ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

番外・大正編 震災まで(7)つる女の仰臥合掌

2005年11月24日 | 番外・大正家庭史
いつのまにか光男はいなくなった。進退窮まった松さんは、光男の最後の学年を本郷の中村金太郎に住み込みの条件で、その条件で同家に”奉公”させてしまっ たのである。 大正6年(1917年3月)だったろう。  辰雄はいつも、つる女の側で、何をするでもなく暮らした。 来客との対談では口癖のように  「コレ(辰雄)が一番可哀想なんですよ」 と述懐していた。 それにはいろい . . . 本文を読む