白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

無痛分娩

2007-11-24 09:04:02 | その他
アメリカでは無痛分娩が主流だ。
どこかで読んだけど、フランスでは無痛分娩率が95%を超えているとかなんとか。

でも日本ではほとんど行われていないらしい。
先進国の中で、いまだに無痛分娩に消極的なのは日本だけというから、いったい日本は何をしているんだ?っと思ってしまう。

最近お産が近いということで、いろんな本やインターネットを開いてお産のことを読むけれど、無痛分娩が普及しない理由に「お腹をいためて産んでこそ母というもの」っという古い考えが根強いからっとある。

確かにその考え方は存在するかもしれないけど、それだけが理由じゃないと思うんだよねぇ。

だってこっちでお産をする日本人のママたちは、ほとんどみんな無痛分娩をしている。
始め「がんばるぞ~」っと言っていても途中でギブアップする例や、初めから無痛と決めているお母さん達いろいろいるけど、お産の進行が早くて間に合わなかったと言う例を除いて、私の周りは100%無痛分娩にしている(私を除いて)。

そういうところを考えると、無痛分娩が普及しない理由は、実際に痛い思いをするお母さんに選択の余地がないからじゃないだろうかと思う。
もし、選択の余地があれば、どんなに古い考えがはびこっていようと、あっという間に無痛分娩率90%なんかになりそう。

お産に使われる麻酔は他の手術なんかに使うのとは違うらしい。
陣痛をなくしてしまっては意味がないから、体のすべての機能をそのままに、ただ痛みだけ脳に届かないようにする特別な方法。
硬膜外麻酔といって、脊髄を包んでいる硬膜外腔というとても狭い空間に麻酔液を注入し、痛みだけを取り除くそうだ。
すなわち、簡単ではない。

私が思うに、日本の産院にはそれができる熟練した麻酔医がいないという医療の遅れが一番の原因何じゃないかと思う。

いいかげんに日本も無痛分娩を積極的に取り入れればいいのに、っと思う私。
でもそれとは裏腹に、私自身は絶対に自然分娩にこだわる。

マー君の時も自然分娩だったもんねぇ~~。
看護婦さんが次から次へと来ては「無痛分娩に切り替えますかあ?」っと聞くのを振り払っていたみに耐えるのは、ある意味辛かったけど。。。

私は不思議と痛みに対する恐怖心が全然ない。

いやそれは違うかなぁ。
歯の矯正のために何本か抜かなきゃいけなかったときは、「局所麻酔じゃいやだ、全身麻酔にして完全に眠らせてからやってくれ!」っと頼んだ。
もちろん私だって痛いのはごめんだ。

でもお産となると、痛いとか苦しいとかいったネガティブなものより、もっともっとワクワクさせるポジティブな感情が湧きあがってくる。

ひーひー苦しみながらお産に挑む自分を想像するとワクワクしてくる。
どんなものでも耐えられるそんな気になってくる。
それを言うと、「お前はマゾか?」なんていわれるけど、汗びっしょりになりながら必死で子供を産む姿、素敵じゃない?
やっぱりマゾかなぁ。

っというわけで、無痛分娩が主流のアメリカにあっても私は自然分娩で赤ちゃんを産むつもり。
一般的に2人目は1人目より早いって言うから、マー君のときより楽かなぁ?なあんて気楽に考えている。


楽しみ楽しみ。