ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

〔読後のひとりごと〕【円生と志ん生】 井上ひさし 集英社

2006年06月25日 | 2006 読後のひとりごと
円生と志ん生と満州とを結べば、2人が苦しい生活のなかで同居し、涙と笑いの日々のなかでそれぞれの芸風を磨き、敗戦を迎え、ほうほうのていで帰国したという話を思い出す。森繁がこれに登場し劇中に絡んでいれば更に面白くなるゾ。と思ったら少し勝手が違った。   . . . 本文を読む

〔読後のひとりごと〕【獄窓記】山本 譲司 ポプラ社

2006年06月17日 | 2006 読後のひとりごと
菅直人の公設秘書から都議となり衆院議員2期目のとき、山本は政策秘書盗用事件で実刑判決を受けた。筆者の433日の獄中体験が綴られているが、こういう人には、もう一度立候補してもらって福祉政策の立法に尽力してもらいたいと正直思った。本はすでに10刷を重ね、この本を読んだ柳葉敏郎は「原作を読んで泣いた」とし昨年春に「獄窓記」はテレビドラマ化された。 . . . 本文を読む

〔読後のひとりごと〕【対談 笑いの世界】桂米朝 筒井康隆 朝日新聞社

2006年06月15日 | 2006 読後のひとりごと
乱歩に認められ作家生活入り、93年に「言葉狩り」の自主規制に反対し断筆し2006年に作家活動を再開した筒井康隆と、滅亡寸前の大阪落語を松鶴、春団治、文治らと復活させた上方落語のリーダー桂米朝が「酒も飲まずにろくにものも食わずに何時間も楽しいお喋り」した9時間に及ぶ「笑いの世界」対談を読んだ。 . . . 本文を読む