ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

サウンド・オブ・サンダー

2006年03月18日 | 映画(さ行)
(原題:A SOUND OF THUNDER)
【2004年・アメリカ/ドイツ】試写会で鑑賞(ともや評価:★★★☆☆)


SF界の巨匠レイ・ブラッドベリの短編「雷のような音」を原作にしたSFパニック映画。

物語の舞台はタイムトラベルが可能になった2055年のシカゴ。大手旅行代理店のタイム・サファリ社では、6500万年前にタイムトラベルして恐竜狩りを楽しむというツアーを行っていた。地球の歴史が変わらぬよう、ツアーはスーパーコンピューターのTAMIによって厳格に管理されていた。ツアーの引率者で絶滅種生物の復元を研究しているトラヴィス・ライヤー博士(エドワード・バーンズ)は、TAMIから得られる貴重なデータを自らの研究に活かしていたが、タイム・サファリ社の経営方針には相容れないモノを感じていた。そんなある日、『タイム・サファリ社のタイムトラベルは地球を滅ぼす危険な行為』と非難する女性が現れる。彼女の名はソニア・ランド博士(キャサリン・マコーマック)。ソニアはTAMIの海の親だったが、権利をタイム・サファリ社に不当に奪われてしまっていたのだ。あるタイムトラベルで事故が発生。ツアー客の一人が気づかずぬうちに【わずか1.3gの何か】を現代に持ち帰ってしまう。それが元となり、進化するはずではなかった生物を進化させ、未来へとつながる生態系進化を大きく変化させてしまう。地球を大規模なタイム・ウェイブ(進化の波)が襲い、植物・昆虫・小動物と異常な生態変化が起こりはじめ、遂には見たこともない巨大生物が群を成して人間を襲い始める。このままでは人類が滅亡してしまう。トラヴィスとソニアは、異変が起きる原因を突き止めて、過去を取り戻すことが出きるのか?

過去で起こったちょっとしたことが未来を変えてしまうという古典的SFの命題を、現代の映像技術を駆使して再現…と言いたいところなんだけど。
タイムトラベルが大好きなともやとしては、ちょっと不完全燃焼。
いや変な知識がありすぎるゆえに引っかかってしまうのである。
過去に起こった事を訂正するにしても、新たなパラレルワールドの分岐点を作るだけで、変化してしまった歴史は変えられない。
物語は異変は阻止されてめでたしめでたしで終わるけど、それは描かれる世界の視点が変わっただけ。
異常進化で人類が滅びてしまう世界は、別の次元で存在し続けているんだよね。
そういう小難しいことをついつい考えてしまうのだ。
タイムトラベルモノは、この辺のバランスが難しいのよね。

あと今ひとつな点が、合成の稚拙さ。
近未来の街中のシーンなど、今の映画とは思えないほどの合成バリバリ。
ワザとやってるのかなぁ。
何かのオマージュ?

ブルーマットの上で撮ってるのがモロわかりで、ちょっと入り込めなかったのです。
映像の魔術で酔わせてほしいなぁ。
(こういうSF作品は特に、ね)



タイムトラベルの概念とか、そういうのは別に曖昧でもいいんだけどね。
でもいずれは実現するのかなぁ、タイムトラベル。

監督はピーター・ハイアムズ。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは! (猫姫少佐現品限り)
2006-07-26 16:25:56
いつもありがとうございます!

やっぱりドイツ?でしたか、、、

ちょっとCG、いただけませんでしたね。

それにやはり、突っ込みやすい題材ですが、

それなりに、おもしろくもありました。
返信する
タイムトラベルもの (ともや)
2006-07-27 00:18:40
こんばんは、猫姫少佐現品限りさま♪

>やっぱりドイツ?でしたか、、、

ドイツ絡んでます。



>突っ込みやすい題材ですが、それなりに、おもしろくもありました。

タイムトラベルものは、この突っ込まれ易さをどうするかがポイントですよね。

これがいいツッコミになるか、悪いツッコミになるか、その辺のサジ加減も大事。



町のCG以外はそこそこ良い感じなんですけどね。
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