輝天炎上 2013-06-27 22:52:39 | 読んだ本 海堂尊著 角川書店 バチスタシリーズから始まった桜宮サーガがこれにて完結だそうです。 これはケルベロスの肖像を螺鈿迷宮で主役だった東城医大の学生天馬大吉の視点から見た話です。 螺鈿迷宮で亡くなった桜宮の双子の姉妹の片割れ小百合が生きていて東城医大のAIセンターを破壊しようとする。 それを阻止する東城医大側との攻防、なぜAIを反対するのか。 海堂先生がいつも不審死の遺体を全部検死できる予算と監察医がいないためAIで行えばずっと多く解明できる。 と力説なさってますが、まだまだ積極的には取り入れられていない模様です。 死についての考え方を亡くなった桜宮巌雄氏から影響をうけていてその娘のすみれにほのかに想いをよせている天馬の視点はどうしても東城医大側より桜宮一族側の味方となっています。 バチスタシリーズの主役の田口先生を勝手にスミレを巡ってのライバル視してそれで物事を観る目を曇らせたのかと。 普通に考えれば田口先生とすみれとの間に何かって何もないのですから。 このストーリーで冷静に流れを見ていたのが何事が起きても動じない東城医大の院長の高階だったと思います。 これが完結編だからバチスタシリーズ、ジーンワルツ、極北クレイマー、ナニワモンスターまでつながってこれは海堂先生のシリーズ全部読まないとわからないよ~~という詰め込み方。 このシリーズを読んで思うんですが、海堂先生はハッピーエンドは好きじゃないのかなと。 何かを得るためには何かを犠牲にしないと得られない。 これで完結といいつつまだ新しい桜宮サーガ始まりそうなラストに続編を期待してしまいます。 #俳優 « 非常の人何ぞ非常にチケット... | トップ | 鬼女 »
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