テルミン用のモニタースピーカーとして定番とされていたYMAHAのMS60S(英文・米国ではプロ用としてまだ販売してるのだろうか?)だが、製造中止となって久しく、今は新品を入手することは不可能である。
(後継機種の紹介については伊井英理さんのこちらをどうぞ。)
私も製造中止後、お店(※ネット通販ショップ)の在庫を購入した。
※何度も書いているが、このお店(サウンドハウス)から2度、購入したが、価格が安いし対応はきちんとしており、私は信頼している。テルミンもあり。
なぜ、このアンプ(アンプ内臓モニタースピーカー)がテルミンにおいて標準品とされていたかというと、小規模PAにも使えるというような利点もあるが、おそらく、その気持ちいい低音のゆえであろう(大きさと性能=周波数レンジと出力・・・比が優れている)。再生周波数のスペックを見比べてみても違いがわかる。たかだか20センチ口径のウーファーの音とは思えないその低音はYAMAHA独自の回路技術ASTによって実現されている(ASTは低音増強のイコライジングの回路かと思っていたが、電流帰還により音の量感を増大させているそうだ)。テルミンの低音部を気持ちよく鳴らしてくれる。
このモニタースピーカーの姉妹機にあたるのがMS20S(写真)で、こちらも製造中止。ライブの際の自音モニター用などとして以前から欲しいと思っていたこのスピーカーを最近ヤフオクで落札した。まだ出番はないが、「これで安心」というほっとした感があってうれしい。60Sの10㎏に比べて4kgなのも嬉しい。
池袋のレッスンでもこのスピーカーが使われており、レッスンの部屋の中では十分に鳴っている。60Sと同じくAST回路を使っており、大きさ・重さと性能の対比が優れている。現行品で、このサイズでこの性能は私の知る限り代用品が見当たらない。
最近しばらくヤフオクに出てないと思っていたら、私が落札したすぐあとのこの時期、ものすごく程度の良さそうなものが出てきている。悔しい。
MS20Sのヤフーオークション(2/3まで)
余計なことだが、YMAHAはオーディオ用のSITアンプなどユニークで性能にも優れた製品を世に出し、評価を受けているにもかかわらず、長続きしないような気がする。コストをかけすぎるのだろうか。ASTによるコスト上昇などを会社や市場は許してくれないということか。
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MS60Sに比べてこっちのほうがいいというご評価ですね。余計な回路がない分、素直な音ということでしょうか。