ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

〔09 七五の読後〕 【大江戸伝馬町ヒストリー】 水原明人 三五館

2010年09月30日 | 〔09 七五の読後〕
皇居から小伝馬町まで歩けば20分ほどで足りる。本社が大手町にあって、仕事柄 小伝馬町のビルに数年通ったことがある。 江戸通りが目の前にあり、馬喰町、横山町などへ向かっていた。 この界隈の江戸のことをより知りたくて本書を読んだ。著者は必殺シリーズも手がけた脚本家で江戸文化の講演常連者。 . . . 本文を読む

〔09 七五の読後〕 【野村監督に教わったこと】山崎 武司 講談社

2009年12月27日 | 〔09 七五の読後〕
あれは不思議な光景だった。 楽天が最後に日ハムに敗れた時、両チームの選手によって胴上げされた74歳の監督がいた。 ジャイアンツファンの私はめったにパの試合はみない。 でも、74歳の野村が宙に舞う姿は、しばらく眼に焼きついた。 ベンチの中で内側から見たリアルな監督像はどうか。 . . . 本文を読む

〔09 七五の読後〕 【余は交際を好む者なり】 復本 一郎 岩波書店

2009年12月13日 | 〔09 七五の読後〕
先日、NHK番組では多くの友からむやみに好かれた子規像がとりあげられていたが23歳の子規は,随筆『筆まかせ』で「余は,交際を好む者なり,又交際を嫌ふ者也.……余ハ偏屈なり.頑固なり.すきな人ハ無暗にすきにて,嫌ひな人ハ無暗にきらひなり」と、はっきりしている。 . . . 本文を読む

〔09 七五の読後〕【大江戸の正体】 鈴木 理生 三省堂

2009年12月05日 | 〔09 七五の読後〕
作品中の一章に「三田村鳶魚 十四変」があり、江戸城の発展ぶりが解説されていた。 合計一四回にわたって、江戸城は周囲とともに形を変えた。 入府のときには城も本丸だけで一望の荒地だった一帯を変えようとする視点持っていた政治の決意は鳩山さんも見習ったほうが良い気がする。  鳶魚のまとめた江戸市街地の歴史とその範囲が、この読後になんとなく目に浮かんできた。 . . . 本文を読む

〔09 七五の読後〕 【大江戸役人役職読本】 新人物往来社

2009年11月16日 | 〔09 七五の読後〕
それぞれの執筆担当者が江戸幕府の職制をやさしく解説した読本。 「時代劇や時代小説がもっと面白くなる一冊」が宣伝文句だが、最近のテレビ時代劇もあまりみない。時代小説はほとんど読まない。それでも江戸は面白い。この本も役立った。 . . . 本文を読む

〔09 七五の読後〕 【川柳 江戸女の一生】渡辺 信一郎 太平書屋

2009年10月26日 | 〔09 七五の読後〕
この本は、昭和60年の川柳雑誌に連載したものをまとめたられたもので江戸の女の「産湯から湯灌までの50年が如実に把握できると思う」とあとがきにある。 ひとつひとつ川柳句の出典が細かく明記されているのもこの本の特徴となっている。 紹介された句から艶句や破礼句らしきものは自身のメモとし、 早歩きでその半生の句を抜書きにした。 . . . 本文を読む

〔09 七五の読後〕 【占いの謎】板橋 作美 文春新書

2009年10月10日 | 〔09 七五の読後〕
私のこの先の人生に幸運、不運のどちらが待っているのか。人は気になった時に、おみくじや占いに頼る。 「占星術は天文学の愚かな娘だが、その娘の娼婦稼業で天文学は養われている」 文中にケプラーの言葉が引かれていて、思わず笑ってしまった。上手いことを言う。 でも占星術も易の思想も天体観測といっしょに発展してきた秩序ある世界観を持っている。 . . . 本文を読む

〔09 七五の読後〕 【生き様死に様 三國連太郎】 KKロングセラーズ 

2009年09月07日 | 〔09 七五の読後〕
あとがきに「死ぬまで求道 死ぬまで平成業成」の日々を目指すとある。 元号にもなっている平成とは「平生に人生の目的が完成する。だから完成せよ」ということらしい。それは別として、日本を代表する名優の回顧半生記はそれなりに面白かった。 . . . 本文を読む