![キャッチャー・イン・ザ・ライ](https://ecx.images-amazon.com/images/I/41ZT54R1J8L._AA240_.jpg)
――もし君が本当に僕の話を聞きたいんだったら、おそらく君が最初に知りたいのは、僕がどこで生まれただとか、しみったれた幼年時代がどんなものだったかとか、僕が生まれる前に両親はどんな仕事をしていたかなんていう「デビッド・カッパーフィルド」調のやつなんだろうけど、僕はそんなこと話す気になんてなれないんだな。第1、そんなの僕自身退屈なだけだし、第2に、もし僕が両親についてひどく私的なことでも話したとしたら、2人ともそれぞれ2回ずつくらい頭に血を上らせることになってしまうからね――。
ホールデン少年は、教師をはじめとしてインチキなやつら(いうまでもなくこの両者は互いに相容れないものではない)と遭遇することになるのだが、こうした人物に向けられる風刺がきいた彼の言葉の数々は、10代の若者が誰しも味わう疎外感の本質をしっかりと捉えている。
少年の口から語られる小説。有名ではあるが初めて読みました。
今年、初の読書としては、結構重く…。時間がかかりました。
十代の少年からみた、大人社会への入り口…。
共感や感動はないけれど…。
単純な性格の私には、かなり、辛い読み物でした。
最後は、流し読みになってしまったな。
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