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気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

森博嗣「the sky crawlers」

2008-07-14 | 小説
僕は、大人にならない子供。そして、戦闘機のパイロット。飛行機に乗るのが日常、人を殺すのが仕事。近未来を舞台に、戦闘機パイロットである「僕」の日常を描き、「死とは」の問いに挑む。   8月映画上映前に、原作を読んでみようと…。森さんの小説を初めて手に取りました。 設定が特殊なため、でもこの手の、戦闘物は、アニメの世界では、かなり多いと思うけど…。 特殊な変異で、大人にならない子供 . . . 本文を読む

歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」

2008-07-13 | 小説
ひょんなことから霊感商法事件に巻き込まれた“何でもやってやろう屋”探偵・成瀬将虎。恋愛あり、活劇ありの物語の行方は?そして炸裂する本格魂。 ミステリージャンルで、過去に注目された作品。歌野晶午さんの作品は初めてで、特にミステリー好きではない私は、そう恐ろしげなシーンもないし、ちょっといい感じの恋愛と、悪徳商法の陰湿を暴くべく探偵調査が同時並行で…。 それで、あれ?あれれ?こちらもイメージで読んで . . . 本文を読む

伊藤比呂美「ミドリノオバサン」

2008-07-12 | エッセイ
繁茂する植物たち。ただひたすらに世話する日々…イラストいっぱいの室内園芸エッセイ。 四季のない一年中温暖で、抜けるような青空のカリフォルニア10年在住の著者の室内園芸奮闘記。   植物をかまうというのは、人への愛情の代理、ひいては「力」への欲望。対象に執着して、所有して、支配したいと言う気持ちがあり、完璧主義の著者が人には押さえてきた力を園芸で全開パワー。 でも、家族の留守を経 . . . 本文を読む

今邑彩「鬼」

2008-07-11 | 小説
「みっちゃんに会った」と言い残して死んだ友人達。そんなはずない。だって、みっちゃんは…。言葉にできない不安感。おさまりのつかない気持ち悪さ。表題作を含む、誰をも奇妙な世界に誘い込む8編を収録した短・編集。   久々の今邑作品…。良かったです。 短編って、次の作品を読むときの集中力が必要ですが… このホラー気味のミステリーという分野?? 私は、スキです。 ・カラス、なぜ鳴く . . . 本文を読む

梨木香歩「ぐるりのこと」

2008-07-10 | エッセイ
もっと深く、ひたひたと考えたい。生きていて出会う、一つ一つを、静かに、丁寧に。 高千穂岳に近い山荘で出会った一頭の鹿のこと、イギリスのセブンシスターズの断崖でドーバー海峡の初夏の風に吹かれながら友と交わした会話、トルコのモスクでのヘジャーブをかぶった女たちとの出会い、イラク戦争の衝撃、少年少女による殺害事件への強い思い―喜びも悲しみも深く自分の内に沈めて、今いる場所から、一歩一歩確かめながら考えて . . . 本文を読む

東野圭吾「白夜行」

2008-07-09 | 小説
悪の吹きだまりを生きてきた男。理知的な顔だちの裏に、もう一つの顔を持つ女。偽りの昼を生きた二人の人生を、“質屋殺し”を追う老刑事の執念に絡めて描く。ミステリーの枠を広げた一大叙事詩。   ミステリーランキングに登場する10年前の作品ですが… こういった小説は、後味悪い。桐野さん読んでも感じますが…。 大衆受けは良いのでしょうし、ドラマ化も面白いんでしょうね。 実際、ホラーより怖 . . . 本文を読む

渡辺一枝「空ゆく雲を追いかけて」

2008-07-06 | エッセイ
雲、空、虹、いちえさんのさまざまなかたち。流れる雲や空、いちえさんの温もりのあるまなざし気が向くと屋根に上って遠い花火や雷さまざまにかたちを変える雲や空を眺めます。そこはいちえさんのとっておきの特別席。かすかな花の香りやいろ、壊しい人の匂い、ここちよい話し声――見えるかたち、見えないかたちに寄せるいちえさんの温もりのあるまなざしを、夫・椎名誠さんの写真に托しておくります。   20年 . . . 本文を読む

佳川奈美「あなたにすべてをもたらす惹きつける法則」

2008-07-05 | 実用書
まあ、自己啓発本でしょうか?薄くて。その言葉を唱えるとなんだか、プラス思考になれそうな気がするような…。10分で読める。さらっと。大袈裟に力説しているので、太字だけ読んでおくだけで十分でしょう。   ・幸せは向こうからやってくる。本物の愛はあなたを輝かせてくれる。イキイキ優しい表情になる。 ・ソウルパートナーとの出会いは、どこか懐かしい深い優しさと温かさに包まれる。この人だと瞬間に . . . 本文を読む

畠中恵「アコギなのかリッパなのか」

2008-07-04 | 小説
佐倉聖は21歳の大学生。腹違いの弟を養うため、元大物国会議員・大堂剛の事務所で事務員として働いている。ここに持ち込まれるのは、大堂の弟子にあたる議員からの様々な陳情や難題。飼い猫の毛の色が変わる謎、後援会幹部殴打事件の始末、宗教団体に入信した秘書が寄進した絵画の奪還……といった厄介ごとに関わった聖は、元不良の負けん気と機転の効く頭脳で、センセイ方顔負けの解決を成しとげるのだった! 『しゃばけ』の著 . . . 本文を読む

江國香織「都の子」

2008-07-03 | エッセイ
今までに出会った人たち、訪れた場所、印象的だった時間や風景、幼い日の感情…。「記憶」という名の宝石箱から紡ぎだされ、集積された、36篇の短い文章。繊細な五感と、幼子のようにみずみずしい感性が、眩しく、切ない。イギリスの桂冠詩人、アルフレッド・テニスンの同名の詩よりタイトルを採った、著者にとってはじめての、そして“30歳記念”のエッセイ集。 「書く」というより、「少しずつ冷凍する」という方がしっ . . . 本文を読む

絢香「Sing to the Sky」

2008-07-02 | 音楽・芸術
絢香のセカンドアルバム初回限定版!! どっちにしようか迷ったので、発売日過ぎてからAmazonチェックにて購入。 <初・武道館ワンマンLIVE・DVD>つきにしました。 全曲PVつきより。LIVEならではの、アレンジした絢香の生の魅力が良いとの評価を信じ…。 あーよかったあ。PVもちょっと気になるけど。満足です。これで。 100枚に1枚GOLD TICKET封入!って特典は入ってなかった . . . 本文を読む

奇跡のシンフォニー

2008-07-01 | 映画
監督 :カーステン・シェリダン 出演 :フレディ・ハイモア、ケリー・ラッセル、ジョナサン・リース=マイヤーズ、テレンス・ハワード、ロビン・ウィリアムズ    生後直後から施設で育った孤独な少年エヴァン(オーガスト)、心の耳を持って音楽を聴く少年。 風に宙に光に音楽を聴く少年。 見たこともない父、母、だけど、心からわき起こる音楽だけが、家族をつなぐ不思議な絆。施設を飛び出し、心の . . . 本文を読む