【2007年・日本】試写会で鑑賞(★★★☆☆)
第5回角川学園小説大賞を受賞した瀧本竜彦の同名小説を映像化した青春映画。
いつも一緒につるんでいた高校生の山本陽介(市原隼人)、渡辺(浅利陽介)、能登(三浦春馬)の3人。しかし、能登がバイクの事故で帰らぬ人となってしまった。若くして死んでしまった能登を格好良いと思いながら、人生の目的も見つからず無為な日々を送る陽介。そんなある日、陽介はチェーンソーを振り回す不死身の男と戦う雪崎絵理(関めぐみ)と出会う。それ以来、毎夜陽介はチェーンソー男と戦う絵理の応援をすることになる。やがて陽介は、彼女を守るためにチェーンソー男と戦って死ぬことが、能登を越える格好良い生き様であると思い始める。夜ごと行われる不可思議な戦い。非情な戦いも最終戦に突入しようとしていたその時、陽介の家の都合で転校することが決まってしまう…。

いささか突拍子もない青春物語。
物語には以下のルール(決まり事)が存在する。
・チェーンソー男は不死身である。
・チェーンソー男が現れる前兆として雪が降り始める。
・チェーンソー男に狙われた人間は、チェンソー男と対峙している間、超人的な身体能力が備わる。
・チェーンソー男は、深い哀しみを持った人間の前に現れる。
・チェーンソー男が現れる場所は、その人間の思い出の残った場所。
・チェーンソー男は戦う人間の哀しみの大きさによって、強くなったり弱くなったりする。
こんな設定の中で物語は進んでいく。

チェーンソー男と絵理の戦いは決してメインではないが、かなり違和感ない格好良いアクションを魅せてくれる。
基本的には好きな物語なのだが、ネックとなったのは主人公の陽介というキャラクター。
情けない、だらしない、格好悪い…ただそれだけならまだいいのだが、かなりウザい&気持ち悪いのである。
親友の能登が事故で死んだコトを哀しむわけでもなく、若くして死んだことを格好良いコトだと思っている。
気持ち悪い考え方。
そして一番不快だったのが、ズボンをズラして履くファッション。
ともやが学生の頃は、ボンタンを腰で履く…という美学があったが、そんな美学の欠片もないズボンの履き方。
それを観ているだけで、終始気分が悪くなってしまった。
こんな風に思うのは、ともやがおっさんになってしまったからかなぁ。
多分主人公がズボンをキチンと履いてれば、もっと高得点だったことは確か。
そしてすぐに『ごめんなさい』と謝り、なぁなぁでコトを済まそうとする主人公。
絵理からそれを最初に指摘されるが、チェーンソー男と戦っても、主人公は成長しない。
エンディングでも、その誤ればすべて済むという姿勢は変わらない。
そう。
何が煮え切らないかというと、主人公がまったく成長しないのである。
(ちょ~っとはしてるのかもしれないけどね)
能登を越えられない陽介。
バイクで疾走しながら能登の幻影と会話するシーンは、映画「AKIRA」の金田と鉄雄の回想シーンを彷彿とさせる。
金田を超えられない鉄雄。
能登を越えられない陽介。
能登が事故を起こしたカーブで、ブレーキをかけなかったコトが成長?
う~ん。
今まで中途半端にコトを投げ出し、何一つ形を成し遂げられなかった渡辺が、能登の残した歌詞を元に歌を完成させたコトの方が数百倍格好良いよ。
そんな渡辺の歌を馬鹿にする陽介。
とことんこの主人公は、気持ち悪いしウザ~い!
原作を読んでいないので、何とも言えないのだが、かなり不完全燃焼。
関めぐみのアクションが格好良かっただけに、本当にもったいない一本。

ちなみにチラシにある【出没注意】ってシールにすればいいのに…と思っていたら、映画館で普通に無料配布してました。
わ~い!
監督は北村拓司。
2008年1月19日公開
公式HP:ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
第5回角川学園小説大賞を受賞した瀧本竜彦の同名小説を映像化した青春映画。
いつも一緒につるんでいた高校生の山本陽介(市原隼人)、渡辺(浅利陽介)、能登(三浦春馬)の3人。しかし、能登がバイクの事故で帰らぬ人となってしまった。若くして死んでしまった能登を格好良いと思いながら、人生の目的も見つからず無為な日々を送る陽介。そんなある日、陽介はチェーンソーを振り回す不死身の男と戦う雪崎絵理(関めぐみ)と出会う。それ以来、毎夜陽介はチェーンソー男と戦う絵理の応援をすることになる。やがて陽介は、彼女を守るためにチェーンソー男と戦って死ぬことが、能登を越える格好良い生き様であると思い始める。夜ごと行われる不可思議な戦い。非情な戦いも最終戦に突入しようとしていたその時、陽介の家の都合で転校することが決まってしまう…。

いささか突拍子もない青春物語。
物語には以下のルール(決まり事)が存在する。
・チェーンソー男は不死身である。
・チェーンソー男が現れる前兆として雪が降り始める。
・チェーンソー男に狙われた人間は、チェンソー男と対峙している間、超人的な身体能力が備わる。
・チェーンソー男は、深い哀しみを持った人間の前に現れる。
・チェーンソー男が現れる場所は、その人間の思い出の残った場所。
・チェーンソー男は戦う人間の哀しみの大きさによって、強くなったり弱くなったりする。
こんな設定の中で物語は進んでいく。

チェーンソー男と絵理の戦いは決してメインではないが、かなり違和感ない格好良いアクションを魅せてくれる。
基本的には好きな物語なのだが、ネックとなったのは主人公の陽介というキャラクター。
情けない、だらしない、格好悪い…ただそれだけならまだいいのだが、かなりウザい&気持ち悪いのである。
親友の能登が事故で死んだコトを哀しむわけでもなく、若くして死んだことを格好良いコトだと思っている。
気持ち悪い考え方。
そして一番不快だったのが、ズボンをズラして履くファッション。
ともやが学生の頃は、ボンタンを腰で履く…という美学があったが、そんな美学の欠片もないズボンの履き方。
それを観ているだけで、終始気分が悪くなってしまった。
こんな風に思うのは、ともやがおっさんになってしまったからかなぁ。
多分主人公がズボンをキチンと履いてれば、もっと高得点だったことは確か。
そしてすぐに『ごめんなさい』と謝り、なぁなぁでコトを済まそうとする主人公。
絵理からそれを最初に指摘されるが、チェーンソー男と戦っても、主人公は成長しない。
エンディングでも、その誤ればすべて済むという姿勢は変わらない。
そう。
何が煮え切らないかというと、主人公がまったく成長しないのである。
(ちょ~っとはしてるのかもしれないけどね)
能登を越えられない陽介。
バイクで疾走しながら能登の幻影と会話するシーンは、映画「AKIRA」の金田と鉄雄の回想シーンを彷彿とさせる。
金田を超えられない鉄雄。
能登を越えられない陽介。
能登が事故を起こしたカーブで、ブレーキをかけなかったコトが成長?
う~ん。
今まで中途半端にコトを投げ出し、何一つ形を成し遂げられなかった渡辺が、能登の残した歌詞を元に歌を完成させたコトの方が数百倍格好良いよ。
そんな渡辺の歌を馬鹿にする陽介。
とことんこの主人公は、気持ち悪いしウザ~い!
原作を読んでいないので、何とも言えないのだが、かなり不完全燃焼。
関めぐみのアクションが格好良かっただけに、本当にもったいない一本。

ちなみにチラシにある【出没注意】ってシールにすればいいのに…と思っていたら、映画館で普通に無料配布してました。
わ~い!
監督は北村拓司。
2008年1月19日公開
公式HP:ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
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