ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

〔08 七五の読後〕 【現代人のための脳鍛錬】 川島隆太著、文春新書

2008年12月07日 | 2008 読後の独語
テニス最中にアキレス腱を切って入院したのは2年前。退屈だからと孫たちが病室に届けてくれたのが任天堂DSと川島の「脳トレ」ゲームだった。 二十マス、百マス計算をはじめてやったときの脳年齢は70と出て、「おっ、オッツ」と唸ったが、何回かやるうち二十代~四十代と修正され喜んだ。 . . . 本文を読む

〔08 七五の読後〕 【脳はなぜ心を作ったのか】 前野隆司 筑摩書房

2008年11月25日 | 2008 読後の独語
読みながら、なんだか手塚治虫の「鉄腕アトム」の一こまにあったロボットと人類の共存を示唆してるような論にも読めた。 著者は慶應大学機械工学科の著名なロボット研究者とのこと。心の要素というべき人の「知」「情」「意」が人間優位の能動的なものではなく実は受動的なものであるという。 . . . 本文を読む

〔08 七五の読後〕 【足るを知る生き方】神沢 杜口「翁草」に学ぶ 立川 昭二

2008年10月09日 | 2008 読後の独語
天明の大飢饉ということばはよく聞くのだが「天明の大火」というのは知らなかった。 この大火災は天明8年(1788年)1月30日の洛陽の大火を指すそうだ。 燃えた京都の町は約1400町、ここに住む人々の5分の4が被災。 元京都町奉行与力で引退していた79歳の神沢杜口は、この一面の焼け野原を日々くまなく歩いて焼失境界を独力で調べ、そこに朱線を入れて地図を作った。 その地図がこの本の表紙扉内に載せてあった。   . . . 本文を読む

〔08 七五の読後〕 【まあ、そこへお座り】山藤 章二 岩波書店 

2008年10月04日 | 2008 読後の独語
「まあ、そこへお座り」というタイトルを見て、山藤漫画の一こまを思い出した。 作家の山口瞳がイガグリ頭の和服姿で若い女性へ小言を言っている場面で、絵の面白さと吹きだしのセリフの面白さに、へぇーっ、すごい人がいるもんだと心から感服した。 . . . 本文を読む

〔08 七五の読後〕 【セピア色の言葉辞典】出久根 達郎 文春文庫

2008年09月17日 | 2008 読後の独語
【セピア色の言葉辞典】出久根 達郎 文春文庫 この本は「諸君!」1995年9月から07年5月分までの「言の葉のしずく」というエッセーから抜粋したものとのこと。 短くて軽い薀蓄がいい。それにしてもプロっていうのはたいしたもんだ。 多読にして精読だ。 . . . 本文を読む

〔08 七五の読後〕 【幕臣たちの明治維新】安藤 優一郎 講談社現代新書 1931 

2008年09月12日 | 2008 読後の独語
戊辰戦争期の有名幕臣たちを描いた小説は多い。 かって民社党の春日一幸は選挙で惨敗の時「勝てば官軍、負ければ賊軍、理屈はあとからついてくる」と言った。維新史の裏側で賊軍とされた無名の幕臣たちはどうしていたのか、 . . . 本文を読む

〔08 七五の読後〕 【日本語つむぎ】大岡 信 世界文化社 

2008年09月08日 | 2008 読後の独語
「日本語つむぎ」という標題と本の装丁の美しさに魅かれて読んだ。「わたし流の糸縒り車にかけ、できるだけコトバの織物を作り出したい」とあとがきにあった。 記念講演の速記録などから再構成したものも多く、それだけにわかりやすい。 . . . 本文を読む

〔08 七五の読後〕 【坂東の野に死す】森本房子 崙書房

2008年08月29日 | 2008 読後の独語
鎌倉時代の扉を開いてくれる歴史書物といえば「吾妻鏡」になるのかな。 「北に連なる日光、東に青く筑波山、はるか南西に富士を見ることのできる広大な田野」(本文より)という、私の住むこの坂東の一角から800年下った平安末期を眺めて見るとここには一大荘園があった。 それを治めた一人の武将がいた。 源頼朝が「日本無双の弓取」と褒めた男で名前は下河辺行平。 . . . 本文を読む

〔08 七五の読後〕 【自分のDNA気質を知れば人生が科学的に変わる】 宗像 恒次

2008年08月25日 | 2008 読後の独語
先に村上和雄さんの「【生命のバカ力】読んだ。あのときは心と鬱の条件環境とDNAの作用が今少しつかめなかったが今回はその点納得ができた。 著者は同じつくば大学院の教授。カウンセリングを通じて、がん患者の心理療法に取り組んでいる。読後、心と免疫と遺伝子発現への理解はすこしできた気がする。 . . . 本文を読む