ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

〔読後のひとりごと〕【閑のある生き方】中野 孝次 新潮社 

2006年04月27日 | 2006 読後のひとりごと
中野さんが四十代の甥っ子に老いへの準備をすすめる形をとって「心身永閑」を説く。1992年に「清貧の思想」を著した。当時はポストバブル時代の警世指南の書としてブームとなった。あの「清貧」から「国家の品格」藤原正彦著(新潮新書)登場まで、すでに14年の歳月が流れている。拝金主義、市場原理主義、アメリカ文化追随の色合いが強くなる分、日本的清らかさかは一層縁遠くなってきている。中野さんは2004年7月に亡くなった。 . . . 本文を読む

〔身辺雑話〕菜園日誌0417

2006年04月18日 | 身辺雑話
小さな農のある暮らしが、定年後の夢だった。折々の日々、30坪の菜園から、なにが生まれるのか。でも、作物作りはまったくという程度の初心者。昨年、NPOの市民農業大学を受講して、少しだけ「農」のすばらしさに触れた。農ある暮らしはNPO農園にも、自宅の菜園にも、庭の草花にもある。作物も花も小生物もみんな生きている。そうした共生を記録することで、農ある風景を子供や孫に伝えられれば嬉しい。 . . . 本文を読む

〔身辺雑話〕 「司馬遼太郎が見た比叡山の魅力」講演を聞いて

2006年04月16日 | 身辺雑話
上野の東京国立博物館で開かれている特別展「最澄と天台の国宝展」を観た。最澄や嵯峨天皇の自筆が残っていて和紙と墨文字が伝えた比叡山文化1200年の流れが、じかに感じられた。折から「司馬遼太郎が見た比叡山の魅力」の記念講演が平成館大講堂で開かれ、これが実に面白かった。講師は元朝日新聞編集委員のカメラマン福田徳郎さん。福田さんは子供の時から大学入学まで比叡山で仏門修行をした得がたい体験を持つ人で、司馬さんが叡山の大法会秘儀を見たいという切望を適えることに尽力した。 . . . 本文を読む

〔読後のひとりごと〕【巨大メディアの逆説】原 真 リベルタ出版

2006年04月13日 | 2006 読後のひとりごと
米の最近の音楽、ブロードウェイ、映画、テレビのそれぞれの現場を3年間取材。アメリカの娯楽も報道も精彩さに欠け退屈な色合いに染まってきているのはいったいなぜか。その原因を追ってみると巨大メディアが中心に据わっていた。ネット社会を背景に検証も説得性に富んで読みごたえがあった。 . . . 本文を読む