著者は北京、上海に駐在し広告産業の立ち上げなどを身近に体験。93~96年の上海で広告会社の設立に参加していて中国メディア内情を知る立場にいたからその観察がおもしろい。 . . . 本文を読む
【セピア色の言葉辞典】出久根 達郎 文春文庫
この本は「諸君!」1995年9月から07年5月分までの「言の葉のしずく」というエッセーから抜粋したものとのこと。
短くて軽い薀蓄がいい。それにしてもプロっていうのはたいしたもんだ。
多読にして精読だ。 . . . 本文を読む
戊辰戦争期の有名幕臣たちを描いた小説は多い。
かって民社党の春日一幸は選挙で惨敗の時「勝てば官軍、負ければ賊軍、理屈はあとからついてくる」と言った。維新史の裏側で賊軍とされた無名の幕臣たちはどうしていたのか、 . . . 本文を読む
「日本語つむぎ」という標題と本の装丁の美しさに魅かれて読んだ。「わたし流の糸縒り車にかけ、できるだけコトバの織物を作り出したい」とあとがきにあった。
記念講演の速記録などから再構成したものも多く、それだけにわかりやすい。 . . . 本文を読む
【荷風さんの戦後】半藤 一利 筑摩書房
昔、グラビアの写真のなかに浅草ストリッパー嬢にかこまれてご満悦の長身細身のベレー帽の老人の写真をみたことがある。この写真は永井荷風のもので以後も何回か見たような気がする。 . . . 本文を読む