昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

江差追分の街2(北の大地を走る⑫)

2011-07-15 | 国内旅行
旅に出ると朝は早起きをします。プチホテル「寺子屋」の朝食前に散歩に出た。「姥神津花通り」というのは、姥神(うばがみ)町と津花町を結ぶ通称「いにしえ街道」のことを言います。




左:いにしえ街道の美容院「髪結いや」の店は白壁です。通りの突き当りには日本海が見えています。右:この蔵は周囲すべてが板張りです。波風の強さから護っています。
 





ここは何の店でしょうか。「いんやく」とは印鎰という漢字ですが、官庁などの倉庫の鍵のことを言います。役所の認可などの世話をするのでしょうか。朝早くて、店は閉まっているが、印鑑とか役所の手続きの書類とかを扱ったようですね。
ガラス戸の中には、この土地の古い民具とか漁の道具など、昔の生活用品が並んでいました。




小ぬか雨だったのが、晴れてきて朝靄になってきた。右側の店は金物店です。




一つ目小僧のようですが、これが気圧計です。大気圧の変化を見て天候を予想します。



現在、赤い道路を散策しています。朝食後はかもめ島に行き、開陽丸とか瓶子岩、それから江差追分会館に向かいます。




フェリー乗り場付近の波止場には、イカ釣り船で埋められています。




強力な電飾のランプが見えます。こんなに多数のイカ釣り船は、江差の船でなくて、本州から出向く釣り船で、いわばここまで遠征して来ているといいます。餌の魚が対馬海流に沿って北上し、漁獲する船も北へと移動するそうです。




イカは光に集まってきます。巨大なランプは夜の海上に昼を再現します。




岸壁にあった鉄板の囲いには江差追分の1句が書かれている。
 江差追分は、前唄・本唄・後唄の3段からなっており、通しで聞くと10分くらいはかかる。
 その本唄の言葉が書かれている。本唄は多くの歌の中に使われている言葉である。コンクールではこの本唄を歌うだけで審査をするという。
「かもめの鳴く音(ね)に ふと目をさまし あれが蝦夷地の 山かいな」
=船に乗って北に向かうと、ふとカモメの鳴き声で目を覚ました。見れば蝦夷地の山々が見えてきた=
 町中でどこに行っても、この歌詞が書いてある。



村の祭りのときは、町内会ごとに山車を持っており、町内会で繰り出す山車のテーマが決まっている。(加藤)「清正」・「源氏…」(=勧進帳の弁慶)など、物語の主人公の名前がついている。



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4 コメント

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おはよう(^o^)丿 (アガリ)
2011-07-15 05:26:34
印鎰という言葉は初めて知りました
それから街角に気圧計が設置されてるというのも珍しいですよね
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アガリさんおはよー (tetu)
2011-07-15 09:43:48
 いんやくというのは印鑑の事とばかり思っていましたが、辞書を引くと、少し違うようでした。印鑑の必要な行為のときに役立ちそうな事務所でしょうか。
 アネロイドの気圧計はこんなに大きいのは初めて見ました。天候を知る大きなよすがだったでしょう。
 この海岸線沿いは、奥尻の地震津波で壊滅したのかも知れません。高台が見えますが、こちらが、大きな町並みです。
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古くからのもの.. (地理佐渡..)
2011-07-15 19:51:30
こんばんは。

江差が賑わった時の名残を
街中の各所に残している感
じです。良いですねぇ。
北海道には二度行っていま
すが、残念ながら江差には
行ったことが無いのです。

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地理佐渡さんへ (tetu)
2011-07-16 00:47:29
 この町の空間は、時間が止まったように歴史が残っています。ぜひ…。
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