さて、問題の後半戦です。
【J2:第22節 栃木 vs 山形 0-1】記者会見コメント(12.07.01)
・「力不足っていうのは、冷静な判断とプレーですね。 」
・「結局、その良い準備をして、良い判断をして、良い行動をするというところが、一連の動きにならなかったと。そういうところが多少、時間と手間がかかってしまった部分と、精度が低かったと。 」
➡「判断」とか「精度」が不足という言葉が出てきます。後半の低迷の全てがこの言葉に集約されていきます。
【J2:第23節 富山 vs 山形 1-1】記者会見コメント(12.07.08)
・「わたし自身もっとやれることが確実にあったと思う。勝利に結び付けられなかったことが反省材料。 」
・「アウェイの地で勝点1を獲得することができた。下を向くことなくホームでの試合に向かっていきたい。 」
➡監督が悩み始めていくことがコメントに現れてきます。このままじゃいかん、ということまでは気づいたようですが。
【J2:第24節 山形 vs 福岡 3-1】記者会見コメント(12.07.15)
・「これからこの2回目の対戦は、ひとつずつ自分たちの目の前にいる相手から勝点3を奪っていく作業になっていくと思います。」
➡福岡は相性のいいチームだったようです。コメントにも余裕がありますから。
【J2:第25節 湘南vs 山形 0-0】記者会見コメント(12.07.22)
・「ベンチからずっと声を張り上げていたのは、バランスの部分です。相手に隙を与えないところを徹底しなければいけない。 」
・「一度でもミスがあったり、徹底されないことで相手につけ入る隙を与えてはいけないところは重視しています。 」
➡無失点ということで、勝てないながらも手応えを強調しています。こういう内容が続かないのが後半の特徴でもありました。
【J2:第26節 山形 vs 松本 1-1】記者会見コメント(12.07.29)
・「今回のゲームに関して言うと、フェアプレーというのは何なのかというのを、またひとつ自分のなかでは考えなきゃいけないなと。 」
・「いろんなシチュエーションがあって、いろんな状況がありますけれども、相手に惑わされることなく、自分たちは自分たちのペースで、自分たちのプレーを続けなきゃいけない。 」
➡コメントもだんだんチーム成績と共に迷走していきます。チームもサポも、少しづつ疑問を持ち始める試合内容でした。
【J2:第27節 水戸 vs 山形 2-2】記者会見コメント(12.08.05)
・「自分たちが落ち着いて、ゲームをコントロールする作業も長い時間できるようになってきました。 」
・「そこを本当に継続してやっていき、ボールポゼッションないしは相手を崩す作業を磨きをかけながら、勝ちきれる試合をしていきたいと考えております。 」
➡ボールポゼッションがまだ優位だった頃なので、ドローにも手応えを感じようと苦心しているコメントでしょう。しかし、選手もサポも内心は、「働けど働けど我が暮らし楽にならざり、じっと手を見る」といった心情だったと思います。
【J2:第28節 山形 vs 横浜FC 0-1】記者会見コメント(12.08.12)
・「ひと言でまとめてしまうと、『これがサッカーだ』と。 」
・「プロチームとして勝点3を取るのがすべてですけれども、勝点3を今日は奪えなかったということに尽きます。 」
➡ブランキーニョ移籍後最初の試合。もどかしさを通り越して、万策尽きた状態に陥る寸前のチーム状態。監督の正直な気持ちがすべて現れていると思います。
【J2:第29節 愛媛 vs 山形 2-1】記者会見コメント(12.08.19)
・「シーズンも3分の2が終わって、3分の1になり、これからはサッカーが面白くなるシーズンで、最終的な目標に向かう中でプレッシャーややりがいがある、サッカー選手にとって一番醍醐味がある時期になってきた。 」
➡ブランキーニョが唯一輝いた試合。彼主体の攻撃の組み立てで持ち直すことができるんじゃないかと、すがる気持ちだったと思います。失点シーンを見ればわかるように、既にチームは深いダメージを負っていたわけですが。
【J2:第30節 甲府 vs 山形 0-0】記者会見コメント(12.08.22)
・「平日の夜にもかかわらず山形から多くのサポーターが来てくれ、声をからして応援してくれた。 」
・「改めて我々は幸せな環境でゲームをできていることを感じた。今日のようなゲームを残り12試合続けて結果を追い求めたい。 」
➡後半戦で一番しまった試合だったかもしれません。こういう試合も出来たんですよね。
【J2:第31節 山形 vs 町田 3-1】記者会見コメント(12.08.26)
・「本当に、日に日に選手たちの意識の高さに感服するとともに、それがまた成果として表れているんじゃないかなと思います。」
➡今シーズンの完勝3試合の一つ。しかしなぜか失点します。どうしてもスッキリしなくなります。
【J2:第32節 徳島 vs 山形 2-2】記者会見コメント(12.09.02)
・「相手があることですからなかなか思うようにいかないことも多くありますが、常にここ最近見せているような姿勢、今日のような姿勢で最後のホイッスルが鳴るまで戦っていきたいと思います。 」
➡ドローの中に埋没しているが、守備が完全に崩壊してしまった試合。もうここからは修正できなくなります。
【J2:第33節 鳥取 vs 山形 1-2】記者会見コメント(12.09.14)
・「悔しがる以上に、自分にできることを一つずつやっていく。リーグ戦が残り9試合あるので、1つずつ試合をしっかり物にしていきたいと思っています。 」
➡サポの誰もがまさかと思った敗戦。とともに、ここまで深刻となった守備の崩壊に改めて愕然としたでしょうね監督も。と、思わせるコメントです。
【J2:第34節 山形 vs 京都 1-2】記者会見コメント(12.09.17)
・「本当に選手たちの力を引き出してあげたかったなと。それと同時に、多くのサポーターの熱い声援に応えてあげたかったなというところが悔しいです。 」
➡試合終了後、監督はゴール裏に来て「力を下さい」と叫びました。そうです、本当に何かにすがらざるを得ない心情だったと思います。万策尽き果てた状態ですから。監督もここで崩壊しました・・・
【J2:第35節 草津 vs 山形 1-3】記者会見コメント(12.09.23)
・「いまはチームとして正念場だが、学んでいるタイミング。これを乗り越えればチームは成長できる。 」
➡この辺から、迷走コメントが加速していきます。もう、チームの浮上を選手の成長だけに頼っていきます。サポ的にも心が折れた試合でした。
【J2:第36節 山形 vs 東京V 1-1】記者会見コメント(12.09.30)
・「この引き分けというものを、いいところをより継続して、アディショナルタイム4分も含めた94分、ないしはまた95分と、そこまでゲームをしっかり終える作業をみんなでしていくとともに、もっと相手を圧倒する力というものを見せつけられるように、1日1日、取り組んでいきたいと思っております。 」
➡まさかのドローでしたが、サポ的にもう驚かなくなっている人もいたのでは。勝てないことに麻痺してきます。監督も選手も内心、心が折れていないか心配になってきました。
(そして、いよいよシーズン最終章へ)