テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



最近、マトリョミンのコンサートとテルミン自宅練習の二つの用途で安価なパッシブミキサーを使って重宝したので、書いておきます。

(その1)マトリョミンからのライン出力をある程度抑えてアンプに入れる。
本来のミキサーの役割とは違う使い方ですが、パッシブミキサー(電源を使わない、すなわち、プリアンプ無しで、単に入力信号をボリュームで小さくするのみのミキサー)をマトリョミンとアンプ(いつも使っているハニートーン)との間に入れることによって、Overdriveがかかったような歪んだ音をCleanにすることができました。
こんなことは必要がないことが多いですが、マトリョミンのライン出力の微妙な個体差とか、マトリョミンとアンプとの相性によって、ライブ演奏時の音量を出そうとすると、どうしても歪んだような音色になってしまうのを防ぐのに効果的でした。つまみはMAXでもある程度減衰されているので、MAXからほんの少し下げたくらいでOKでした。

(その2)家庭での練習用ミキサーとして活用する
私の目的…伴奏音源に使うCDや携帯プレーヤーとテルミンの音をMixしてアンプで鳴らす、また、スピーカーからの出音を無くして、ヘッドホンでも練習できるようにする。
このために(特に後半の目的のために)、これまで小さなミキサー(電源の必要なもの)を使っていましたが、小さいといってもかさばるので、もっと簡単にと考えていましたが、練習に適したCDプレーヤー(TASCAMのCD-VT2)とパッシブミキサーとの組み合わせで解決しました。マイク入力(CDとミックスして音が出る)とライン出力、イヤホン端子があるラジカセなどでも使えると思います。
使ったCDプレーヤーはTASCAMのCD-VT2です。このプレーヤーにはマイク入力が2系統あって、ミックスできる(それぞれの入力を調節でき、かつCDとの音のバランスも調整可能)のですが、マイク入力用なので、レベルを調節してもテルミンからの入力では音が歪んでしまいます。そこでマイク入力の前にパッシブミキサーをかませます。また、このパッシブミキサーにi-podなどの携帯プレーヤ-を入力してやると、伴奏音源としてCDのほかに携帯プレーヤーも使えるようになります。
このプレーヤーのラインアウトからアンプ(スピーカー)につないでも他にイヤホン出力がありますので、スピーカーのスイッチを切れば、ヘッドホンでの練習も可能です。

使ったパッシブミキサーは音響プロショップでもあるTOMOKAのJK-3Mというもので、探したなかで一番安価でした。プラスチックの筺体で、見るからに安物です。しかし、直出しの出力プラグが意外に便利だったりします。店頭ではカラオケデュエット用とかいってもっと安く売ってたところもありました。(これはOEMでしょうか?、こちらのページの下のほうにあります。)
もっとカッチリした安心感あるもののほうが良いと思われる方は5,000円くらい出せば、定評ある金属筺体のものが手に入るようです。ただし、シールドケーブルも1本余計に必要です。

ついでですが、ステレオミニプラグを標準(フォン)プラグに変換するケーブルが必要となります。これは普通にお店を探してもまずありません。秋葉原のケーブル専門店に行ってもダメでした。自作するか、またはネット通販に頼るしかないのです。
いつも買ってるのはここのコレ(もっと短いのもあります)です。
お店に相談すると、各種変換コネクタを使うしかない、と結論づけられますが、変換器具は接触不良のポイントを増やすことや、変換部分から外部ノイズが入ってくる可能性を高めることからお勧めできません。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )