テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



大阪、名古屋、東京3都市で相次いで行われたマトリョミングレード1級の試験も
その結果が出そろったようです。
コライユで開催していた1級試験対策講座をうけていただいた方からも朗報と
ザンネン報の両方をいただきました。嬉しいほうのお知らせはもちろんとても
喜ばしいことでしたが、ザンネンだった方からのコメントも、今回の挑戦の意義
を見つけられた様子の明るい内容で、私自身のアドバイスの至らなさをかえって
なぐさめていただいているようなものでした。

1級試験を受験する側にとって、その準備は、4級から2級までとは異なり、ケタ
違いに重いものがあります。プレゼン能力が試されるということも大きな違い
ではありますが、なにより複数曲の演奏について、より深い表現力を要求される
こと、さらに、ミニコンサートとして成立する構成力をみられることなど、試さ
れることが多岐にわたり、かつ深いものがあるからです。
しかしまたそれだけに、合格することはもちろんながら、それに挑戦し、試験
当日までの準備過程において文字通り必死の努力をして最後の最後までもがき
あがき苦しみながら、そして本番の独特の緊張に一人きりで立ち向かう、その
「挑戦」そのものに大きな価値があると思います。おおげさなようですが、
今回の1級受験者の方たちが見知らぬ方であったとしても、私自身同じ経験を経て
いるだけに、全ての受験者の方たちの大いなる努力を思うとき、感動が収まらず、
涙腺がゆるんでしまうほどです。

特に今回は、以前不合格になられた方がその後研鑽を重ね、合格されたとの報を
耳にし、大変に素晴らしいことだと思いました。不合格の通知にもその理由が
記されています。おそらく何度も読み返し、ご自分のなかで咀嚼して、長い時間
演奏技量や表現力を磨きあげ、プレゼンテーションも練り直し、再挑戦された
ものと思います。合格通知を手にされたときの喜びはいかばかりか、本当に
おめでとうございます。

さて、結果的に不合格だった方々も、多くは次のようなお気持ちになられて
いらっしゃるのではないかと推測します。

「今の時点でやれるだけのことはやりきった。演奏の練習も、これだけ根を
つめてやったことはかつてなく、話し方や構成も練り直しを重ねて本番では
自信をもって舞台に立つことができた。今回の挑戦で、結果がだめであっても、
なにがしかのものはつかめたのではないかと思う。」

まさにこのとおりと思います。
なので、合格された方には、称賛してもしきれないという本心からのお祝いの
気持ちを、不合格であった方にもその挑戦する気持ち、そして試験当日までの
ご努力と進歩に対して、あらてめて心からの尊敬の気持ちを表明いたします。
すべての1級受験者の皆様、本当にお疲れさまでした。
さあ、さらに先を目指して、また頑張っていきましょう!。

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