鎌倉時代の扉を開いてくれる歴史書物といえば「吾妻鏡」になるのかな。
「北に連なる日光、東に青く筑波山、はるか南西に富士を見ることのできる広大な田野」(本文より)という、私の住むこの坂東の一角から800年下った平安末期を眺めて見るとここには一大荘園があった。
それを治めた一人の武将がいた。
源頼朝が「日本無双の弓取」と褒めた男で名前は下河辺行平。 . . . 本文を読む
先に村上和雄さんの「【生命のバカ力】読んだ。あのときは心と鬱の条件環境とDNAの作用が今少しつかめなかったが今回はその点納得ができた。
著者は同じつくば大学院の教授。カウンセリングを通じて、がん患者の心理療法に取り組んでいる。読後、心と免疫と遺伝子発現への理解はすこしできた気がする。
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昭和17年20歳の山田風太郎は片道切符を握って兵庫但島をあとに東京へ家出。
知人とて一人もいない都だ。
着いた東京駅の待合室を追い出され、丸ビルの敷石の上で寝ていると「皇軍ラングーン占領の鈴の音が走っていった」とある。
風太郎の生い立ちと戦争観を語ったエッセー集。
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【サムライ ニッポン】 文と武の東洋史 石毛直道 中公新社
武の歴史をたどった日本の歴史自画像を隣国の儒教文化と比較して描きたかったらしい。侍ニッポンといえば「人を切るのが 侍ならば 恋のみれんが・・・・」の歌を思い出す。 . . . 本文を読む
高血圧の悪役酵素「レニン」の研究には牛の脳下垂体が膨大な数を必要とする。どうしても欲しいとなると3万5000頭分の牛となる。
これが欲しいと食肉センターに申し込むと半バカ扱いされて、てんで相手にされない。だが、「どうしても欲しい」という度重ねての熱意が伝わって冷蔵のものから渡すことで協力してくれた。 . . . 本文を読む