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若い棋聖誕生で思ったこと

2020-07-18 10:08:18 | Weblog

 おはようございます。

 17歳、藤井棋聖が誕生し、生い立ちから師弟関係、また彼の集中度など色々報道され、面白く読みました。でも私は情報屋、情報化の大波が将棋界にも押し寄せた結果と思いました。

 私は小学校の1年生の頃から叔父たちと将棋を指していました。6年生の時、将棋部以外の大学生や先生も参加した将棋大会で優勝しました。卒業生のプロ6段と将棋部のアマ4段の同時複数戦を見ました。プロは凄すぎると思いました。

 将棋界は升田大山時代の櫓時代でした。プロになるなら丁稚奉公し、18歳前に奨励会に入り、勝ち抜けて20歳で4段にならなければお金にならないと言われていたと思います。タイトルは名人、王将、十段の3冠だけでした。

 将棋はやめ野球にしよう。でもプロは無理だから熊谷組に入りノンプロ選手になり、楽しむだけ楽しんで引退し、サラリーマンに専念したいと6年生の将来の夢に書いた覚えがあります。

 就職し、海外出張するようになったのは昭和47年あたり。ファミコンの時代でした。スーパーマリオが流行っていましたが、機内のゲームは将棋とドンキーコングなどだったと思います。

 映画に飽きると将棋ゲームとマージャンゲームでした。コンピュータゲームの将棋は弱く、定石を色々思い出しました。でも弱すぎて飽き、王将を取らず他の駒を取り遊びました。

 コンピュータゲームの特徴は疲れを知らない、飽きないことと思いました。第五世代コンピュータを使い、将棋ゲームや囲碁ゲームの人工知能研究に興味を持ちましたが、UNIXベースのゲームを見る限り、人間にはなかなか敵わないと思いました。

 チェスは当時からコンピュータの方が強くなりそうでした。将棋や碁は奥が深い、まだ無理と思っていました。数年前にAI将棋と現役のタイトル保持者の対戦があり、プロが勝てなくなっていたのが驚きでした。

 コンピュータ将棋が強くなりすぎ、人間とAI将棋のタイトル戦は無くなりました。今はAI将棋のタイトル戦が開催されるだけになりました。でもAI将棋は着実強くなっています。

 過去の有名な棋譜をAIで評価できます。江戸時代の名人の棋譜、坂田三吉の銀が泣いた棋譜、大山升田の櫓戦などAI将棋が評価します。時空を超えてコンピュータでプロが勝負できる時代です。若い人はあっという間に強くなれます。

 将棋は大企業の事業やコロナウイルス薬剤開発より単純かも。そのレベルのAIの開発には時間がかかるかもしれません。でも10年もすれば、はっきりした命題の解決なら人間よりAIが優れている時代になるでしょう。

 新棋聖すらAI将棋に勝てない時代かも。今の18歳の高校3年生がAIと共存してゆけるか私は悲観しています。コンピュータは疲れません。飽きません。あくまで冷静です。エネルギーは少なく集中力を維持できます。

 人がAIに負けない条件は優しさだと思います。他人の間違いを許し、対象の課題は例外であり、人に異常があるかもと考え、コツコツ続ける能力しか勝てないような気がします。10年後の近未来が心配です。

 ディジタルに拘らず、情報システムの教育を小学生にもする以外、人は不要な時代が来そうな気がします。システム教育を学校は苦手です。日本は政治、メディア、医療、法曹にシステムがありません。私は個の先生に期待するしかありません。南無大師金剛遍照。

 今日はここまでにします。

コメント (2)
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