蕃神義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

イザベラは空を飛んだ 第5回(前半)

2010年11月05日 | 小説
ネット連載中のイザベラは空を飛んだ、好評判(と勝手に決めつけています)に励まされ、第5回の掲載です。全文は部族民通信のHPにてPDFで公開中、ぜひそちらにも訪問してください(左のブックマークをクリック)
これまでは1回の掲載でPDF20枚近くありましたが「ネェ、トライブスマン、チョット長すぎんじゃん」の声を受けて短くしました。で第5回の前半でPDF11枚、原稿用紙換算で31枚。
あらすじは

リサの夢(前回から続く)
リサは夢の中では馬借宿の下働きのイサラ。ある夜半、山伏の一行が旅路を迷い宿に泊まる。弥勒菩薩の化身と称する稚児聖の手さすり療治で馬借座長の息子が完治した。イサラは夜伽を命じられる。馬子にもならぬ「下女にも衣装」で見違えるほどの上玉になった。

>イサラは洗い下ろしの上布の絣、透けて肌が見え隠れる単衣を着せられて、恥ずかしさで頬まで真っ赤に染まった。柵に籠められていた牝馬が、種付け場に牽かれるようだ。
「旦那様、ご覧なされ、娘十五は磨きあげ。奥に待つ聖とやらもお気に入りですわい」
カネはイサラの顎をあげ顔を見せた。黒かった顔が白くなっていたのは、白粉の効果だけではない。色黒は地でなく、埃と煤の重なりだった為。
えいと襟をめくり下げ、首筋と胸を乳首まで露出させた。どの部位も白く、ほんのり桃色が入る。耳たぶを横に引き耳裏にも、汚れ一染みも無いのを与次郎に披露させた。そして目玉を剥いて白目を見せた。頬を押し赤い口腔を開口させ白い歯揃いを見せた。値踏みとは器量定めに身体あらため。娘も馬もやり方同じ<
馬借宿ならではの身体改めで、夜伽に放り出されたリサの前世。

さてイサラは稚児聖(ケイジの前世と目される)と夢の中、たとえ夜伽でも結ばれるのか。
HPで読んでください。

コメント
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