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金魚cafe

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日本のいちばん長い日

2015-09-18 23:00:44 | 映画
8月にBSプレミアムで「玉音放送を作った男たち」というドラマを放送されていました。

第二次世界大戦を終結させるためにポツダム宣言を受け入れるという天皇陛下のお言葉を録音し8月15日にラジオで放送されるまでの出来事をドラマにしたものでした。

ドラマのほうは終結させようとする人放送メディア側から撮った8月15日までの出来事に対して「日本のいちばん長い日」は当時の閣僚、軍部がどのように行動したかを描いたものでした。

実は映画を観たいなあという理由が宮内庁の入江侍従役で狂言の茂山家の茂山茂さんが出演されているので観てみたいというのが理由なんです。

茂山さんの逸平さん、宗彦さんはドラマに出演されていますが茂さんが俳優として演技するところは観たことないなあと。

私は知らなかったのですが、入江さんはのちに入江日記というのが出たぐらい有名な方だそうで映画でも陛下役のモッくんのおそばにいたので出番が多かったです。

そしてお仕事柄声がよく通ってるし、品があり、姿勢も背筋がピンと延びていて役が侍従らしく?似合っていました。


戦争を終結させよう、いや続けようとする二つに分かれた日本の政府と軍部どちらも国体を守るためと目的は同じなのですが考えは平行線のままでした。

戦争を終わらせるためにはご聖断をとなるのですが、国民が救われるならばとご決断される陛下、モッくんの私情を出さず公に徹する演技を観てなんていうか大変な役をされてるんだなあといろいろ苦悩されたのではないだろうかと感じました。

戦争を終わらせるというために総理になった鈴木貫太郎を演じた山崎努さんのつかみどころがなくのらりくらりと戦争を継続をと訴える軍部をかわしながらのちょっとタヌキっぷりが入ったところが良かったです。

戦争を続けようとクーデターを起こす青年将校たちにもし、彼らに玉音を奪われていたらどうなっていたのか?クーデターは成功してしまったのだろうかととちょっとヒヤリとするシーンがあり8月15日を迎えるまで綱渡り状態であったのかと。

そんな彼らも良き父であり良き夫でありと決して私利私欲ではなく、ただ国を守りたくてその思いが強すぎてそうさせてしまったのだろうか?

そして彼らは失敗して自ら死を選んでしまった。

自分がどうなってもよいという覚悟で臨んでいたように思います。

それは鈴木内閣の閣僚もその覚悟をしていたようです。

この映画を観た後でここ最近のニュースを観るとなんだかなあと思ってしまいました。