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身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

ポールが死んだ

2007年09月05日 | Weblog
今日、聞かされた。
7月にアパートの部屋で1人で死んでいた、自殺かもしれない、と。
公共料金も支払われていなかったとか。
蜘蛛膜下出血で一時入院していたと言う。
あちこちの店で「最近ポール見ないねえ」と言っていたことを思い出す。
カラオケの店で何度か会ううちに、いろんな情報を総合すると彼の人となりが浮かんでくる。


・アメリカ人。
・日本に来て25年程度。
・大阪人より大阪弁が達者だったな。
・故国に対してあまり愛情は抱いていない。
  故国で不遇な少年時代・青年時代を過ごしていたかも。
・いまだに独身だった、45歳前後か。
・お琴と三味線に関しては造詣深く、師匠級の腕前。
・確か「居合い術」にも通じていたような記憶がある。
・英語教師として生計を立てていたこと。
・仏教にも造詣深く、老後はミャンマーで送りたいと言っていた。
・歌は意外に下手糞だった、特に英語の歌は。
・沖縄の歌に惚れていて、時々私の知らない沖縄風の歌をマイクなしで歌っていた。
・着物姿をよく見かけた。

言って見れば「行きずりの人」、その程度のことしか知らない。
彼の死を知らせてくれた人は、彼が学生時代に面倒見てあげていた人だ。
「おそらく大病して生活に困窮して亡くなったのだろう」
と言うことだ。
アメリカにも助けを求めることが出来る家族もいなかったのかもしれない。

どこか型破りの人生を歩んでいる男だった。
異国の地でひとり逝ってしまったことが、たまらなく悲しい。
あの歌のように「千の風になって」この辺りを吹きわたっていてくれ。