思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

100年後の子育て

2005年09月16日 | Weblog
「お前んとこは両親がまだ一緒にいるの?珍しいなあ。」
テレビでチラと聞いたような気がするアメリカ映画での子供同士の会話の一場面。

アメリカは離婚せずに結婚生活を全うする夫婦は少なくなってきているのだろうか。
そもそも2人の人間が一緒に住めば精神的葛藤は必ず生じるように思う。
仲良し同士も一緒に住めば小さなことから亀裂が生じる。
特に女性が経済的に自立できる社会では離婚率は高くなるように思う。
現在は子供のために離婚しない我慢の夫婦も多い。
夫が稼いで妻が子育て専念の時代も何年後かには終わるような気がする。
女性の地位が高まるほど結婚を望まない女性が増え続けるように思う。

未来社会の形態は結婚という制度そのものが無くなるかもしれない。
人口爆発は頂点に達しているだろうから、食料エネルギーは枯渇状態になり、人類生存に適した最適人口までコントロールされる。
家畜以外の哺乳類は絶滅している。
石油・天然ガスなどのエネルギーは消費し尽くされ、太陽エネルギーと原子力が主要なエネルギーになる。

人類が生き残るために世界政府が樹立される。
育児は、出産と同時に共同保育される。
親子の関係は出産と同時に消滅し人類共通の子供として育児される。人類生存に最適の教育カリキュラムによって育てられる。
妊娠そのものも許可制によってコントロールされる。
人類の生存に適さない遺伝子は科学的に排除される。
近親婚も科学的に排除される。
女性は妊娠中は最良の環境で過ごす。
精子と卵子の提供者は一切育児の義務は負わない。世界政府が管理する育児機関による共同保育に任される。

結婚制度は既に廃止されているから離婚も無い。
1人で生涯を過ごす人、気の合うう同士の同棲、すべて自由になる。
性の快楽の結果の妊娠は科学的に検証され合否が判定される。

子供が生き甲斐という概念は消滅する。
生産労働はすべてロボットにより行われる。人間が生産現場にいることは無くなる。
その時の人間の生き甲斐は創造活動になるのだろうか。
芸術活動、科学研究、宇宙空間への旅立ち。
最悪のシナリオは、地球の破滅から脱出するために宇宙空間に飛び立つことに全ての知能を結集している、というようなことだろう。