月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

なぜ平原綾香に惹かれるのだろう

2006年11月17日 04時30分49秒 | 平原綾香


なんか意味深なタイトルを付けてしまいました(笑)。

16日、待望のあーや初のライブDVDが到着しました。15日発売なのに1日遅れですね・・・同時発売のCD「CHRISTMAS LIST」に至っては、先程ようやく発送通知が・・・発売日に届くようにさえなれば、アマゾンに対する私の不満は、1つもなくなるんですがねぇ~(^^);

写真はパッケージと、付録として入っていたポストカード。これには「Live」「Love」「Luck」「Life」「Start Line」の5つありまして、私のは「Luck」・・・今年は不運続きだった私ですが、なんだかこれから幸運が向いてきそうで嬉しいです♪

先日の記事でも書いたように、24日にはキャナルシティでのミニライブもありますし、18日あたりに「CHRISTMAS LIST」が届いたら、また私の心はお祭り状態でしょうね(笑)

まだファンクラブ会員限定ではありますが、来年のコンサートツアー先行予約の受付も始まり、私は福岡と広島を申し込んでおきました。抽選なので購入できるかわからないんですけど、行けたら良いなと願ってます。なんてったって「Luck」ですから(笑)。このツアーを2箇所しか行かないのは、あくまで予算と仕事の都合であって、たとえば宝くじが○億大当たりとか、予算も仕事も考える必要がなくなったら、全国36公演に駆けつけることも全く厭わないのです。もはやですけどね(笑)。

私をそこまで惹きつける彼女の魅力とは一体何なのか・・・

かわいいから?(笑)
いやいや、もちろん彼女は可愛いですが(笑)、ルックスは私にとって、あくまで副次的なものでしかありません・・・というと語弊がありますか(笑)。

要するに姿を見て好きになったわけではないということです。初めて聴いたとき、彼女の年齢だって私と同じくらいの30歳前後だと思ってたし(失礼)、ジャケット写真を見ただけ(歌う姿などを全く知らない)の時点でも、ルックスが好みかどうかという点においては微妙でした(またまた失礼)。彼女を「可愛い」というふうに感じたのは、まず一通り歌を聴いた後、テレビで観てからです。まず彼女の「音楽性」に惹かれていって、よ~くお姿を拝見してみたら、たまたま可愛かったと(^^);

今回は、以前このブログなどで書いた内容と少し重複するかもしれませんが、私があーやを知り、ファンになるまでの様子を、少し詳しく書いてみます。その上で、彼女の歌のどこが素晴らしいのか、何に惹かれるのか、私見を述べてみたいと思います。

ここからが長いので、トイレなどお済ませ頂き、お茶などご用意された方が宜しいかと思います(笑)。あーやや私に興味のない方は、また別の日にお越し下さい。今回の記事はあーや一色です(^^); 先におことわりしておきます(笑)。たまに誤解されることがあるんですが、松浦亜弥さんとは関係ありません。平原綾香さんです。「あやや」ではなく「あーや」です。念のため(笑)



さて・・・最初に「しっかりと」聴いた曲は、ご多分に漏れず「Jupiter」です。iTunes Store (当時は iTunes Music Store) で購入したため、購入日時が記録されていて、記憶をたどるとき便利ですね(笑)。7/6の朝6:10に購入しています。確か前の夜から会社で徹夜仕事をしていたときです。

なんで購入したのか・・・このあたりの事情は微妙なんですが、実は私はその2ヶ月前に離婚していまして、7月というのは一番寂しい時期だったんですね。もう死にたくなるほどに・・・。仕事も私生活もうまくいかず、なかばヤケになってたかもしれません。何もやる気が起きなくなっていた・・・。もちろん「これではダメだ」と思う自分もいたんです。それで、何か良い曲を聴いたら、気分も少しは良くなるんじゃないかと考えて、iTunes Store で物色していたというわけです。

ここで少し説明しておきますと、私はあんまり音楽番組を観たり、ラジオを聴く習慣がありませんでした。だから、誰のどんな曲がヒットしているかなど、全然知らなかったし、興味すら持ってなかったのです。ちょっと日本のアーティストに対する偏見みたいなものを抱いていたフシすらあります。20歳過ぎにファンになったゴダイゴをずーっと好きで聴いていましたし、他に好きな曲といえば、元嫁がよく聴いていたスピッツとか、洋楽とか・・・あとはミュージカルソング、そして藤子アニメソングとドラクエ(笑)。私の好きな音楽ジャンルは、その程度のものでした。大のミュージカル好きであるように、私は音楽そのものは決して嫌いではないんですが、新しく好きな音楽を見つけようという気持ちが薄かったんでしょうね。

そんなバックグラウンドを持つ私ですから、誰の曲がヒットしているとか、そういう手がかりは何もありません。ただただ手当たり次第にJ-POPや洋楽を試聴していたとき、たまたま「Jupiter」があって、「あっ、これ聴いたことがある!」と思ったんですね。ホルストの「惑星」をではなく、この「Jupiter」という曲を・・・。そう、確かに聴いたことはありました。おそらくテレビか何かで・・・そのときも多少は気にはなったものの、どんな人が歌っているのか、どんな歌詞か、そこまで興味を持つことはなかったんだと思います。だから、たとえテレビで歌う彼女を目にしていたとしても、そのときは特に心に留めていなかったんだと・・・今から考えたら、もったいない話です。ただ聴いた曲の印象だけは、かすかに残っていたんですね。

その数ヶ月前にハマって観ていたトリノオリンピック・・・これでしょっちゅう掛かっていた曲「誓い」を聴いたときも、彼女の名前を見て「あぁ、Jupiterの人だな」と思った記憶はあるので、心の片隅では何か引っかかっていたのかもしれません。

そして「Jupiter」を初めて通して聴いてみて・・・久しぶりに心が震えるという体験をしました。離婚して心が弱り切っていたこともあるのでしょうが、「音楽を聴いて涙が出る」という体験を初めてしました。「私たちは誰も ひとりじゃない」・・・JASRACがうるさいので(笑)、あんまり歌詞を書くことは出来ませんが、孤独で胸が締め付けられていた私には、ハッとさせられるフレーズでした。もちろん、ホルストの原曲も素晴らしいのです。でも私は同時に、吉元由美さんによる歌詞や、この平原綾香という人の歌声に強く惹かれました。

そして、他の曲も聴いてみようという気になったのです。同じ7/6の6:29・・・「Jupiter」を購入してから僅か20分足らずで、「誓い」「翼をください」「なごり雪」「いのちの名前」の4曲を購入しています。これらは全て知ってる曲だったから・・・「誓い」は彼女の歌ですが、ほかは全てカバー曲です。「いのちの名前」は、木村弓さんが歌う原曲は知らなかったものの、「千と千尋の神隠し」は何度も観てますし、サントラも持っていますので、おなじみのメロディでした。「Jupiter」と併せて合計5曲を何度か繰り返し聴いてるうち、「この人の歌って、もしかしてすごく良いんじゃない?」と思い始めていました。この日は一旦帰宅して寝ることにしました。

翌朝・・・というか昼過ぎですが(笑)、彼女の他の曲が気になってしょうがなかった私は、14:37にアルバム「The Voice」を全曲購入しています。ここで「Jupiter」「誓い」以外の彼女自身の曲を、初めて聴くことになるのです。今や大好きな曲の1つ「虹の予感」と出会ったのも、このときです。

聴いてるうち、この平原綾香というアーティストの歌声相当好きになっている自分に気がつきました。一体どういう人?と気になり、プロフィールを調べて「22歳!?」とビックリしたのも、この頃でしたね(笑)。なんでビックリしたかというと、この人の「ストイックでボリュームがあり安定していて心に響く歌声」と、自分の持ってる「ハタチそこそこ」のイメージが結びつかなかったからです。どうしても若い歌手というと、劇団四季の女優さんが頭に浮かんでしまうのですが(笑)、四季にも、あーやと同年代で声楽を専門に学んできた女優さんが大勢います。だけど、あーやと同じくらいに歌える人なんて滅多にいません(たま~に将来が楽しみなビッグシンガーも登場しますが)。私の認識では、十分な実力があって魅了されるシンガーには20代後半~30代が多かったんです。さらに「Jupiter」のときは19歳だったというし、あーやは声楽ではなくサックスが専門だというから、ますますビックリだったのです。

同じ日の17:38には、また他の曲も気になり始めて・・・ついにやってしまいましたよ・・・「Odyssey」「4つのL」、「From To」の未購入曲、一気にダウンロードを(^^); もう完全にファンになってましたね。

この後、思わず元嫁にメールを送ってます。平原綾香さんって人のファンになったよ~!って・・・。そんなもん、元嫁から見れば、別れた夫が誰のファンになろうが「知ったこっちゃない」だろうと、今になっては思いますが(笑)、当時の私にとっては、こんなことを話せる相手といえば、元嫁しかいなかったのです。そりゃあ・・・寂しくもなるわけです(笑)。

この頃には、1曲1曲のメロディや歌詞を吟味するというより、ただひたすら聴いていました。当然「Jupiter」と「誓い」を除いては、曲名と曲が完全には一致していなかった時期ですね。ただ1曲だけ、胸に残って仕方のない曲があり、じっくりと聴き直してみました・・・それが「明日」でした。

離婚してからの寂しさを噛み締めている時期に、この歌は・・・本気でガツンと来ましたね。歌詞を書けないのが悲しいですが、まるで自分のそのときの心境を代弁したかのような歌で、ティッシュが何枚も必要なくらいに泣きました。大人になって以来、これほどまでに男泣きしたことはないと思います(^^);

「明日」の作詞をした松井五郎さんにも大変興味をもちました。安全地帯氷室京介さんの曲の作詞で有名です。「忍たま乱太郎」の主題歌「勇気100%」の作詞も、この方が担当していたのは少し驚きました(^^); あーやの曲では他に「Circle Game」「Bloom」「ありがとう」「Eternally」(あーやと共作) も手がけています。あーやがカバーした安全地帯の「あなたに」も松井さんの作詞ですね。本当に素敵で心に残る歌詞をたくさん手がけておられます。ぜひ今後もあーやの曲を作ってもらいたいです。

さて、その後テレビやサイトで彼女の映像や写真をいくつか観る機会があって・・・だんだん可愛くて仕方なくなってきたのでありました(笑)。歌うときのカッコイイ姿と、ちょっと天然風なテレビで見せる姿(^^); そのギャップが彼女の歌声以外の魅力にもなりつつあったのです。そしてついに、劇団四季創立記念日でもある7/14には、ファンクラブに入会してしまいました(笑)。最初に聴いてから8日にしてファンクラブ・・・ちょっと信じられないほどのスピードで、ゾッコン(死語)になって行ったことがわかります。こんな経験は私も初めてです(^^);

7/19には「Voyagers/心」が発売しました。私も既にアマゾンで予約してあったため嬉しくて、それまでも情報GETのため(笑)、ちょいちょいROMらせてもらってた Gaiaさんの掲示板に思い切って書き込んでみました。ファンになったキッカケなども簡単に・・・そしたら大勢のあーやファン仲間の皆さんから励ましを頂いたりして・・・またまた感動してしまいました。何かと苦労したり悩んだりして・・・あーやを聴いて励みにしている人も多いことを知り、まさに「ひとりじゃない」ことを痛感したのです。

思えば、私がこのブログを始めたのも、あーやファンになったからこそだと言えます。過去の幸せな思い出を乗り越えて、思い切って新しい何かを始めることで「明日のページ」を切り開こうと・・・8月にはミクシィも始めたり、色々とそれまでの自分に変化がありました。あーやファンや元同級生、藤子ファンの友だちや知り合いもたくさん出来て、やっと思い出だけは乗り越えられたかなと、振り返っています。次は仕事の壁を乗り越えにゃなりませんけどね。

色々なところでよく書くんですが、私にとって、あーやは「恩人」なのです。それは「音楽」が、人の心を勇気づけたり、前向きに生きようとする力を与えてくれることを、彼女自身の歌によって、改めて気付かせてくれたからです。



さて、私は今、3度目のDVD鑑賞中です(^^);

この武道館ライブDVD、本当に素晴らしいです。WOWOWで以前放送されたのは、このDVDのダイジェストバージョンでしたが、放送でカットされた曲もしっかり収録されています。

ここで、あーやの素晴らしいところを何点か挙げたいと思いますが、まずライブで歌っていても、音を外したりすることがないことです。いや、もちろん彼女だって風邪を引いたり調子の悪いときは過去にあったと思いますが、これまで色々な番組などで、その場で歌っているシーンを観てきましたが、驚くほどに安定しています。

またまた劇団四季と比較してしまいますが(なんで比較するのかというと、私自身はあーやの歌声にミュージカル的なものを感じているためです)、四季の俳優でいくら歌の上手い人だって、音を外す瞬間を何度も観ているからです(^^); あーやはアカペラで歌ったりしても、全然音の調子がズレないのです。少なくとも私の観た限りでは・・・。その代わり普通に喋ってるときには、よく噛みますけどね(笑)。そこは、あーやは別に女優さんでも声優さんでも、アナウンサーでもないから、よし!(笑)

そして、1曲1曲を大切に歌おうとする姿勢・・・「言霊(ことだま)」と彼女自身が表現していましたが、音に乗せる言葉の意味をしっかりと「伝えたい」という気持ちを持ち続けていることが、今回のDVDを観ても、ものすごく伝わってきました。つまり決して「流して」歌わないということです。曲作りの姿勢として・・・これも彼女自身が語っていましたし、実際に「誓い」の収録風景の映像を見て、本当に感動したのですが、どの音にどの言葉を乗せると、そしてどの音(母音)で伸ばすと、一番気持ち良く聴こえるか・・・ということを、考えに考えてレコーディングをする人なんです。

また、今回のDVDでは、アンコール曲にまず「Voyagers」を歌いました。これはご存じの方はわかると思いますが、結構テンポも早く、壮大なメロディに乗っていて、わりと元気な曲です。ちなみに、このライブで「Voyagers」を歌ってるあーやは、ミューズのような衣裳も相まって、めちゃくちゃ可愛いです(^^); ・・・失礼。それで、その後に歌う曲が「明日」・・・これは本当にしっとりした曲です。これを続けて歌うことになったわけですが、「明日」を歌い始める前に、かなり長い間、彼女は瞑想するように目を閉じていました。つまり気持ちを切り替えていたんですね。「Jupiter」を歌うときも、ブレスに入る前、彼女は毎回祈りのようなポーズを取り、しばらく目を閉じます。この曲に対する想いや敬意・・・もしかするとホルストに対して祈っているのかもしれません。そして吸い込まれそうに大きなブレス・・・このとき会場に漂う緊張感がたまらない上に、彼女の曲に対する真摯な姿勢をも感じ取って、こちらまで嬉しくなってしまいます。

彼女に、いわゆる絶対音感というものが備わっているのかどうか、そしてファルセットなど技術的にどうなのか、素人の私には全くわかりません。ただ、音楽を心底から愛している人だということはわかります。そして私は彼女の曲を聴くと、例外なく心地良くなれるのです。今年のライブツアーでは、アンコール前のラストの曲として「Music」を歌っているのですが、彼女自身の作詞によるこの曲は、彼女の「音楽」というものへの愛や姿勢、敬意がストレートに伝わる名曲です。

アンコール曲のラストは、名曲「スタート・ライン」でした。これはこちらでも少し触れましたが、たいへんな名曲なのに両A面ではシングルが発売されず、「誓い」の C/W扱いになっていて、ファン以外の知名度が今ひとつという、悲運の曲です。元のテーマとしては児童虐待なのですが、文字通り新たなスタートに向かう気持ちなども表現されているわけです。そして、このライブの終わりに、あえて「スタート・ライン」を持ってきていることの意味は非常に大きいと感じます。

冒頭で触れたDVD付録のポストカードには、あーや自身が書いた、いつもの「4つのL」に加えて「Start Line」という文字が入ったものもあります。わざわざそれを作ること自体、来春の大学卒業と、これからの活動に向けての決意表明のようでもあります。

彼女の音楽家としての活動は、今後もっと大きく羽ばたくことと確信しています。この先、彼女が30歳、40歳になっても、こちらの身が持つ限り(笑)、いつまでもファンであり続けたい、応援し続けたい、私にとって非常に大きな存在であります。

大論文おわりっ!♪(笑)
ご静聴(?)、ありがとうございました(^^);

LIVE TOUR 2006
“4つのL”at 日本武道館

ドリーミュージック
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