蕃神義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

部族民通信人類学講座youtube6回目投稿

2020年10月20日 | 小説
Youtubeに部族民通信人類学講座を投稿しています。10月19日投稿は6回目「死者と生者les morts et les vivants」の下。
Youtubeに入って「部族民通信」で検索してください。

前回(16日)の上で人々の死者への認識は「意識を持たない」「意識を保つ」の2通りあるとして、多く部族は両の信条を持つけれど「どちらかが優勢、他方は劣勢」との感覚をもつ。マダガスカルの奇習を「意識を持たない死者取り扱い」の例に上げました。今回(下)ではボロロ族の死者取り扱い例を説明しています。それは;

1 死者は意識を持たないから利用できる。自然に「貸し」をつくってジャガー狩りの名目に用いる。
実際、生者がジャガー狩りを組んで、レヴィストロースも同行したかった(隊長になりたかった)がスンデのところで取りやめて、(ジャガーに食われる悲劇を事前に避けられた=部族民注)。



ジャガーは猫科ではトラ、ライオンに次ぐ大きさです。うっかり近づくと食われてしまう。レヴィストロースは狩りに参加できなかったが、幸いだった。

2 死者は意識を持つ。Bari死神がやってきてあの世につれてゆく。Les hommes meurent ,pourtant,ils ne reviennent jamais(人は死ぬ、それでも、戻ってきたりしない)の名句が置かれます。

Bari(死神)が死者を迎える「死のダンス」

3 なぜ死者はこの世に戻らないのか。ボロロ族の生死観に絡みます。生きるとは死ぬためにあるーこれを日夜、ボロロ族が実践しているからです。

youtube人類学講座にぜひご訪問を。

追記;16日に発生したサブチャンネルの不具合の原因がつかめました。動画を幾本か上置したのですが、通信事情の原因(当方にあった)で遮断された。するとサーバーのAIが「ウィルス攻撃か」と判断、「このfileholderを封鎖してしまえ」となった。レンタルサーバー屋さんからはこうした具体的回答はなかったが、経時的事象を重ねていくとこうであるとの類推です。
本日中には新規ドメインを作成し、MP4とPDFを収蔵します。

この顛末は回復後にまとめます。
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