金魚cafe

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大統領の執事の涙

2016-07-02 22:52:33 | 映画
去年公開されていたのですが、地元の映画館で上映期間が短くて身に行きたかったのですが行けなくてDVDで観るしかないかなとおもっておりましたら運良くTVで放送されました。

大統領の執事としてアイゼンハワーからレーガン大統領まで執事としてホワイトハウスに勤めた実在の人をモデルにした映画だそうです。

1920年代南部の綿畑で家族で働いていたセシル。

農場の主に何の罪もないのに父親を殺されてしまいます。

当時は人種差別があって白人が黒人を意味なく殺しても罪に問われなかったのです。

1926年と映画で表示されていましたから昭和に入ってましたよね。

そんなことがと衝撃でしたが、その前に黒人初の大リーガーとなったジャッキー・ロビンソンを描いた映画を観たのですが、それは1950年代でしたが、白人と同じホテルに泊めてもらえなかったのですから。

このままでは自分もいつか殺されてしまうと逃げ出しますが行く当てもなく、ひもじさで盗みを働いてしまいますが相手が同じ黒人のホテルマンでセシルをホテルで働かせてくれました。

「空気のようになれ」とか「何を望んでいるか察しろ」など厳しく鍛えられて一人前のホテルマン(ハウス二ガーと呼ばれていました)となり、愛する妻と息子2人に囲まれ幸せが訪れたと思われました。

そこに大統領の執事として働かないかというお誘い。

執事の仕事は変わらないものの、世界がひっくり返るようなやり取りがされていて自分の胸に秘めてお墓まで持っていかなきゃというものばかり、歴代の大統領も良い人と描かれてる人もあればやっぱり悪ではないけど思いやりのない人だったのかとどこまで真実かわかりませんが、それを演じている俳優さんたちの見事になり切っているところも見どころです、アイゼンハワーを演じたロビン・ウィリアムスやレーガンを演じたアラン・リックマンがそっくり~~と。

仕事は順調でやりがいがあってもその分家庭を顧みず、妻は寂しさからお酒に溺れ、長男は父の生き方に反発しとバラバラになってしまいます。

セシルからすれば自分の仕事に誇りを持っているし、自分の子供時代に比べれば少しは差別も改善されているし、なぜなんだという気持ちがあったのでは。

そんなバラバラになった家族のためにと次男の思いにジ~ンとします。

そして歳月が流れオバマ大統領が就任したときのみんなの喜び。

この日を待ちわびていたのですね。

執事としての仕事を丁寧に描いていてそれも見どころだと思いました。