白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

アメリカの教育制度

2015-05-01 13:27:56 | 子供
私の今一番の関心事は子供の教育。

そりゃ~、そうでしょう。
男の子を三人も育てているのですから。

息子たちには、好きなことを仕事にしてほしい。
お嫁さんや子供を十分に幸せにできる収入を得る仕事に就いてほしい。
そう願うのは親として自然なことだと思います。



アメリカの大学、特に有名大学は世界一流だと思います。

しかしアメリカの義務教育はかなり腐敗しています。
っていうか、レベルが低すぎる。
はっきり言ってできない子が多すぎる。

私が育つうえで、競争相手は日本にいる限り日本人でした。
都会か田舎かで少々差はあるものの、みんな同じ教科書を使って同じように教育をうけた者同士が競争相手でした。

しかし我が子は、
アメリカの良い大学に進もうと思えば、競争相手は世界中にいるのです。

高校までは自国で教育を受けて、大学からド~~~っとアメリカに流入してきます。

アメリカの公立学校で1番でも、なんの意味も持たない。
競争相手は世界のどこかで今頃猛烈に勉強しているのです。

就職となると、競争はもっと激しくなる。

自国で高等教育まで受けた、天才プログラマーやエンジニアがこれまたドーーーーっとアメリカに流入してきます。

ハイテク産業の中心であるサンノゼなんか行くと、アメリカ英語をしゃべっている人なんていません。
耳に入ってくるのはいろんな言葉やなまりの強い英語。
あきらかにアメリカ育ちではない人たちばかり。
実際ハイテクの世界では「アメリカ国内だけで良い人材を確保するのは無理だ」と言われているくらいです。



アメリカ人は何をしてるんだ???


言葉のバリアがないにも関わらず、外国人に勝てないアメリカ人。
まぁ、この義務教育のレベルの低さを見るとわかる気がします。

学校の評価は「落ちこぼれがどれだけいないか」で決まります。
毎年テストをして「最低基準」に達している子が多ければ、評価の高い学校というわけです。

日本とは反対ですね。
日本は良い方に焦点をあてます。
「○○高校合格者何人、○○大学合格者何人」と言う風に。

アメリカの学校は最低基準に達してない子供を、最低基準に引き上げることで評価をあげることができるわけですから、
もうすでに基準をはるかに超えている子にはまったく興味がないのです。
その子がもっとできるようになったところで、学校の評価に変わりはない。
結局、時間と労力はすべて「できない子」に注がれることになります。

それで、わかりきったことを何度も何度も繰り返しやることになり、
もうすでにできる子は暇でしょうがない。
先生も仕方ないから「本でも読んでなさい」っと言うのでしょう、長男は毎日分厚い本を読破します。
いつ読んでいるのかと聞くと、「算数の時間に読んでいる」そうです。

いくらなんでもあんまりでしょう。



「学校がそんなに簡単ならスキップさせればいいじゃないか」っとよく言われます。

この「スキップ(飛び級)」という制度、勉強ができる子が誰でもできるわけではありません。
スキップするためには先に進んで勉強しなくてはいけないわけです。

他の子がもたもたしている間に、どんどん先を勉強して1年先まで進み2年先まで進みとなった時、査定のテストを受けて、
「次は3年生だけど、3年生で習う分はすべてマスターしてますね、では3年生はスキップして4年生に進みましょう」
っとなるわけです。
だから3年生をスキップするからって、3年生で習うことすべてをやらないわけではないのです。

先に進むってどうやって?
塾というのはあまりメジャーではありません。
私立の学校では、「できる子にはどんどん先をやらせる」と言うところは結構ありますが、公立では私が知る限り一人の子供のために先生が時間を割いて先を教えるってことはしません。

家庭教師を付けて先を教える、または親が教えるといった場合もあるでしょう。
できれば私が教えたいと思うけれど、アメリカの小学校は教科書がないので、1年先まで教えるどころか、次の単元が何かもわからないのが実情。
息子たちがどんなに学校で退屈な思いをしようとも、単元一つ先に進むということはないわけです。
すなわち、1年先まで全部教えるなんてとんでもない、スキップなんてあるわけがないのです。

それで大金はたいて長男を私立に入れることにしたわけですが、正直言ってこれが本当に正しい道かどうかはわからない。

自分が育ってないものだから、わからないことばかりなわけです。


でも、子供にとっては一度きりの人生。
親の無知のために能力を発揮できなかった・・・なんてことは避けたい。


手探りの教育、まだまだ始まったばかり。

息子3人の将来と、そのお嫁さんたちと、その子供たちの幸せが私の舵取り如何にかかっていると思うと、教育にも熱が入ります。

教育ママ頑張るぞ!







三男海悠自転車に乗れるよ

2015-02-22 15:07:31 | 子供


来月4歳になる海悠、兄ちゃん達より1年早く自転車に乗れるようになりました。

兄ちゃん達の時はそんなに早く補助なし自転車に乗せてみようとも思わなかったけれど、三男はストライダーがすごく上手なものだから、これはひょっとして乗れるかもっとトライしてみると、練習もせずにスイーと乗るじゃないですか。おー、すごいすごい。

10ヶ月で歩き出した三男、兄ちゃん達に刺激されているのか何でも早い。

中学受験

2015-01-16 11:18:13 | 子供
長男は今5年生。ここアメリカでは6年生から中学生です。

とにかくバカな長男だけど、なぜか勉強はよくできる。
日本語以外の勉強を家でやらせたことなどないのだけど、算数なんてちょちょいのちょいとやってしまう。4段階評価の4以外取ったことがない。

まぁアメリカの学校がよっぽど簡単なんでしょうっと思っていたけど、簡単すぎるというのも問題のようなきがする。
せっかく頭が柔らかいこの時期を、アメリカの公立学校で無駄に時間を過ごすより、やりごたえのある勉強をさせてあげたいと思い、私も色々と数学の強い学校を探して、いいところを見つけました。
しかもうちのすぐ近く。
よし!ここにしよう。

他にも私立中学はいくつかあるものの、学費がすごく高いので、ど~~~しても入れたいと思わない学校にこの学費を払う気になれない。
行きたくないところを受験しても仕方がないので、一本に絞って望みをかけることに。

倍率はざっと5倍。
成績表、推薦状、過去二年分の統一テストの結果を提出。
そして、筆記試験と授業参加査定によって合否が決まります。
面接ではないんです、授業参加なんです。
15人から20人程度のグループに分けて、実際に授業に参加して、学校側はその参加の態度を見るというもの。
面接より、一人一人がよく見えるのでしょう。


長男の成績表は抜群に良い。
統一テストの結果も満点で非の打ち所がない。
きっと先生も素晴らしい推薦状を書いてくれたはず。
筆記テストもたぶん大丈夫でしょう。

ただ問題はこの授業参加。
そして昨日がその授業参加査定日。
親はドキドキ。

「いい?ちゃんと先生の言うことを聞くんですよ。」
「ちゃんとしなさいよ、ちゃんと!」
なんども言ってお送り出しました。

8:30から12:00までの授業参加。
気になって仕方なくて、校庭の垣根から覗いてみると、みんなが移動しているのに、うちの長男だけはよそ見していておいて行かれているのに気付いてない!
このやろ~~~、ちゃんと周りを見て行動しろぉ~!
あ~、腹が立つ。大丈夫かあいつは?
ずっと見ているわけにもいかないのでとりあえず家に帰る。
しかし気になって仕方ない。
なにも手につかない。
お迎えに15分も早くついてしまいました。
学校の方が、「こちらから様子を見ることができますよ。」っと私を案内してくれた。

すると・・・
みんなピシっと座って先生を見ている中で一人だけそわそわフラフラ動いているバカ息子を発見。
手遊びをしてみたり、フラフラ揺れてみたり、寝そべってみたり、一秒としてじっと座ってない。
後ろから行って蹴飛ばしてやりたいほど腹が立つ。
こんの~、バカたれ~!!!
情けなくて涙が出て来る。

怒鳴り散らしてやりたい気持ちをぐっと我慢してとりあえず車まで。
車のなかで爆発。
「なにフラフラぶらぶら動いてんだこのバカたれ!ちゃんと先生の話を聞くように言ったでしょう!」
「聞いてたよ。」
あ~、どこまでもバカな奴だ。
「あんたねぇ、前で話をしている先生とは別に三人の先生があんたたちを見て、どの子がちゃんと聞いているかチェックしてたんだよ。聞いているかどうかは態度を見て判断するんだよ。先生の顔を見てないやつは話を聞いていないと判断されるんだよ、それくらいもわからんのかこのどアホ!」

いや、バカなことはわかってました、どうしようもないバカなんだけど、我が子ながらここまで馬鹿とは思ってなかった。

私立の学校っていうのは、とにかく授業の邪魔になる子は欲しくない。
選考基準の1番は授業態度。授業態度が良くて初めてその子の成績等が吟味される。

しっかし腹が立つ。
ちゃんと座っていればいい、それだけなのに。
たった3時間全身全霊でピシッと座って先生の話を聞けばいいだけじゃないか。
発言などをする方がいいかもしれないけど、邪魔にならなければマイナス点はつけられなかったはず。

あ~、
「ちゃんとしなさい、話を聞きなさい。」
が全く通じてなかったのにも腹が立つ。


もう終わりだよ。
もぉいいや、こんなバカに大金をかけても仕方ない。
うちにはまだあと二人いるから、こいつは諦めて次に期待をかけよう。




送り迎えの毎日

2014-06-25 10:44:56 | 子供
夏休みです。

夏休みの過ごし方は家族によって、またその年によって色々だと思いますが、今年我が家ではいろんな種類のサマーキャンプに午前も午後もびっしり入れることにしました。

サマーキャンプというのは、山に行ってテントを張ってやるキャンプじゃなくて、通い合宿みたいな、集中講座的なものだと思ってください。
アメリカの夏休みは長いため、あちこちでそれはそれはいろんな種類のサマーキャンプをやっています。

私が仕事で忙しかったころは、単に子供を預かってもらう「学童保育」的なサマーキャンプに入れていたのですが、子供の大切な時間をそんなのに使わせてはもったいない。
何かを習えば、何かができるようになるこの大切な時期、身になることに時間を費やさせてあげたい。
私がフルタイムで仕事を復帰していない一つの理由はこの夏休みの過ごし方にもあるのです。

んで、最初の4週間は午前テニスで午後はスイミング。
次男は夕方4時から日本語教室。
兄ちゃんは今週、科学博物館で行われている電気機械を作るキャンプに参加しています。

今週一週間、長男と次男にかけたサマーキャンプ代は実に600ドル。
こんなのを8週間もつづけるのですから、いったいどれだけお金がかかるかわかると思います。

私の仕事はそんな子供たちの送り迎え。
送り迎えのために仕事をしていないのだから、その機会コストも考えると何千ドル?

子供とはお金がかかるものなのです。

でもそれが身になり一生の財産ができるのであれば、安いものではないですか。


3人がそれぞれ違うスケジュールで違う場所に行くんです。
時計とにらめっこしながら、右から左へ車(又は自転車)を走らせるママ。

子供のために生きています。

教育ママ

2014-06-15 14:04:02 | 子供
教育ママってすごいなぁっと思います。
私も自称教育ママなのですが、なかなかうまくいかず挫折ばかりしてきました。

次男の勉強嫌いは半端ではなく、あいうえおの練習をさせるのにも、泣いて叫んでひっくり返っていやがるので、なかなか進まず、もう6歳半というのに、まだ全部書けません。
アルファベットはというと、同様でまだ全部書けません。

たった1~2分で終わるような宿題でも、やらせるのに一苦労。
忙しくて時間がない時なんかは、「もういいや」っとあきらめてしまうことも多々。

あ~、教育ママ失格。

3歳前にひらがなもカタカナも全部覚えた!っとか、掛け算九九を全部覚えたっとか、それって子供がすごいというよりは親の根気がすごいと思います。

私はやる前から白旗です。
想像するだけでもげっそり。

こうして私は教育ママとは子供に厳しいだけでなく、自分にもとてつもなく厳しい人のみができるもので、その日々は苦難の連続だとおもっておりました。


でもそれって、どうやら子供にもよるみたい。

ここ最近、次男も少し成長したのか、前ほどお勉強を拒否しなくなってきました。
ちょっと横について一緒にやってあげるだけで、今までできなかったことがどんどんできるようになるんです。

次男だけじゃなくて長男も。

1月からやっている仕事のせいで、この5か月は全然宿題を見てあげていませんでした。

そろばんを習っているものの、4桁割る2桁の割り算の暗算がなかなかできるようにならず、気づけばもう8ヵ月も進級してません。
いったい何がそんなに難しのかと、横に座って一緒にやってみました。
それをたった2回やっただけで、8ヵ月できなかったものが、すんなりできるようになりました。

子供ってホント、ちょっと手をかけ時間をかけてあげると、面白いほどぐんぐん伸びる。

自分ができないことでも、なんでも、教えたら教えただけできるようになる。
自分の夢をすべて実現してくれるような気になってきます。

もし子供がお勉強を嫌がらないのであれば、やったらやっただけ子供の成長が手に取るように見えるわけですから、教育ママとは結構楽しいものかもしれない・・・っと考えるようになってきました。

男の子三人、やりがいあります。




バスにのりたい

2013-11-22 13:29:00 | 子供
うちは兄ちゃんが難聴のため、難聴用の特別プログラムが組まれている小学校に行っている。
同じバークレー内にあるものの、越境通学になる。

それで、スクールバスがありがたいことに、いつも家の前まで迎えに来てくれる。

9月からは次男がキンダーに入ったので、兄ちゃん二人仲良くバスに乗っていくのですが・・・
三男も一緒にバスに乗りたい。

この日は、自分のリュックを背負って、お兄ちゃん達と外でバスを待っていました。
リュックを背負えば自分もバスに乗せてもらえるとおもったのでしょう。

バスが来ると、張り切ってバスに乗ろうとするおちびちゃん。
長男が必死に止めます。
無視してさっさと自分だけバスに乗るのはもちろん次男。

「だめだよ~、ママー海悠が来ちゃうよ~」
かわいいからのんきに写真なんて撮っているママ。



う~ん逆光だなぁ、なんてもう一枚撮る暇なんてありません、ちびを引き取りにいかなければ。

リュックを背負ったものの、今日もまた乗せてもらえず、道端で大泣きのおちびさん。



あと3年したら乗れるようになるさぁ~。


あいうえお教室 その後

2012-09-29 22:16:25 | 子供
次男が通う「あいうえお教室」最悪の初日を迎えてから、もうすぐ一ヶ月が過ぎようとしています。

むりやり入れてもらって、
「とりあえず様子を見てみましょう」ということだったのですが・・・

実は机の下に隠れていたのは初日だけで、その後はちゃんとやっているみたいなんですよ~。

いやぁ~、良かった良かった。

何人かは先生に呼ばれて、
「まだ教室で勉強する準備ができてない」
とか何とかの理由で来年まで待つことをお勧めされているようですが、
最も危なかった次男は、不思議と大丈夫そう。

そして先生から嬉しい一言
「この分なら、やっていけそうですね。」

やった~~。

この一言をもらったんなら、もう大丈夫でしょう。
ひゅ~。

何が良かったのかしら?

去年教室に通っていた子のプリントを全部コピーさせてもらって、
毎回行く前に予習させていたから、その努力が報われたのかしら?

それとも
「あいうえお教室でちゃんとやれないなら、お友達と遊ばせてあげません。」
っと脅迫しまくったことが、功を奏したのかしら?

まぁとにかく、これで日本語の道が閉ざされるということは避けられたわけです。

あ~、良かった良かった。

三男

2012-09-15 15:52:27 | 子供
三男は1歳半。

最近興味のあるものが見えてきた。
どうやらトラックや飛行機がすきなようだ。
よかった、三男は次男とは違って普通の男の子のようだ。

絵本が大好きで、一日中本を片手に私を追い掛け回す。
好きな絵本は5冊くらい。
それを何度も何度も繰り返して読みたがる。
一日何十回も読むのですから、私の方は飽きてきます。
自分の声を録音して聞かせてあげたい。

それから、この年頃はとにかくなんでも真似をする。

一番好きな真似は、私のトイレ掃除。
いつもいつも柄が付いたたわしを使って、といれをバチャバチャやっている。
服はもちろんそこらじゅう水浸しにして終了。
時々ウォッシュレットのスイッチを入れて、噴水と遊んでます。

昼間はできるだけ公園で遊ばせるようにしている。
公園ってどうしてどこもここも砂場があるんでしょうねぇ。
おかげで、家の中は砂だらけ。
靴を脱げば砂がザザザザザーー。
ズボンのポケットにも砂がいっぱい。
お昼寝を私たちのベッドでさせたりしたら、夜砂でざらざらした布団に寝ることに。

最近ストローを使って飲むのが好きな三男。
別にストローを使うのはいいんだけど、どうして少し吸って口をパカッとあけるのでしょう。
もちろん口の中からダラ~~~っと出てきます。
お願いだから飲み込んでから口をあけてくれない?

1歳半とは不思議な生き物です。
三人目にして始めての育児。
驚かされることがいっぱい。
かわいいけど、大変ねぇ~。

あいうえお教室初日

2012-09-05 21:58:57 | 子供
今日は次男の『あいうえお教室』初日。

面接以来毎日猛特訓をやってきた。
たった一週間あまりだけれど、鉛筆を持つことはできるようになったし、筆圧もついてきたとおもう。

よ~し、今日からいよいよ始まるぞ!
っと気合が入る母。

午後3時、幼稚園へお迎えへ、
『あいうえお教室』はいつも通っている幼稚園の二階でやっている。

「さ~、行こう!」
っと言っても、動こうとしない。

くそったれ~、初日から遅刻するわけにいかないの!

「いやだ、僕もっと遊びたい。」
どうしても言うことをきかない。

むりやり抱きかかえて連れて行く。
もちろん大泣き。

なんでこうなるの?

教室に入ると、みんなちゃんと席について先生の言うことを聞いている。
そこに家の次男、ママにしがみついて離れない。

困った、困った、このままでは辞めさせられてしまう。
ただでさえ無理やりお願いしたのに。

「ほら、ママは行くよ。」

次男を置いて、教室を出てきたものの、気になる。

先生の声がきこえる。
「先生がお話をしているときは、先生の顔を見てくださいね。」

教室を覗くと、次男のやろうヒーターの裏を念入りに見ている。
ヒーターはいいから、ヒーターは!先生の顔を見なさい!

あ~、ダメだ。
とりあえず、一時間教室を逃げ出さないことを祈りつつ、私は図書館へ。

この一時間の長かったこと。
しかし、先生から電話はなかった。
「もう、無理です。連れて帰ってください。」ってことはなかった。

4時、先生に何といわれるか、びくびくしながらお迎えへ。

私と目が合うなり、先生は首を横に振っている。
あっちゃ~。

「泰清君は、今日は何もしませんでした。プリントも一枚もやらず、ずっと机の下に隠れてました。」

は?机の下にですか?

あ~。
筆圧が弱いことを心配していたけど、問題はそれ以前の話。
やろうともしない。
いすに座ろうともしない。
あ~、もうだめ。

日本語の運命がかかっているというのにぃ~~~。
腹が立つ、腹が立つ、腹が立つ。

なんで、家の次男はこうなんでしょう。
首になるのも時間の問題かもしれません。

あ~、(ため息)

泰君の面接

2012-08-25 22:45:32 | 子供
次男泰清はこの12月で5歳になる。
再来年の4月から1年生というわけ。

1年生になったら、お兄ちゃんが通う日本語教室に次男も入れたい。

もと補修校の先生3人が始めたこの日本語教室は、場所も近いし、難易度的にもわが子に最適なわけです。
まず国語しかやらないところがありがたい。

ただ問題は、受け入れ人数に限りがあること。
補修校のように、何千人規模のマンモス校にはなりえないのです。
定員は確か15~6人程度。
今年開校5年を迎えたこの日本語教室、うわさが広がったのか、どんどん希望者が増え狭き門となってきた。

お兄ちゃんが入ったときは、片親が日本人であれば、少々日本語が下手でも落とされることはなかった。
それが今では、平仮名はもちろんカタカナの読み書きも完璧でないと入れないほど競争が激しくなっている。

この日本語教室に先立って、『あいうえお教室』というのもやってくれている。

そこで次男をこの『あいうえお教室』に入れることにした。

そして、昨日はその面接の日。
あいうえお教室に入れてもらわなければ、日本語教室への道は絶たれたも同然。
日本語教室に入ることができないとなると、日本語習得もほぼ不可能。
ここは、何がなんでもあいうえお教室に入れたい。
聞くところによると、申込者はすでに定員をオーバーしているらしい。

あいうえお教室に入るための条件は
1、日本語で会話ができ、指示がわかること。
2.筆圧がしっかりしていて、鉛筆を持つことができること。
3.60分間いすに座っていられること
4.家庭での日本語学習のサポートが可能であること。

これだけ。
そう、これだけなのです。
しかし、そう甘くはないのです。

次男ができないのは、2番の「鉛筆を持つことができること」という条件。
できないのです。
4歳のくせに鉛筆がもてないのです。

絵を描いたり、ぬり絵をしたりということに、まったく興味のない次男。
鉛筆を持たせても、クレヨンを持たせても、ポイっと捨てて知らん顔。

少なくとも、先生の問いに日本語で答えてくれれば・・・・
日本語さえできれば、入れてもらえるんじゃないかという甘い考えの母。
もちろんそう簡単にはいきません、だってうちの次男ですもの。

面接の間中、まったく無言。
何を聞かれても、聞こえているのかいないのか、うんともすんとも答えない。

これが長男だったら、聞かれてないことまでべらべらとしゃべるだろう。
あ~、次男。
君はなんでそんなに問題児なんだ。

先生の一言。
「どうでしょうかね。まだ教室でお勉強をする準備はできてないようですね。」

ちょ、ちょーっと待ったーーー。
日本語習得の可能性を、たった4歳で絶たれてたまるもんですか。
そう簡単に引き下がるわけにはいきません。

「人見知りの激しい性格なものですから、初めての人の前ではなかなか口を開きません。でも、いつも家では日本語で会話をしていますし、幼稚園では友達とも先生とも日本語で話をしています。」

「う~ん、そうかもしれませんが、文字の練習をする当教室で、鉛筆がもてないとですねぇ・・・」

「特訓します。家でできることは何でもします。」

「はぁしかし、他の子はできているのに、自分だけできないとなると本人も辛いかと・・・」

「そういうのは大丈夫です。マイペースで他人を気にしない・・・っと言うより、まったく他人が見えてませんから。」

「しかし、練習や課題を時間以内に終わらせることができないと思うんですよね。」

「そしたら、宿題にしてください。家で必ず終わらせて提出させますから。」

先生がああ言やぁ、私はこう言い、こう言えば、ああ言い、引き下がりません。

「先生、お願いします。今年入れてもらえなかったら後がないんです。私も来年からは仕事に復帰するつもりですから、おくり迎えを考えると、来年あいうえお教室に入れることは不可能なんです。どうか、入れてもらえないでしょうか。」

ここまで来たら拝み倒し。

先生はしぶしぶ、「それでは一ヶ月間、教室内で様子を見ましょう」ということになった。

よ~し、とりあえず門前払いはどうにか食い止めた。

しかし、特訓と言っても、どうやって?

そこで、鉛筆に取り付けるゴムでできたグリップやら、持ち方矯正器具やら、三角の形をした書き方鉛筆やら、いろいろと取り寄せてみた。

使ってみると、なかなかどれも使いやすい。
やわらかくて太いというだけでも、鉛筆だけを持つよりずっと握りやすい。
よ~し、これを使って~、
「泰君!お絵かきしよう。ここに指を入れて~」

でも、鉛筆にへんてこな形のぶよぶよしたものがついているから、手を出そうともしない。
「いやだそんなの~」っと大泣き。

困った、困った。

今まではずっと
「そのうちできるようになるわよ~。」っと無理やり何かをさせることはなかった。

まぁ、おおらかというよりは、怠慢にちかい子育ての仕方。

トイレトレーニングだって、3歳をとうに過ぎてからやっと始めるといった感じ。
トレーニングは2人とも、1日だけ。
そりゃぁそうでしょうよ。
もうそんな歳になってるんだもの、トレーニングなんかしなくったって、オムツがなければ自分でトイレにいくのです。

教育ママを尊敬していました。
だって、私にはできないんですもの。
まず子供に何かを教えるなんて、面倒くさい。

そんな面倒臭がりのくせに、子供を3人もつくって、
人様に、「産み捨てだ、野放しだ。」といわれても反論できません。

そんな私が今崖っぷちに立たされています。

「いつかできるようになるわよ~」なぁんて悠長なこと言っている場合ではありません。
やらなきゃ辞めらさせられてしまう。

もう、いやぁ~ん。
お受験なんかする人たち、いったいどうやって子供をその気にさせるのでしょう?
わが子に鉛筆を持たせるだけで、こんなに苦労しているのに、受験勉強だなんて・・・。

『あいうえお教室』は9月5日からスタート。
この9月が勝負になりそうです。
どうしよ~。




男の子と女の子

2012-08-08 15:20:56 | 子供
我が家は男の子3人。
男の子ばかり見ている中に、女の子が来ると
「女の子って違うなぁ~」っとつくづく思う。

女の子は、他の人にどう思われているかをとても気にするようだ。
だからなのか、大人の言うことはよく聞くし、褒められるのが大好き。

その点男の子は、大人の言うことを聞かない。

低学年を持つ学校の先生が、「女のこの方が楽」っと思うのはこの辺が理由ではないでしょうか。

レミちゃんなんて、褒められるのが大好きだから、褒めてさえやればすごくいい子なのです。
褒められるのが好きな子の子育ては、とっても楽だと思います。
事実、れみちゃんは言われなくても時間になると宿題をはじめる。

「わ~、レミちゃん、お勉強しているの。偉いねぇ。」
その一言でいいのです。

「ほらマー君、レミちゃんはもう宿題終わったよ。あなたも早くしなさい。」
なんていう言葉を聞いたら、もっと嬉しい。
私の方が偉いわ~、っと自尊心を駆り立てるのでしょう。

お手伝いだってそう。
少し派手にお礼を言うだけで、喜んでやってくれる。

私はついつい調子に乗って、レミちゃんにばかり頼んでしまう。
だって、こんなにありがたいことってありますか。
ちびが「ぎゃ~」っと泣くたびに、
「レミちゃ~ん、海悠君お願い。」
「は~い、レミは海悠君がかりね。」
役に立っているのが嬉しいご様子。

「レミちゃんがいてくれて助かるわ~。」
この一言で、手伝ってくれる。
うちのボーイズではありえない。

おかげさまで楽をさせていただいてます。

その点男の子は、褒めようと、おだてようと、何の効果もない。
まず聞いてない。

よく「子供は褒めて育てよう。」なんていうけど、
あれを提唱している人の子供はきっとレミちゃんタイプだったのでしょう。
うちの次男を貸してやろうか?っと言ってやりたい。

褒めても喜ばない子供に言う事を聞かせるためには、しかるしかないのです。
結局それで、次男のことをいつも、いつも、いっつもしかることになってしまう。
毎日がバトルなのです。

それから、男の子はじっとしていられないから、こちらの怒鳴り声も大きくなる。

例えばお店に行って帰るとき、
「さぁ帰るよ!」
と言ったらついて来るのは女の子。

男の子は私が捕まえなきゃいけない。
一匹捕まえて、二匹捕まえて、三匹捕まえる頃には一匹目が逃げてる。
人目をはばからずに怒鳴ってしまうのはこのせい。

じゃぁ、女のこの方が良いかというと、これもまた一言では言えない。

女の子は、よくしゃべる。
一日中しゃべり続けている。
しかも、聞いてあげなきゃいけない。
返事をしなかったり、上の空で適当に返事をしていたりすると、
同じことを何度も何度も繰り返す。

どんなに私が急いでいても、
ちびが泣き叫んでいても、
掃除機をかけている途中でも、
後からぴったりついてきて、声を限りにしゃべり続ける。

そして、お話の中には時々質問も入ってくるから、質問にも答えてあげなきゃいけない。

例えば、
「仮面ライダーなんちゃらの人ってかっこいいと思う?」
「さぁ知らないねぇ。」そんなもん知らね~よ。
「え?知らないの~?すっごく有名だよ。何で知らないの?」
「じゃ知ってる。」
「今知らないって言ったじゃん。」
別にどっちでもいいよ、「それがどうしたの?」
「ねぇ?かっこいいと思う。レミはすっごくかっこいいと思う。」

っとこんな感じ。

会話の内容は、これまたとてもランダム。
昔読んだ本のお話とか、昔の出来事とか、今思っていることとか、話はぴょンぴょンとびまくる。

昨夜お風呂の話をしていた時、突然ハリーポッターの話になったから聞いてみた。
「今お風呂の話だったよねぇ、ハリーポッターって話飛び過ぎじゃない?」
「ウィル君のお風呂の話だったでしょ、ウィル君はハリーポッターに似てるなぁっと思って。」
あ、ウィル君のお風呂 → ウィル君 → ハリーポッター
レミちゃんの中での連想ゲームが行われていたんですねぇ。

とにかく四六時中こんな会話につき合わされるのも楽ではない。

一日のしゃべる時間を総合すると、次男10分、兄ちゃん1時間、レミちゃん10時間、っといった感じでしょうか。

基本的に(起きている時間)ー(テレビの時間)ー(読書の時間)=しゃべっている時間 ですね。

あ、そういえば読書の時間が黙っている時間とは限りませんねぇ。

山から帰って来る車の中、ボーイズ3人と私は疲れてぐっすり眠りこけてました。
話し相手がいないレミちゃんは(夫とはあまり話さない)仕方なく、持ってきた本を声を出して読んでいました。

私もよくしゃべる子だった。
きっと、これが女の子なんでしょう。

サマーキャンプの様子

2012-08-03 15:22:01 | 子供
うちの兄ちゃんとレミちゃんが行っているサマーキャンプのスケジュールを見ると、今日は公園へお散歩とある。
うちの近くの公園まで歩いてくるらしい。

それじゃぁ、次男とちびちゃんを連れて、お兄ちゃんたちに会いに行ってみよう。

公園に着くと、ちょうどお兄ちゃんたちも着いたところだった。


この公園にはなが~い滑り台がある。
日本みたいに暑くならないから、夏でも楽しめるのよね。


れみちゃん超元気。


木登りなんかもやってました。


仲良しのお友達と写真を一枚。

うちのちびちゃんは、みんなの遊びもの。
でもお昼寝の時間が近く、ご機嫌斜め。

うちの兄ちゃんは、一人で砂を掘ってトンネルを作ってました。
そこに女の子が一人寄ってきて、また一人、また一人とどんどん増えて・・・

最終的には10人くらいで掘る掘る。

すごい複雑なトンネルが出来上がりました。

レミちゃんが、アメリカのお友達とどんな会話をしているか気になるので、ちょっと耳をそばだてて聞いてみました。

5~6人の女の子が固まっている中に入って、
「みんな何してるの~。」っとれみちゃん元気で大きな声。もちろん日本語です。
「ぺらぺらぺら~。」英語でだれかが何か言いました。←遠くてあまり聞こえなかった。
「え~、なんていってるかわかんなぁ~い。何言ってるの?」もちろん日本語。
「そこに寝そべってごらんよ、きもちいいよ。」←英語
ちゃんとれみちゃん言われたとおりに寝そべってました。
通じたのか?ただみんながやっていることをまねしただけなのか?

お互い日本語と英語で通じているはずはないんだけど、全然問題ないようで普通にコミュニケーションとれてました。

大人が心配するほど、言葉の違いって深刻ではないらしい。
これがもう少し大きくなると、そうも言ってられなくなるんだろうけどね。

Tilden Park

2012-07-31 14:37:59 | 子供
この週末は特に予定がない。

れみちゃんも来たばかりで、まだ時差ぼけ気味。
そこで、近くのチルデンパークに行くことにしました。
去年も行ったけど、いいよね。




まずは機関車に乗る。

この機関車、夫が小さい頃からあるらしい。
一周するのに10分くらいかかる、なかなか乗り応えのある機関車。

今日は日曜日なので、ちび機関車も動いていました。





実はこのちび機関車に乗るのは、うちの子供たちも始めて。
いつも来るのは土曜日だったのでねぇ。

ちょうどいい日陰を見つけて、お昼。


都会の中とは思えない自然を楽しめます。


子供たちが大きな木を発見。


枝が一つぶら下がっていて、ブランコになる。


それからおなじみリトルファーム


牛に囲まれて、ハイチーズ。

この直後、二頭の牛は首をぐいーっと伸ばして、れみちゃんが持っているセロリの取り合い。
れみちゃんは牛の間に挟まれて、「きゃ~~」っと言う状態になっていました。
あ~、びっくりした。




ビジターセンターの中。


このあたりは、野生のブラックベリーがいっぱい。

子供たちは夢中でとって食べてました。

少しお散歩をすることに。


ととろが出てきそうな小道を行くと、


池にでました。


池には亀がいっぱい。

マー君が池を覗きながら、
「蛙のあかちゃんがいるよ~」

そういうのをおたまじゃくしって言うんだよ。

こういう言葉を知らないんだよねぇ~。
れみちゃん、日本語いっぱい教えてね。

おやつを食べて帰ってきました。
楽しかったね。



毎日が合宿みたい

2012-07-31 14:33:01 | 子供
れみちゃんが来てから、毎日が合宿みたいな我が家。

サマースクールから帰ってきて、ちょっとゆっくりしたら宿題の時間。

宿題が終わったら、みんな裏庭に出て遊びだす。





この後のお決まりは、植物に水をあげて、みんな水浸しになる。
特に海悠は下着までびちゃびちゃに。

洗濯物が増える。
そこで、一日に着替えていいのは一回までにしました。