先日、種類は全く違うが、楽器を演奏する方たちと食事を楽しみながらお話していたときに、テルミンやマトリョミンで指揮者なしで合奏するのは他の楽器より難しいのではないか、と思った。
伴奏があれば、各自がそれに合わせて、結果としてテルミンやマトリョミン同士も合っているということにはできるが、それは結果として、であって、テルミン・マトリョミン同士が合っていることと微妙に違うような気もする。
「呼吸をあわせる」という言葉があり、実際に楽器の合奏ではそういうことが具体的に行われていると思うが、テルミン・マトリョミンは大きく(おおげさに)呼吸するだけで、ピッチが乱れてしまう困難な楽器だ。
皆で曲の出だしや途中のテンポを合わせるにも、体の動きは禁物。右手以外はあえて気配を消している感じなのである。
しかし、それでもなお合わせることができるとしたら、それはテレパシーというか、何か気力のようなことなのかもしれない。
12日は伴奏がある曲がほとんどで、無伴奏の曲は指揮をしてもらうが、指揮ナシでもぴったり合った演奏ができるようになるとカッコイイだろうし、伴奏のある曲でも、みなで心を合わせていい演奏ができるといいと思う。