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何でもありの記録
HN天道(てんとう)

対面朗読

2007年09月13日 | Weblog
視覚障害の方々への朗読ボランティアのひとつに「対面朗読」というのがあります。
本人が希望する図書を個室で対面して朗読して耳で聞いてもらうというボランティアです。
少し大きな図書施設にはそのような対面朗読室があります。

明日はその対面朗読の作業があるとのことで、女房はなにかしら難しそうな本を下読みしています。
図書館にボランティア登録してあるので、時々依頼が入ります。

今回は、アメリカの政治評論のようです。
難解な本はボランティアする人も嫌がります。
そんな本を指定してくる盲人さんはかなりの程度の高い知性を備えていて間違って読むと逆に指摘されたりするそうです。

そんな本は私も読む気はしません。
女房が下読みするのを聞いていても、どこかの教授さんでも読みそうな本です。
時々下読みを中断しては「○○は○○と読んでいいの?」とか、ひっきりなしに私に確認を求めてきます。

女房も読んでいるその難解な評論の中身は多分全然わかっていないと思います。
ただ、正しく読んでいるかどうか、ということだけに気を使っているようです。

それでいいと思います。

聞いている盲人さんの方も、ボランティアのミスを指摘したり、たまには教えを垂れたりして、交わされる会話を楽しむことも生き甲斐なのです。
女房もそのような知的な盲人さんとの会話を楽しんでいるのでしょう。