働く主婦のじゅんこです 

自分探しから始まった幸せへの道・・いくつになっても旬な女性で生きるカギ☆

「年金パラサイト」を生むもの

2010-10-19 10:48:29 | 世事情いろいろ
「親の死を隠し、親の受給していた年金をもらい続け、死体遺棄と年金の不正受給による詐欺で
摘発される事件が相次いでいる」。。。
昨年6月に出版された山田昌弘教授の「ワーキングプア時代」の一文である。
この夏、これが社会問題となった。

氏は「親の年金に依存する中年の子供、いわゆる『年金パラサイト』が増えている」と言う。

親と同居する35歳から44歳の人で、無収入や低収入で結婚も自立もままならないと推測される
中年層は約74万人。

今後も、親の死後、生活に困って、年金詐欺に走る人が懸念されることだろう。
死んでも自分の年金を頼りに生きる子供を持つ親の心境に、思いを馳せずにおれない。

赤子から必死に育て、成人を迎えてもなお独り立ちできずに養って、死んでも、不正受給で骨の髄
までしゃぶられる。。。

もちろん、中年貧困層の就労支援と言った社会制度も大事だろう。

しかし、老親も子も、泣かないために、親が今、子供にできること。
これを、まず親が真剣に考えなければならないのでなかろうか。

育ち盛りの男子5人の子を持つある母親は、自分が台所に立つのは週に3度と言ってはばからない。
子供達が、曜日ごとにそれぞれ調理を受け持っていると言う。

またその子達の料理の腕前も凄いが、どこを見ても整然とした部屋に、ピカピカのトイレ。。。
料理だけでなく掃除も、幼い頃から当然の如く分担してさせている。

家庭と言っても、小さな社会であり、やがて大人になって社会生活を営む基礎となる。
死ぬまで親の年金を頼りに、働き場を社会に求めない子供達は、家庭でこんな躾をされていたのか、
どうか。。。

「こんな子供を持って苦しんでいる」と嘆く親は多いが、そんな子を誰が生んだのか、どんな躾をして
育てたのか、自身の反省に至る人は少ない。

因果の道理は、大宇宙の真理。
自分の今の苦しみは、間違いなく自分の行為が生み出したもの。。。

自分の未来も、今の努力で変わると知れば、躓いて転ぶ前に、憂うべき社会現象を自身の家庭に
顧みて、正すべきことはすぐ正さずにおれないだろう。

子供を経済的に自立させることは大変だが、最も大事なことは、どこへ向かって子供を自立させる
のか、という目的である。

親がまずそれを知り、目的に向かって真剣に子に伝えれば、子供達もパラサイトとは無縁の、親子
揃って光に向かう活力ある人生になるに違いない。
真実知らされた親の使命を、重く深く知らされるばかりである☆

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