じゅんこの部屋 

自分探しから始まった幸せへの道・・いくつになっても旬な女性で生きるカギ☆

「ベルリンの壁」を越えるもの

2009-11-10 07:02:33 | 文学・歴史
ベルリンの壁が崩壊したのは、今からちょうど20年前。

1989年11月10日未明、長く続いた東西を阻むベルリンの壁を、市民が破壊する姿は、
遠く異国のテレビで見ても、衝撃的なものだった。

なぜなら、冷戦、越えられないもの、決して崩れないものとして、地域と国民を分断する
象徴が、「ベルリンの壁」だったから・・・。
その「壁」の市民による崩壊は、世界をあっと驚かせ、歴史を変えたと言えるだろう。

東ドイツ市民は歓喜の中、大量に西ベルリンに雪崩れ込み、待ち受ける西ベルリンの
市民と、ゲート付近で抱き合ったり、踊ったり・・・。
大歓迎の大騒ぎは三日三晩続く。

ところが、今のドイツでは、15%もの人が「ベルリンの壁の復活を望んでいる」そうだ。

旧東ドイツでは、自由経済下での経済格差と、失業者の増加に苦しみ、旧西ドイツでは
旧東ドイツへの投資コストなどが足かせとなって景気の低迷を招いたと言う。

つまり、双方に「壁があった時代の方がよかった」と考える人が少なくないということだ。

「こんなはずじゃなかった」・・・。

どんな「歓喜」や「感動」も、「ため息」や「後悔」に変わることがある。
このような歴史的事件にしてしかり。

我が人生、「あの時代がよかった」という回顧が、誰しもあるから、
「ノスタルジック・フューチャー(懐かしい未来)」という言葉もあるのだろう。
つまり、未来は、懐かしく美しい過去にあるという・・・。

昭和は、物は無くても、ベビーブームで、未来に希望が持てた時代だった。
それを懐しみ、美しく感じる人たちは、確かに多くいるに違いない。

しかし、どんな過去の思い出も、生きる力にならないことも知っている。

老い先、何を力に、どんな未来に向かって進めば、「こんなはずじゃなかった」と後悔せずに
済むのだろう。

全人類に大きく立ちはだかる、「何のために生きるのか」。

歴代の哲学者も、思想家も、なかなか越えられぬ、手ごわい「壁」。

だが、それを教えた仏法に聞けば、長年の「なぜ生きる」の「壁」は崩壊し、生きる歓喜に
心は躍り、幸せな未来に向かって確かな一歩を踏み出すことができるのだ。

すべての国や人種、老若男女共に、「心の壁」隔てなく、仏縁あれかしとつくづく願わずに
おれない☆
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