テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



サラサーテ 2013年 06月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
せきれい社

今日、たまたま立ち寄った書店の音楽雑誌コーナーで「ビブラート習得術」という特集記事の表紙が気になったので、弦楽器の雑誌サラサーテを2-3分立ち読みしました。
バイオリンやチェロなどの複数の弦楽器奏者がビブラートについて書いておられます。斜め読みもいいところですが、目に付いたフレーズは「力を抜く」と「心の震えの表れがビブラート」ということです。ほとんどの奏者がこの二点には触れていました。
脱力は難しいことですが、時間をかけて練習していると、いつか力が抜ける日がやってきます。もちろん、意識して脱力できればビブラートの上達は早いでしょう。
むしろ、今回、とても興味深かったのは「心の震え」ということでした。お教えする立場になると、どうしても表面的な現象とか物理的な動きの説明に終始してしまうことが多いですが、感情表現が芸術の大きな側面だとすると、自らの感情の高ぶりやあるいは穏やかさという心の揺れがビブラートとして現れる、あるいはそれをビブラートで表現するという根本的なことを忘れてはいけないと思いなおしました。
本日たまたま初心者用に家路をビブラート無しで演奏する練習をしてみました。するとどうにも耐えられず、少しですがビブラートを入れてしまいます、というか、よほど「かけない意識」を強く持っていないとかかってしまいます。曲の盛り上がる部分では手が勝手にビブラートをかけてしまうのです。これが心の震え=ビブラートということなのでしょう。自然に音楽そのものや自らの感情の動きに応じてビブラートがかかってしまうように練習を積んで参りましょう。(かけすぎ注意)

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