ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

〔2007 年歳〕10月14日~10月23日

2007年11月03日 | 2007 くらし雑感
10月14日
本日はちびっ子家族43人を集めたサツマイモ掘り大会。
 朝7時に農園”7人の侍”が全員集合。
 杉戸町の子育て支援NPOと市民野農大スタッフのメンバーが提携して開くもの。
 地元チビッ子に芋ほりを通じて土に親しんでもらおうという企画でシニアの我らが育てたサツマイモ畑の一部を提供しようというもの。
 山積みされた籾殻中央にエントツを挿し、燃やす。
 濡れた新聞紙を芋に巻き、それをアルミでくるむ。
 こうして籾殻焚き火にイモを入れておくと1時間ばかりで立派な焼き芋ができるはずだ。
 その試作方法や本日の作業分担を打ち合わせするなどで早朝に集合した。
 芋を掘って焼き芋を食べて合計200円。
 掘り放題の芋をお買い上げの場合は採算抜きの大サービスにしようということにして結局1.5キロの秤芋を300円で提供した。
 2時間近くを楽しんで、ホクホク芋に舌鼓を打って、掘った芋は、みんなお買い上げとなって帰路についたようで主催者としてホッとする。
 チビッ子たちといると、こちらがエネルギーをもらう。(写真)
 読売朝刊を読み直す。
 「メタボ腹」診断に異論 「男85センチは平均的」 学会、見直しの是非検討
の記事に「おい、それはないだろう」と思った。
いままで散々85センチでメタボ、メタボと騒いでおきながら、今度は「平均的」ときた。
 午後、少し昼寝。

10月15日
あーちゃんは、御茶ノ水の折り紙会館に仲間とでかけた。
 午前中はテニス、午後は留守番を兼ねて読書、資料整理。

10月16日
パソコンを光に変えたことでNTTやADSLの使用済みや未使用のモデムなど の部品を両社に送り戻す。
 カインズで鶏糞20キロ入り2袋、プランター土4袋など購入。 これは自転車で運べる重さでないので、娘に車を頼み、代わりに昼食をご馳走した。
マルエツで食材なども購入。
 光電話を和室にしたので新しい設置台などを組み立てる。
 町主催の郷土史講座聴講を申し込む。
 「幕末維新の暗号」を読了。ミステリー仕立ての小説にしなくても、フルベッキ写真そのものが十分ミステリー性を持っているのだが・・・。

10月17日
 夜の雨が上がって朝は晴れた。
 菜園作業。
 このところ、だいぶ冷え込む日も出てきたので小松菜、ミツバ、聖護院大根の播種用に 黒マルチを敷く。
 孫たちの砂場だった場所を改良して花壇とし、プランターの土を挿入。
 映画「めし」を観る。1951年の名匠・成瀬巳喜男の作品だ。
 「腹減った」「めし、まだか」が繰り返される単調な夫婦の日常の日々。 株屋につとめるが株をやらない真面目男の上原謙と妻・原節子の夫婦に小鹿のような島崎由紀子の姪が家出をして来て一緒に暮らすことになる。倦怠期に一波乱の小景を設定。
 この時代は「3丁目の夕日」よりまだ前の時代。
 当時の部屋や家は見事なまでに何もない時代だ。
 ちゃぶ台と狭い台所があるだけで電化製品など見る影もない。
 この年、私は7歳。力道山がプロレスにデビューした年でもあるそうな。
里に帰った原節子を迎えにきた夫。
 2人で帰る汽車からいったんは出そうとしていた妻の手紙の紙片が窓から飛ぶラストシーンには鮮やかな記憶がある。だから、若いときにこの映画はやはり観ていたのだ。

10月18日
 菜園傍の柿の木、今年はたわわに実った。
 粒は小さいが結構甘い。 樹木の枝切り機を使ってだいぶ落とす。 あーちゃんと一緒に八柱霊園へ。
 駅前で巣鴨の姉と待ち合わせして墓参をし、帰路食事を共にする。 JBCは亀田大毅選手を1年間のボクサー資格停止処分とした。
連日テレビもこのニュース関連に群がっている。
 TBSは、いままで亀田父子を積極的に取り上げ、人気をあおってきた。試合後は一転、内藤選手にスポットをあてている。
昔、わけもわからず歌って叱られた艶歌一節を思い出した。
 「さんざ遊んで 転がしてぇ 後であっさり 捨てる気か」
たしかトンコ節と言った歌だったと思うが、昔も今もだ。

10月19日
 前日の芋ほりでスタッフの写っている写真と農園の中村先生のご家族の写真もあわせてネットで注文する。
 ジョイフルで小球早取り用タマネギ、ニンニクを買い追加用のキャベツ苗も入手。 白菊、カランコエなどの花も。
 隣接の幸手市の全小学校に囲碁がクラブ活動として取り入れられたという埼東新聞の記事はよい知らせだ。
 礼に始まって礼に終わる碁や将棋の形は教育の原点だ。
一種の教養として見直されてもよい。
 DSなどゲーム全盛期にあっても、この深みのある盤上の面白さは十分今の子どもにも通用する。
クライマックス第2戦も中日7―4巨人は負けた。
覇者が追い詰められてどうするんだ。

10月20日
 須賀島で市民農大の実習授業。
 中村先生の体調が不調なのでS理事長やスタッフがその分を穴埋めしてきたが、今日は和戸校の清水先生がピンチヒッターとしてやってきた。
農一筋。この道、40年のベテラン先生だから教え方に自信がみなぎっている。
 相変わらず話も上手だ。
 生徒のみなさんにブロッコリーとキャベツの芽欠きを奨励していた。温暖化の影響か野菜につく虫対策として石灰窒素の活用方法も実地に見せてくれた。
 家に戻ってからパセリを3株づつ菜園とプランターに分植しキャベツ追加苗を移植。
化成肥料を追肥。近くの農家のSおばさんが言っていた「それ食え、もっと食べろ」と笑いながらキャベツに撒いていた姿を思い出す。
 暑い夏の間、豊富な餌で自然に我が家と縁遠くなったスズメたちの餌付けを今日から開始する。
 夜のテレビ。
ああ巨人3連敗。
 試合を見ながらミニボトル焼酎を1本空け、巨人ファンの友人に我が心中をメールにする。
 翌朝見れば恥ずかしき限りの文面となったがこれも記録だ。

メール文
口惜しい! リタイアになってからそう熱く燃える対象はなかった日々だった。 でも2007年10月20日の巨人ー中日戦は違った。 気だてが違う我々夫婦が一緒になって年間応援したのはジャイアンツだけだった。 だのに、なぜ今日、中日に負けたのだ。 口惜しい、口惜しい。 原因三つ。 本来ならエースになっている男がストッパーになった。その上原にも一因がある。 ホームランを打たれれば口を空いて「あっ!」なんて言う男。 それでいて米大リーグにも色気を示した男だ。 今年は自ら出遅れて、リリーフ役を務めたが本来エースの座にあるべき反省が無いんだ。反省が、・・。 エース不在で負けた。 かって彼が呟いた草魂は今どこへ行った。 原監督にも原因の二はある。 対中日をチャレンジャーとして闘うとは一体何だ。 5年ぶりリーグ一となったら中日には見下して闘って欲しかった。 巨人は見下した時にやたらに強く、見下された時には力が出ないチームなのだ。 今までの歴史がそれを証明している。 三つ目、若手の投手陣。 内海も木佐貫も若さが悪いほうに空回りしていた。 生意気とふてぶてしさい野性味が無い。 後ろで守る野手を鼓舞する力感ある投球術が欲しい。 だから相手投手を三振で潰し「俺の球とおまえの球はものが違うんだ」とみせつけることが必要だ。 ところが木佐貫は2回とも投手川上に打たれた。 一方緒戦の内海はいつになく堅くなっていた。 双方とも開き直りが大切だった。 人生は一回勝負、「それ行け」「それやれ」と何度「G+画面」に向かって怒鳴ったことか。 ともあれ試合は終わった。 残念!無念!  盃を重ねている内ボトル一本をいま空けた。


10月21日
 黒マルチにコマツナ、ミツバ、ミズナを播種。 ニンニクも1畝植える。 小球状のタマネギも黒マルチ方式とする。
 孫のカズとリョウたちがやってきたので須賀島の農園でサツマイモを堀る。
 30メートルの一畝は自分の持分のイモ畑なのでその半分を掘らせる。 残りは息子のほうのケンちゃん、コウちゃんの園児用にとっておく。
 借地農園に寄ってダイコン、ジャガイモの土寄せをする。
 戻ってから孫たちの”砂場花壇”にチューリップや各種花を植えるがこれは あーちゃんと2人の孫に頼む。
 午後からテニスクラブへ。

10月22日
 今朝は快晴だが少し冷え込んで大気が澄んでいる。
 富士山、日光連山、群馬の山々も遠望できる。
カナメ垣根内側を除草。
竹編みの柵上にアシナガバチがブンブン飛んでいる。
 これは毎年見慣れた光景だ。
 庭の新花壇前のホトホトギスを外の東側通路脇の空地へ移動。
 森繁の映画「夫婦善哉」を観る。やはりこの人、並みの役者ではない。上手い。
 昭和のはじめの大阪、大店のボンボンとその世話にまわる芸者との夫婦を描いている作品で織田作之助の小説が原作。
 芸者蝶子役の淡島千景も好演、こすい番頭役の田中春男、大店の婿養子の山茶花究など脇役陣もやはり味があるなあ。
 買い物にでかけた留守に岩槻のMちゃんがやってきて夫婦の四国旅行の土産を玄関に置いていってくれた。
一緒にでかけた黒部旅行時の写真もきれいなCDに焼いてあった。
感謝。
 今日、軽井沢から初霜の便り、月山では初冠雪も。

10月23日
 社報が届く。
 広告局人事を見ると部長、局次長に知った顔、世話になった名前が並んでいた。
 最後のメディア局や映像ビジョンの広告など8年前の仕事で、あれこれ世話になった顔ぶれだ。
年々歳々、リタイアの生活にもだいぶ馴染んでくると会社は一層遠い存在になっている。
先日、大根葉と生姜、卵とニンニク醤油をを使った炒め方を娘にコーチしたら食べた小6長男が「フム。おふくろの味だ」と評価したそうだ。 違うんだ、実はジッタンの味なんだ。
 先日の映画が面白かったので「新・夫婦善哉」も見る。
 地下鉄大江戸線で停電。電車に立ち往生1300人とある。
 車内は空調も止まり窓を空けたって地下なのだから風もこない。
大変だったろう。
 新聞では守屋前防衛次官が関連商社からゴルフや飲食接待攻めにあった話が連日載っている。
 国を守るはずの防衛省のボスが一片の誇りのかけらもなく出入り業者に国防を売った形だ。
 公僕ということばは、もう完全に死語に近い。
不愉快な話だ。


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