人は自分が普通にやってきたこと、
やっていることについて何も深く考えない。
自分が当たり前にできることは
他人も同じようにできると思っている。
それなのに、自分が簡単にできないと
自分がダメな人間に思えたりする。
自分のダメなところを、できている他人と比べている。
どうして比べるのだろう?
世の中で競争社会で生活しているから?
そもそも全く違う人間なのだから同じ訳はないのに
部分的に比べては自分で落ち込んでしまうと言った
おなしなことをしている。
その上、自分ができることは普通で当然だと思い込んでいる。
このことを考えてみると、
自分の普通や当然できることも
深く考えてみる必要があると思えてくる。
その普通や当然は、自分が最も簡単にできていたことだから
そう思ってしまうのだ。
そこに、自分の秀でた特質がある。
どう役立つのかはさておき、
とにかく秀でているということだ。
けれども、その素晴らしき才能に自分で気づけない。
私は当たり前、当然と思ってしまう物事ほど
素晴らしいものはないと感じている。
あまり意識されていないけれど
絶大な働きをしているものがそこにはある。
たまに、大人になって
みんなも同じようにやっていると思ったことが
そうでないことに気づいたりすることもある。
もっともっと、そこに意識を向ければ
見えてくるものが、気づけるものがある。