働く主婦のじゅんこです 

自分探しから始まった幸せへの道・・いくつになっても旬な女性で生きるカギ☆

有形より無形の財産

2009-08-28 09:33:44 | その他
エジプトのピラミッドの中に「今の若いものはなっとらん」という落書きがあるという。
若者に対する不満は、いずれの世、いずこの里も変わらぬようだ。

言葉遣いや考え方など世代格差は幾分あっても、若いからダメだ、と決めつけることはできないだろう。
身近にいる若い人達は、パソコンなど機械に明るいし、男性でも、優しい人が非常に多い。

大人は、「なっとらん」と若い芽を摘むことなく、若者に経験を伝え、若人からは情熱を学びたいもの。
互いに尊重し、高める関係が理想と思う。

しかし、目を家庭に転じて、実際はどうだろう。
核家族化は進み、地域の交流もほとんどなく、たとえ同居であっても、食事はバラバラ、対話もケータイ、
という家庭が珍しくないようである。

老後の世話になるからと通帳を渡した途端、施設に入れられたという悲しい話も聞こえてくる。

昔は親の面倒を見るのが当たり前だったのに、なんでこうなるのか、という嘆きになれば、
「今の若いものはなっとらん」はその通りと言えるだろう。

戦後経済は驚異の右肩上がり。
戦前、不自由した親達は、子供達に不自由させまいと、何でも与えた傾向があった。
金やモノなど目に見える有形の財が最高と、それだけに価値を見て与えられ、動かされ、育てられた
子供達は、それらを親が失ったとき、やがて離れていくのだろう。

それに対し、目に見えぬ無形の財がある。
頼りないようだが、身について失うことがないから、与えるほど宝は増し、子も周囲の人も身近に
集まってくる財である。

どんなに経済や社会、家族の形態が変わっても、親が子、大人が若者に遺さねばならないのは、
有形の財ではなく、無形の財産。

それは、一体何なのか・・・。

何のために生まれてきたのか、苦しくてもなぜ生きるのか。
誰もが最も知りたい解答であり、それを教えられた仏教である。

教えは目に見えぬ無形の財ではあるけれど、それを施され、人生の大事を知らされた若人は、
ご恩に奮起し、情熱を持って返さずにおれなくなるだろう。

まして優しい彼らが、生きる意味を教えてくれた親を見捨てることなど、ありはしない。

どんなに世代格差があろうとも、ここに互いに尊重し、高めあえる社会が築かれるのでなかろうか。
それも大乗相応の地と言われる日本だから、率先してできること・・・。

世界に発信する夢の社会に向かって、個々がまず、仏縁を求め、聞法を重ね身につけて、世代間が
絶えることなく、正しく伝えていきたいものである☆

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