ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

【免疫学の個人授業】多田富雄 南伸坊 新潮社 

2005年10月18日 | 2005 読後のひとりごと
 来る日も来る日もウサギの鼻孔に卵の白身を流し入れて、自己免疫制止力の実験をしていた東大医学部助手の多田が1971年、抑制T細胞を発見した。ノーベル賞ものの発見だった。同じ年、イラストレーター南伸坊は美学校で赤瀬川原平から宮武外骨の講義を受けていた。 . . . 本文を読む

【人生は論語に窮まる】谷沢永一 渡部昇一 PHP研究所 

2005年10月08日 | 2005 読後のひとりごと
谷沢は論語を雑書として読むという。谷沢、渡部のふたりの人生体験をあてて考えた「論語」箴言集であり、テーマ別のふたりの軽いコラム集ともいえる。それぞれんの人生体験からこの古典を身近な読み物としたいかにもPHP的書冊。 . . . 本文を読む

【大山康晴の晩節】河口 俊彦 飛鳥新社

2005年09月10日 | 2005 読後のひとりごと
作家の書いた将棋観戦記、新聞記者の観戦記は、いずれも読ませる話題があるが表現の誇張や、遠慮もある。河口は現役の高齢、高段棋士。棋士であるだけに将棋を指す、棋士の心の奥に住んでいる勝負へのうめき、うごめき、男たちの嫉妬心や勝負所を巡る心理の綾を知っている。 . . . 本文を読む