4日目、朝から甘いのあります。
クロワッサンの中にカスタードクリーム。これが美味しいのです!!
この日はエトナ火山の聳えるシチリア島中部をドライブしながらノートへ向かいました。
途中トイレ休憩のSA。
縫いぐるみも長いのやら丸いのやら。こんなの日本には無いな。
PIZZAも焼きたてがあります。
バロック建築が美しい世界遺産、古都ノート。1693年エトナ山周辺を襲った大地震で街が崩壊。
ノートの人々は同じ場所に街をするのでは無く、地盤のしっかりした海岸に近い現在の場所に
街を移しました。18世紀に流行したバロック様式で統一した街が築かれました。
駐車場から町の中心に向かう途中、蜂蜜やらアーモンドやらチョコレートやら屋台で売っております。
レモンの蜂蜜とアーモンドを購入。
レアーレ門、ここから続くメインストリートのヴィットリオ・エマヌエレ通りは歩行者天国になっております。
いい雰囲気の散髪屋さん。
サン・フランチェスコ教会と修道院。現在修道院はノートの高校になっています。
大聖堂とドゥチェツォ宮殿。宮殿は現在ノートの市庁舎になっております。
大聖堂は1996年秋の長雨でクーポラと中央身廊から右翼廊の天井が崩れ落ちた為、長年修理が行われ
ておりましたが2007年6月から一般公開されております。がまだ未完成の状態です。
こちらは、崩れ落ちなかった18世紀からのオリジナル部分です。
ニコラーチ通りとニコラーチ・ヴィラドラータ館。
バルコニー下の動物や人間を模したユニークでグロテスクなバロック彫刻が有名。
ここは18世紀に隆盛を極めたノートの貴族ニコラーチ家の邸宅。90室ある内10室が見学可能。
90室・・・・凄い!!
ノートの街もジュゼッペ・トルナトーレ監督の「マレーナ」のロケ地。2日目のパレルモは、「ゴットファーザー3」、
ルキノ・ビスコンティ監督の「山猫」、3日目のパラッツォ・アドリアーノは、「シネマパラダイス」
シチリア島凄い!!
帰りにレアーレ門のすぐ側のお店に寄って孫のお土産キープ。
ノートから40kmのシラクーサへ。
シラクーサは、シラクーサ県の県庁所在地。ギリシャ時代にアテネと同じくらい繁栄したと言われ、
かの有名な天才数学者アルキメデスを生んだ町であり、太宰治の小説「走れメロス」の舞台となった
町でもあります。
先にお昼ご飯。シラクーサの陸地と繋がっているオルティージャ島にあるレストランでうにのパスタを
いただきました。
昼食後本土にある考古学地区へ。
ナポリス考古学公園。石切り場、ギリシャ劇場、ヒエロン二世の祭壇、円形闘技場などがあります。
紀元前3世紀にヒエロン2世により築かれた巨大な祭壇。横幅が198mあるそうです。戦争に勝った
時には、この上で450頭の牡牛を神に生贄として捧げたそうです。現在はネコがのんびり歩いておりました。
天国の石切り場。ギリシャ時代の石切り場跡。紀元前5世紀の都市拡大の際にここから多くの石が
切り出されたそうです。
ディオニュシオスの耳。天国の石切り場にある、ギリシャ時代に切り出した後に出来た洞窟。
奥行き65m、高さ23mあります。洞窟が細長い耳に似ていることから1608年にここを訪れた
カラヴァジョが「ディオニュシオスの耳」と名付けたそうです。
ギリシャ劇場。紀元前5世紀初期の建造。直径138mありシチリアで一番大きな劇場です。
円形競技場。紀元前3世紀後半に造られた楕円形の闘技場。
本島からオルティージャ島に戻ります。一般車両進入禁止のためバスを乗り換えます。
バスの運転手さんは女性で私服。1km四方の小さな島ですが島の内部は入り組んだ路地が多く
迷路のようです。
春と秋は、ヨーロッパから団体観光客が大勢訪れるそう。夏は個人観光客が多く島の北西の海沿いには、
世界各国からの豪華クルーザーやヨットが並び町が華やぐそうです。私達はもちろんシーズンオフの時期。
ホテル、レストラン、お店の多くが冬期休業中。閑散としておりました。
アレトゥーサの泉。海沿いにあるのですがこの泉は真水が湧き出ています。パピルスが生え水の中には
鯉が泳いでおります。
だれや?こんな所にビニール袋捨てたのは?よく見たらアヒルでした。
ドォーモ広場。1693年の大地震の後、バロック様式でたてられた豪華な教会や宮殿が残ります。
この広場も映画「マレーラ」に登場しております。
サンタ・ルチア・アッラ・パディア教会。大地震の後バロック様式で建てられた教会。こちらの教会は
中央祭壇の上に、カラバッジョが1608年から1609年のシラクーサに滞在して描いたサンタ・ルチアの埋葬の
絵が展示されております。内部は撮影禁止。どっちみちカラバッジョの絵は煤けて見えにくく何が描かれているか
解りません。感動無しでした。
シラクーサの守護聖女聖ルチアに捧げられたドォーモ。
パンカリ広場にある紀元前6世紀末に建てられたアポロ神殿。シチリアを含むギリシャ世界で最も古い
石造りの神殿と言われています。神殿はビザンチン時代に教会、アラブ時代にモスク、ノルマン時代に
再び教会、18世紀スペイン時代には兵舎に改築されました。1693年の大地震で崩壊し地面の下に
埋もれていましたが、1860年に発掘されました。
遺跡がそこいらにごろごろあります。
シラクーサから120km、タオルミーナへ。ホテルはエクセルシオールパレス。夕食もホテルで。