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気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

彼女はいつもおなかをすかせている

2007-09-03 | 小説
ギリシア人古典演劇の翻訳家、劇作家、演出家であるアンドレアス・スタイコス著 伏見イワン訳ひとりの女とふたりの男の、料理をめぐる奇妙な三角関係。いとしのナナが自分だけのものではないと知ったとき、男たちの至福のときは終わりをつげた。このうえなく甘美なカラダとこころ、そして甘やかされた舌を持つナナのため、男たちは今夜も腕によりをかけて彼女を待ちわびる。地中海発──小粋で洒脱でほろ苦い恋愛小説(レシピ付き . . . 本文を読む

さだまさし「眉山」

2007-09-02 | 小説
さだまさしによる書き下ろし小説「精霊流し」「解夏」に続く第三弾「眉山」 シンガーソングライターとして、歌詞には定評があるさださん。小説は初めて読んだ。ストーリー、骨組み、設定が叙情的で、どれも映画化されているが、小説は、あっさりとした表現であり、実に読みやすく2時間もあれば、一冊読み終えることができるので、時間がない読書に良いかも。 映画の方がより感動的な演出がされているのと、「神田のお龍」演 . . . 本文を読む

富良野音楽祭

2007-09-01 | 音楽・芸術
8月下旬、富良野音楽祭2007に出掛けた。 ゴスペラーズ、夏川りみ、TOKU、沢田聖子出演。 炎天下の富良野北の峯スキー場。 野外コンサートであるから、音響はいまいちですが、 自然の演出が、良かった。青い空、美味しい空気、赤とんぼ…。 そして山に日が沈む瞬間…。 ビールや、ワインを飲みながら、一本キュウリの浅漬け、チーズ、スライスタンをいただきながら、待つこと一時間。 地元の方と、お話ししたり . . . 本文を読む

夕凪の街桜の国

2007-09-01 | 映画
こうの史代原作の映画化 原作はあっさりした叙情詩的マンガだが、俳優の演技力と原爆投下後13年の広島のまち、現代の東京、広島の街、夕凪、桜の映像と空…映画ならではの風景と心理描写によって、より静かに感動できました。 何でも静かな会話に、被爆者の苦しみと幸せを願う気持ち…。被爆2世である、現代のななみの心情が対比して、涙が自然にあふれ出す作品。 泣かそうという作品では無いのですが、普通の人間の一 . . . 本文を読む