電プレPS2の付属ロムにGS2の映像が収録されている・・・と、聞いて、買う気で本屋に行きましたが・・・1600円はびみょーですよ・・・。見送り・・・。でも・・・でもでも・・・きっ、気になるぅ。
でも、多分、近いうちにオフィシャルでも公開されるでしょう。待ちます。
とりあえず、電プレやその他乙女ゲー雑誌だけ立ち読みしてきました(かなり恥ずかしかったかも・・・)。
ふむふむ。遊くんの一人称は「おれ」主人公の呼び方は「おねえちゃん」なのですね。
・・・いや、事前情報なんで、間違ってる事はよくあるんですが、とりあえず・・・現状の創作はそれで行かせてもらいましょうか。
しかし・・・乙女ゲー、本当にすごいですね。
しっかりとは見てませんが・・・色々色々ありますねぇ・・・・なんか、人魚みたいなゲームありましたよ・・・。
また情報が遅くなりがち。でも、ああいう雑誌を買う根性はなし。
とりあえず・・・メジャー所だけで我慢です。
つか、そんなにプレイしている時間も予算もないので(汗)。
・・・・。
さて、書き掛け創作UP。
今回は仮題『春を思う』です。
相変わらずの微エロですが、エロっぽくはないです。ん~~阿保な内容?
去年末くらいに書き出して、結構長く書いているんですが・・・どんな風に完結させるつもりだったか覚えてませんので・・・書き上げる事はなさそうです。
今回前半。次回後半UP予定。
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仮題『春を思う』
「ねえちゃん……」
尽はそっと姉の桜色に染まった頬に触れた。
――愛しい。
姉の瞳はそう語っている。
自分の瞳も同じ事を語っているに違いない。
静かに瞳を細めた姉に唇を寄せて、柔らかなそれに、ゆっくりと唇を、重ねた……。
姉弟で、こんな事をしてはいけないと分かっている。
姉弟で、こんな感情を持ってはいけないと分かっている。
でも、けれど……この強い想いは抑えきれない。いや、抑えても抑えても、それでもなお、狂おしくあふれ出てくる。
互いにそうだったから……互いに互いのそれが分かったから……想いを、ぶつけた。
血を分けた、実の姉弟。
幼い日からずっと共にあった、異性であって、異性であってはならない存在。
そっと唇を離して、見つめあい……尽は姉の体を抱き寄せる。
柔らかい体は、彼女が女性だという事を否応なく尽に伝えてくる。
彼女は、姉であってなお、女性であるから……尽は、己の彼女を求める欲求を止めない。
「ねえちゃん、俺、もう……」
尽が姉の体のラインをなぞるように手を動かせば、姉は、微かに身じろいで甘い吐息と共に答えた。
「んっ……いいよ。私も、尽が、欲しい……」
震える姉の声には、甘い悦楽の響きと共に恐怖も混ざっているのが分かった。
男性である弟とそうする事を、恐れているのだろうか。
けれど、姉の想いも、尽と同じがそれ以上に強い。
尽が欲しいと、訴えている。
姉の柔らかな胸に服の上から触れる。
姉は恥ずかしそうに笑って、尽の手に自分の手を添えて……セーターの裾を捲り上げると、そこに尽の手を導き入れた。
肌着の上からふれる姉の胸の膨らみ。
熱くて……柔らかくて……尽は、くらくらと激しい眩暈を覚えた。
これまで、こんなに柔らかなものは知らない。
「尽……」
はぁ、と、甘い息が首筋にかかる。
「好きだよ……。ね……優しく、して、ね……?」
うっとりと潤んだ瞳が長いまつげに縁取られてその影を落とし、きらきらと不思議に煌いて見える。
とても、蠱惑的な姉の眼差しに、尽は……蠢く若い欲望を抑えきれきれず、姉を……。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「…………っ、つ、つ、って、っっつてっ……なっ、なんじゃそりゃ~!?」
「だから、小説」
スパンと即答した日比谷と、その周囲を囲む3人の女の子の前で、俺は、盛大に肩を落とした。
昼休みの教室での事。
女の子達が頭を寄せ合って噂話。俺の名前が時々聞こえてくるんで、気にはなっていた。
いや、俺って、ほら、よく女の子の話題にも上ったりすんの自覚してるけどさ……うん、けど、その女の子達の中心が日比谷だったもんだから、嫌な予感がしたんだよな……。
そしたら、コレだ。
「売れると思うんだよねー。ほら、結構そういう禁断の恋系って、うけるじゃない? こんな世の中だし、血迷って若い情熱を持て余している人間は山ほどいるし。しかも、あんたの写真つけたら、そりゃバカ受けでしょう! 純利益の1割配当するからさー協力して? つか、しろ?」
人に物を頼むとは思えない、尊大無比な態度で俺に向かう日比谷を俺は睨み付ける。
「おまえが、どんな小説を書こうが構わないけどなぁ……俺の名前は使うな? 写真も無断使用厳禁」
かなり脅しの効いた声で言ってやったとは、思う。
けれど、日比谷に俺の脅しなんて、勿論きくわきゃない。
最強度の鉄筋レベルに図太い神経をしているからな、こいつ。ちょっとくらいの地震じゃ揺らぎもしない。
「ちぇ~~。絶対売れると思うんだけどなぁ……こんないいアイデア、滅多にないのになぁ。……あーあ、おねぇさんなら協力してくれるかなー」
ねえちゃんに協力仰ぐってか?
何を考えてるかね、コイツ。
今度はあきれて見つめる俺をものともせずに、日比谷は言葉を続ける。
「そうよ、いいかも。尽の写真つけたら女に売れそうだけど、おねぇさんのつけたら、男に売れる! あ、それイイわ」
閃いた自分のアイデアに、うきうきした表情をする日比谷は、確実に本気だ。
つか……なんか、それ、すげぇ嫌なんだけど。
女がそういう本を買うのはなんとなくまだ許せるけど、男がねえちゃんの写真を使ったそういう本を買ったら、一体どんな目的で使われるか明白で……。
俺は、日比谷が手にしていた自称『小説』のプリントアウトした原稿をひったくった。
「あ~何すんのよっ!」
「没収! なんで、フィクション小説に俺たち姉弟の名前使うかな! 別の名前で勝手に書けばいいだろ!?」
「ばかねー。リアリティあった方が想像力が働くでしょ? しかも、あんたたち姉弟仲良過ぎだからさ、想像……つか、妄想もよく働くわ~。なに、この小説、結構図星だったんじゃないの?」
「……っ!」
俺は、むっとして日比谷を睨みつける。
図星なんかじゃないぞ、勿論。
俺とねえちゃんはあくまで姉弟だから、こいつの下手糞小説で描かれていたような事なんて、起こる訳はない。
そ、そりゃ……なんとういうか、多少なりとはねえちゃんを意識しちゃった事はあるんだけど、さ……って、そんな事、誰がコイツに言うかよ。
俺はじっと脅すように日比谷を睨み続け、日比谷もそのうちだんだんと表情を歪めてきた。
「……分かった。分かったわよ」
日比谷はお手上げをするように手を上げた。
「このお話は却下しますー。諦めるわよ。ちぇ~」
お? やけに……素直だな?
「なかなか良く書けていたと思うんだけどな~。やっぱり姉弟物はだめかぁ……」
凹んだ様子の日比谷は、いじけるように机に突っ伏してしまった。
別に、俺やねえちゃんの名前使わなかったらいいだけの事と思うけど?
「だぁめ。それじゃ、だめ。私は、リアリティを求めたいのよ。フィクションじゃなく、限りなくノンフィクションに近いものが書きたいのっ」
……いや、限りなくフィクションだと思うけど……。
日比谷は、ふぃぃ~と長い溜息を吐き出している。
他の女子から頭を撫ぜ撫ぜされて凹み続ける日比谷が、自称小説を諦めてくれたと思う事にして、俺は飽きれた様子で俺たちの様子を傍観していた珠緒他、ダチが待つ自分の席に戻ろうとしたんだけど……。
席にたどり着く前に。
再び、日比谷のくすくす笑いを背後に感じ、ばっと振り向いた。
そしたら、日比谷のヤツ、さっきの凹みはどこへやら、すっかり復帰して、新たな原稿らしきものを手に持ち、他の女子と笑い合っている。
……さっ、さっきのあの捏造ノンフィクション(要するにフィクション)小説じゃないよな、さすがに……?
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文学少女?の日比谷ちゃんでした。
どーじん活動してるのですな(笑)。
次回は、この後編UPですー。
書き掛けなので、オチはないですよ、勿論。
※ウェブ拍手ありがとうございました!
うわぁ! なんか、久々にめいっぱい貰ってます。
すごい嬉しいです。母なる大地に抱かれている気分(謎)。