲のアレンジ、小林さんが手がけた「歌う風」「君といる時間の中で」など、素晴らしい曲も多いので、いずれお二人にはまたあーやと一緒に曲を作って欲しいなと思っています。今回はあーやの新作CDで久しぶりに坂本さんのお名前を見ることが出来て、なんだか嬉しかったです。

平原綾香
CHRISTMAS LIST
ドリーミュージック
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