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学校人材育成の陥穽

2016-06-15 07:35:58 | Weblog

 おはようございます。

 昨日はgooがメンテナンスでした。私は早寝早起き、一日ブログのネットが使えないような状態でした。やっと復旧し、また投稿できます。

 私が係長になった前後、シャープや関西人が良く分からず右左に右往左往。企画案は没。困っていました。当時の課長は米国駐在の経験が長く、海外営業の人脈もあり、いろいろ相談に乗ってもらいました。浅田さんの信頼も厚かったように思えますが、とても勉強家で、読書家でした。奈良の遺跡発見が趣味の人、今は京阪奈で悠々自適、晴耕雨読をしているのでしょう。

 彼はブレーンストーミングが好きでした。当時の米国や業界のベストセラーに関して毎月茶話会を開催していました。私はシャープが分からず、勉強になりました。毎回参加しました。強制ではないので、課の好きものが集まって好きなことを発言する会でした。シャープがコーヒー代やお菓子を提供してくれていました。人材育成の点でとても良い仕組みに思えました。この点も富士通とは大違いでした。学校ともです。学校人はお酒が好きのようですから。

 私と同い歳の、同じような役職の、面白い人が課にいました。彼は大阪大学の経営学修士過程修了者でした。彼が茶話会の担当者だったのでしょう。彼も毎回出席し、いろいろな流行の本や考え方を説明してくれました。ランチェスターの法則、ピーターの法則、パーキンソンの法則などなど、また当時流行ったサードウェーブの本などなど、コンピュータ市場やアメリカの先端ビジネス書を解説してくれました。会社の仕事で、本を読む必要はなくなりました。高校や大学の非常勤に役立つ勉強はここでできました。

 当時のベストセラーの教えは今も和書になって、ビジネス書棚、大型店には並んでいます。面白可笑しく分かりやすく説明されている物が普通でしょう。読んでいない人は少し読むと良いかもしれません。でも少しだけで良いでしょう。ここまでは前置きです。

 私は定年後高校の非常勤などをして、昔のビジネス書の解説通りの組織や人だと驚きました。私がまだ中学生や大学生の時のビジネス書に書かれていた、ダメな組織になる、解説通りで運営されていたからです。

 私の新任の課長になった時、お世話になった事業部長は前任者と理論家の同僚以上に私を買っていたのか説明を受けて、私は先端ビジネス書や過去の経験常識以上に課題解決へのプロセス提案が重要なのだと理解できました。要するに学校は人材を育成できない組織でしょう。

 最近、いろいろな先生方のブログ記事を読んでいると、ほとんど同じ、他は押して知るべしと感じます。教育が学校のメイン課題なのに、そもそも人材育成、すなわち平の教員を育成する点で真逆のことをしている、終戦直後から変わっていないのだと思いました。いいえ、明治維新以来、学校人の基本的な考え方は間違ったまま、組織を肥大化してきたように思えはじめました。

 課題解決策はまたにして、今日はここまでにします。もったいないからです。すみません。

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ブレイン・ストーミングとKJ法 (ebisu)
2016-06-16 16:22:34
1979年と80年に習い覚えた手法で、懐かしいものです。
わたしはKJ法を先にマスターしました。「一人KJ法」でシステム開発を伴う、仕事の改善に没頭していました。
あるときBS法を3人でやってみたのですが、同じ問題に対して人はずいぶん異なる視点から見ているものだなと感心しました。感心すると同時に関心をもち、歓心したのです。
同じ問題を異なる位置から眺めて、他人の意見に傾聴して、自分の意見と化学反応が起きるのは、楽しいものです。
KJ法はうまくできています。オリジナルを3冊読みました。BS法は解説書だけで、オズボーンの著作は読みませんでした。KJ法に包摂されていると判断したからです。

学校で授業のやり方や、運営についてBS法やKJ法を利用して問題解決に取り組んでほしいですね。
昔に比べると規模が小さすぎてやりにくいのかもしれません。
いや、頑なで他人の意見など聞きたくないという人が多いのかもしれません。いつも生徒に向かって一方的に話すだけですから、それに慣れてしまったら、他人の話を傾聴するなんて能力が退化してしまってなくなるのでしょう。きっと職業病です。努めて他人の意見には耳を傾けるようにはしていますが、わたしも含めてです。(笑)
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KJ法はオフィスオートメションなど (tsuguo-kodera)
2016-06-16 19:40:59
 KJ法は電子協と言う通算傘下の協会で、6社プラス2社の担当者として使いました。電算6社とパナとシャープ。5世代はOAかPROLOGかで綱引きがあったのでしょう。
 OAは大学の先生が主導する研究会でした。五世代は国研の電総研の研究部長クラスの主導でした。お役人の勝ちになったのでは、と私は理解しています。
 事務方トップのお役人への提案には報告書を上手く書く人が必要だったからでしょう。先生以上に国研の長は予算獲得に長けていたから。
 通産省はオフィスオートメーションより第五世代にお金を出したのです。以前この話はコメントしましたね。坂村健も五世代から結局足を洗いました。
 一方、OA機器開発はシャープや松下、キャノン、カシオなどの電算六社以外が参加しました。20社ほどだったのかも。
 私はこちらも参加、KJ法を30人近くの大所帯で一員でやりました。でも、私が社会学的な問題提起をしたら、大学の女性の先生にモラトリアムの考え方にくくられてしまいました。
 私はKJ法は優秀なコーディネーター次第だと思いました。隣の部でXI後継モデルをKJ法で検討していました。案の定、船頭多くして船丘に登るになり、X1の後継モデルは日の目を見ずに終わりました。
 私はKJ法は一人ブレーンストーミングが適して居ると思っています。新規商品企画は一人ブレーンストーミングか一人KJ法で全部やりました。
 手段は良くても、使う人次第かもしれません。
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