ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

〔年歳 2007〕 2月1日~2月15日

2007年02月10日 | 2007 くらし雑感
2月1日
 義母の命日で埼玉・川口へ集合。寺の境内で待ち合わせをしてお線香をあげる。
実家会食の席で72歳の義兄が初の酒自粛”宣言”。
通風数値が7から9にアップとなり、病院の検査技師をやっている娘さんから”指示”があったとのこと。
みんなと親族旅行もあり、早く酒が飲めるようにしたいから、との自粛で少し辛そうだった。
町のトレーニング教室に通い、暖かい半年間は佐渡で農業をして悠々の生活をしている義兄は、セカンドライフのよき先達でもあるだけに当方も少しショックを受けた。
あーちゃんの妹亭主のYさんは手のリウマチ、Sさんは起きるときの下肢の痛みなどの加齢現象が、定年後のそれぞれにはっきりと現れるようになった。
陽だまりの広い廊下で義兄と囲碁。2子局で惜敗。
 球春の便り、キャンプインが始まった。
原巨人今年は頼むぞ。


2月2日
寒波。晴れていても寒い。
孫娘カナちゃん預かる。 「ケータイの未来」を読み始める。
 夜NHKの「大化の改新」関連番組は面白かった。

2月3日
節分 
和戸の農園ビニールハウス内で実地の苗講座。
 2坪ほどの棺おけ形の箱に古いゴザを敷く。
ここには落ち葉やコメヌカ、鶏糞が混ぜてあり、今日は水をじゅうぶんにかける。
 培養土を大8袋分を入れ苦土石灰とともにまぜる。
苗床の四隅には稲藁で”土俵”を作る。
 できあがった苗床にタキイの「小五郎」というナス種を600粒蒔く。
 そのそばにキュウリの種を300粒まいてビニールトンネルでかぶせ、中央に温度計を挿す。
本葉まで面倒を見て、あとは各自の自己管理とする。

 2月4日
 温暖化は「人間に原因」の見出しではじまる記事、国連4次報告は相当に深刻な問題を含んでいる。
昨年来の豪雨や暖冬、大型台風などすべて温暖化と結びつくらしい。
かっての僚友、古畑君の告別式に参列。
場所は鴻巣郊外の葬祭場。
夜、もと行革町民会議の班メンバーで新年会。
4月の町長選などが酒肴になる。

 2月5日
 巣鴨の姉宅をたずねる。
義兄は80歳、姉は77歳。ふたりとも、まだまだ元気で安心した。
取りおいてあった 「越の寒梅」が出され2人で飲む。
 姉からは孫であり、ジッタンから見れば姪の子供が高校入試で合格した。
 母の葬儀に来た頃は、トンボを追いかけていた女の児が、もう高校生になっている。水の流れに似た歳月の速さに 驚く。
 カレンダー余白に彼女の書き込みがあったが切々と合格祈願がにじんでいたのでメモした。

「神奈総 命。
 神様どうか受からしてください。
 神奈総に入ったらキャンプ行って、スキーに行って、天体観測実験やって、翔鴎祭の実行委員になって女子サッカー部に入って楽しい高校生活を思いっきりEnjOyするんだ!」

この神奈総というのは横浜市にある神奈川県立高等学校のこと。
県の公立高校を代表するトップ校であり、難関校としてトップ5に入るそうだ。
姪っ子に似てガンバリヤさんか。

2月6日
自転車で総合病院へ。
 リハビリは 例のごとく温浴、超音波療法のあと傾斜20度の△台で10分間アキレス腱をのばす。
 爪先立ちは両足ではできるが、左足だけの爪先立ちはできない。
左ふくらはぎの筋肉が弱っているらしい。
右足のかかとを着地させる練習。卵の上に着地する感覚で、と言われるがこれもむずかしい。
普通歩きの感覚がどこかヒョコタンしてしまう。自分でもわかるだけに
なんとももどかしい。
 午後は気温が上がって4月中旬の陽気となる。
2時間かけて遊水地周りを歩いて見る。
 土手で草もち用の蓬を採っている婆さま二人にあう。
遊水地は太公望の釣り人が行儀よく並んで竿を垂れていたがフラシをおろしている様子はなかった。
オオイヌフグリ、ほとけの座、が出ていてテントウムシも姿を見せていた。
ツグミもずいぶん見かけた。

2月7日
 北京の中国語学校寄宿舎から戻っているH嬢と電話で話す。
 北側の寄宿舎の室内では氷が張っているのに南側では半そでで起居しているという話に笑ってしまう。
国もでかけりゃ寄宿舎もでかいということか。
暖をとろうとしているうちに熱湯で右足に火傷をしたとか、食事は自炊で足りるが飲み水は高値になるとのことなど聞く。
 中国語習得は在社の頃から何回か訪中している彼女にとっても難物であるらしい。
 西公民館まで30分歩き、囲碁クラブ会員になる。
年会費入れて計3000円也。
 レーティング方式なので実力は自己申告しても、判然とする仕組み。
1級で初段の伊東さんと対戦。
● ●だったが二局目は半目差の負けだったので、だいたいの力は分かった。
碁敵のSさんも申し込んで、二人で歩いて帰る。

2月8日
外廊下がところどころ塗料が剥げてきていたのでペイント作業。
 久しぶりに菜園に出る。
 キャベツ、ブロッコリー、メキャベツとニンジンを収穫。
ニンジンは味噌漬けにするとちょうどよい大きさ。
 隣りの事務所のMさんと会ったので収穫したキャベツとブロッコリーをおすそ分けする。
 白菜もと思ったが、中に虫がいる場合があるので控えた。
ブロッコリーは脇目が育っていて小球となっている。
北側の家壁を利用して畑の道具を吊るす竿がけを作る。
 日よりも穏やかなので往復1時間かけて郊外型書店「文真堂」までウォーク。
まだ左大腿部あたりに少し張りがある。  
囲碁・31期棋聖戦七番勝負第3局は2日目。 山下棋聖が小林九段に中押し勝ちし、3連勝。初防衛まであと1勝。
朝夕のテレビとネットでこれを観戦。

2月9日
 晴れ。
 今日も「文真堂」まで歩く。
このところ風もなく暖かく、とても2月の陽気ではない。
 NHKニュースによると12月に続き世界の平均気温は0・45度高く過去最高とのこと。
1月のニューヨークは20度を超える日もありサクラとアンズが満開。 北京では7日、16度を記録し湖が結氷せずスケートができない。
 ただエルニーニョ現象は春には終息に向かうとのこと。
 地球温暖化が各国ひとりひとりの生活体感で直に感じられるところまで来ているのかと思うと、背筋がヒヤッと寒くなる。
 ジョイフルホンダで自転車の荷台や生活資材を購入。
 大粒のアサリが手に入ったので菜園から収穫したコマツナで酒蒸し、これに焼きビーフンを入れてつゆを吸わせて食す。
昼の料理番組でやっていたのを真似たがうまくいった。

2月10日
今日も晴れ。
朝の犬との散歩で雲雀の初音を聞く。
ただ、あーちゃんはだいぶ前に聞いたとのこと。
 新しくできた図書館の植え込みの芝に白いタンポポを見つけた。
 シロバナタンポポという名前とのことだが、数年前までは近くのあぜ道にかなり咲いていた。
だが、昨年は見た記憶がない。
昨夏は絶滅といわれていた「オオセスジイトトンボ」が42年ぶりにこの近くで発見され、新聞にも載った。
 白いタンポポ、イトトンボ。
 貴重な小生物たちが、この狭い地域に懸命に生きていることは朗報だ。
 昨夜は久しぶりに雨が降った。
近くの騎西町の酒蔵では寒仕込みがはじまったという。
 このところ少し太ったので菜園収穫のニンジン、白菜、キャベツ、カリフラワー、タマネギなどすべての野菜を小さく切り野菜スープにして朝に食す。カボチャだけは冷凍のものを使う。飯は抜く。

 カルスタで第3回の昌平寄席が開かれ、農園飲み仲間らで見学。
 これは地元の高校が春馬師匠の母校でもあることから生まれた地域文化寄席で、木戸賃は無料。
 談志一門の立川吉平が「子ほめ」、前座の三笑亭可龍が「湯屋番」。 可龍という人は氷川きよしを老けさせた顔で、番台の上で若旦那に惚れるおんな役を自演したが、これが変に色っぽい。
 あとで農園3人飲み会となったとき、Sさんが「あれは新宿二丁目あたりの色っぽさでは」と解説してくれた。
 地元出身、真打の三遊亭春馬師匠はおおネタ「火炎太鼓」を演じたのでビックリした。
志ん生、志ん朝の持ちネタに挑戦するのだから勇気がいる。
 最もここは木戸銭ロハの寄席だからむしろ稽古を兼ねての力演だったのかも知れない。
 農園仲間と坂東太郎という近くの蕎麦屋で軽く飲む。

2月11日
息子の孫ケンちゃんが今春、ピカピカの1年生になる。
その祝いも兼ねてニトリで机を買う。
 われわれの時代は専用机なぞはなかった。
ちゃぶ台が机代わりで、食後がかたづいていないから勉強ができないなどと屁理屈を母に言って宿題をサボっては叱られたことを思い出した。
末娘のカナちゃんに「カナちゃん」と呼びかけると「あーちゃん」と答えが返ってくる。
男のジッタンが呼んで、答えがなぜか、女のあーちゃんになる。
 どうも、わざとやっている様子もあり、2歳未満の女児に爺さまが、からかわれている感じだ。

2月12日
 晴れ。
 サラリーマンにとっては今日も連休だ。
亭主抜きの 娘一家がやってきて、アグリパークにでかける。
ここは野菜の直売所やフリマもあり周囲は広い芝生となっている。
遊戯施設もあって、家族連れでのびのび遊べる公園だ。
 家族でバトミントンなどをやるが、アキレス腱断裂のわが身は少し引いて近くを歩く。
 中華飯店で会食。

 「鶴瓶の家族に乾杯」の予告番組で、今日は鶴瓶と関根勤が山形県西川町を訪ねることを知った。
この西川町には1昨年、セカンドライフを祝ってくれたS先輩が旧宅に招待してくれたところ。
町のあちこちの竹馬の友の家を先輩といっしょに訪ね、美酒佳肴となった思い出の町だ。
S先輩に電話して無沙汰のあいさつ、近況を交換する。
 月山は通年、積雪10メートルになることから、4月上旬からスキー場はオープンするという。
西川町はその山麓にあり雪深いところで「おしん」の撮影地でもあった。

 2月13日
 総合病院まで歩く。
本日の リハビリ。
 バランス台の上での片足立ち、両つま先立ちはOK。
 片足つま先立ちが厄介。
アキレス腱を庇ってしまい、これが目下の難行苦行の所作だ。
 普通の歩きは、膝が柔らかく使えるようになったのでまずまず。
 時々、小走り。格好はできてきたが、足はそれほどに動いてはくれない。
大股歩きのとき、少しバランスをくずしやすい。
左足の筋肉がまだ以前ほどついてない。
 院内で整形外科病棟の廊下を自主トレ歩きをしていたオバさんに会う。
 この人は壁に激突して頚椎を傷めた人。
前より具合が悪く、リハビリの成果がなかなか上がらないと暗い表情だった。
リハをやっていれば、必ず快方に向かうと思うよ。がんばろうと激励。 近くのUさんの奥さんともバッタリ会う。
親類のおじいさんが入院中の食事で肺炎になってしまい、その見舞いにきたとのこと。
高齢者に多い誤飲性肺炎で、食べ物やだ液などが肺にはいってしまうために起こる病気で油断はできないと心配顔だった。

2月14日
小雨。細かい霧のような雨。
 西公民館の囲碁クラブにでかける。
20人近くが和室に詰めていて、中にわが碁敵Sさんもいた。
 Nさんと対局 ● ○の結果。
平日は午前中のみの開会。

今日はVALENTINE'S DAY。
 勤めていた昔は、同僚のおなごさんから完全なる義理チョコをよくもらった。
 セカンドライフの今は、まったく無縁と思っていたら、あにはからんや、あーちゃんから「はいッ」と手渡された。
 糟糠の妻からもらってどうするんだよ、と内心思ったが、ありがたく受取った。
夕方、息子から一緒に鍋でも囲みたいからと食材持参で一家がやってきた。
 なんと孫娘からチョコ包みをもらった。
フムっ。あんがと。
 ビールを飲んで四方山話。
マグナムドライの新製品を試してみたが切れ味がない。
清原がCMに出ていたころの味のほうがよかった。
 暖冬で業界は好調、1月前年比で5・6%アップとのこと。
ゴールデンウイークをビールデンウイークにしたいという記事が目にとまった。

2月15日
夜雨、のち晴れ。
 北風が吹いて寒い一日、窓からの富士山は午後になっても見えていた。
茨城の兄嫁と電話、兄の容態や甥たちの様子などを聞く。
6か国協議「北の核施設 停止命令」の記事は、読めば読むほど癇に障る。
 盗人に追いゼニをあげたようなもので、これで北朝鮮は肝心の高濃縮ウラン型開発は続けられそうだし、痛みは感じていないだろう。
 例のオバサンさんがテレビで「外交的勝利!」などのたまうのは目に見えている。
 新書版の「グーグル・アマゾン化する社会」を読み始める。



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