渋沢龍彦がとりあげた文学の異常性愛の世界は耽美的な妖しさもあった。小田は医学の冷めた眼で異常性愛者の精神的病理の世界をとりあげているだけに読後感は深い闇の暗さに浸るやりきれなさが残った。
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将棋界名人を自称した坂田三吉が公式対局の一切剥奪され、中央棋界から絶縁される。16年後初の実力名人制リーグに参加。覇気あふれる若手強豪と五分の成績を残し1期限りで引退する。
大切な復帰戦でなぜ坂田は初手に9四歩を選んだのか . . . 本文を読む
生存21年。我が家の百歳ネコ・マックのことはすでに紹介しました。最近とみに声が大きくなってきました。
年なので耳が聞こえにくなったその反動なのかも知れませんが、鳴くというより吼えるという感じです。食事時の足許でやります。元気な様子なので「よしよし」というときばかりではありません。こちらも怒りっぽくなってきている年代なので「やかましい!」と時に一喝。
庭につないでいる老犬2匹は無駄鳴きでしょっちゅ . . . 本文を読む
著者は校長先生経験の郷土文学者。さいたまゆかりのさまざまな文人たちの航跡を辿っている。そのなかに「奥の細道」第一夜がどこであったかが述べられている。そこへ、この夏行ってみた。
1689年 元禄2年 3月27日(旧暦なので今に直せば5月17日) 奥の細道では「呉天に白髪の憾みを重ぬといへども耳に触れていまだ目に見ぬ境、もし生きて帰らばと、定めなき頼みの末をかけ、その日やうやう . . . 本文を読む
作家の書いた将棋観戦記、新聞記者の観戦記は、いずれも読ませる話題があるが表現の誇張や、遠慮もある。河口は現役の高齢、高段棋士。棋士であるだけに将棋を指す、棋士の心の奥に住んでいる勝負へのうめき、うごめき、男たちの嫉妬心や勝負所を巡る心理の綾を知っている。 . . . 本文を読む
台風14号接近で朝の散歩も途中から小雨になった。稲の刈り入れ時期ともなって広い田んぼに白鷺が舞い降りていた。先日は近くの倉松川のフェンスに、ゴイサギ、川鵜、白鷺があっち向いたり、こっち向いたりして仲良くとまっていた。これからは渡り鳥が楽しみだ。
わが菜園もいまは夏から秋への衣替え。今年はゴーヤ、ナス、キュウリ、枝豆が当たり年。まあまあだったのがミニトマト、オクラ。これから楽しみなのが落花生に里芋 . . . 本文を読む