人気俳優が政治ドラマを演じる映画やテレビやを見たことは多かった。だが新聞記者や政治家がそのまま俳優になり自演、熱演するドラマは今までなかった。頃は1970年代の沖縄返還前後。モデルはすべて実在となると、山崎の描くものがそのままシナリオとなり当時の政治家たちが役者を演じているような錯覚が生まれてくる。 . . . 本文を読む
竜馬以後の明治維新功労者の中で注目している一人は渋沢榮一だ。
東の渋沢、西の五代といわれたこの稀代の実業家が心底から傾倒した人に松平定信がいる。定信は寛政の改革を仕上げた吉宗の孫、楽翁。 . . . 本文を読む
江戸の役所を現在の国家官僚に見立てて解説してくれてわかりやすい。近世史学では名が知れた人と見え、読んでいて安心感がある。 なぜか読売新聞社からの刊行物が多い。著者の「江戸お留守居役の日記-寛永期の萩藩邸」は忘れられないおもしろい本だった。
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清張工房のひとつひとつの魅力を著者が紡ぎだしてゆく面白さがこの本にはある。
清張へのノスタルジー、観察、畏敬。
08年4月から1年間、朝日カルチャー「松本清張を読む」を講義した著者がその教案を基として編集し一冊となった。
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昭和40年代に11PMという人気番組があった。ゲストに和服姿の楠本がしばしば出演していた。
この人の実家は大坂の料亭・なだ万。話しぶりが垢抜けていて粋な人だった。
この本から印象に残った句やできごとをメモ。 . . . 本文を読む
民主党小沢幹事長(前)の政治とカネを巡って指揮をとっていた東京高検検事長がこたび検事総長に就任した。この事件で検察は嫌疑不十分として不起訴、検察審査会は起訴相当としたことは衆目の事実。検事総長とはなにか、関心が湧いてこの本を読み終えた。 . . . 本文を読む
建築途上のスカイツリーにはやくも観光バスが出ているそうだが、塔といえば東京タワーができたのが昭和33年。昭和30年代の連想を手繰り寄せながら
日本人としてありがちな未来心配性への一考を促したのが、この本。
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「ビルマの竪琴」に触れながら著者は「私も学徒出陣の前年、繰り上げ卒業(東京高等師範=現つくば大)と同時に東部大部隊(近衛歩兵一連隊)に入隊したものである。」
著者はわたしより二世代上の人。1964年にあの桐蔭学園を開校している。
著者の豊富な読書量に圧倒されながら四字熟語と名作の寸評解説は、たいへん面白かった。
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著者は昭和11年生まれの医学者。まえがきに「廃用萎縮」ということばが紹介されていた。まあ、頭を使わないとボケますぞということらしい。そこで江戸川柳のなかで難解なものを選んだから、川柳謎解きをして脳が萎縮しないようにして、というのがこの本の狙い。
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