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絵本徒然草・上

2007-04-12 | 古典

絵本徒然草・上巻について

徒然草と言えば、枕草子と並ぶ、随筆として高校の授業でならったと思うが、

十一段 「神無月の頃」~山奥の庵にひっそりと暮らす人が、立派なみかんの木の周りをきびしく囲っているのをみて興ざめする。

五十二段 「仁和寺にある法師」~石清水八幡を拝みに行こうとして、麓の寺だけ見て還ってきた話し。

高校時代、こんな話しを勉強して、ふーん、それでっ!て感じででしたが。

 

もっと、俗世の人間ッポイ話しも、沢山ある。

かっこいい男の生き方、40で死ぬのが無難だなんて書いて70まで長生きしたり、心惑わす色欲について…

 

十二段 「同じ心ならん人としめやかに物語して」~現代人に共感出来ますよ、教科書に載せるのは、品も悪くないし、こんな文がいいのに。人付き合いについて誰だって感じるところだと思います。~まめやかの心の友にははるかに隔たる所のありぬべきぞ、わびしきや。

 

二十一段 「よろづのことは」~月・花・風・水、花鳥風月を愛でる感ですが。風のみこそ人に心はつくめれ。岩に砕けて清く流るる水の景色こそ、時もわかずめでたれ。

風の匂い、水の飛沫、流れに注目して心慰む事あらじ。って感覚がいいなあ。

 

二十九段 「しづかに思へば」~過ぎ去った時の恋しさがせんかたなき。時が経ってそこにある故人の物は、心もなくて変わらず久しき、いと悲しき。

これは、特に親しい人との別れを経験した人は感じますよ。

 

三十五段 「手のわろき人のはばからず文書きちらすはよし。見ぐるしとて人に書かするはうるさし。」~そうだよねー。下手でも自分で書くことが心がこもっていいよね。

 



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