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荻原浩「千年樹」

2007-08-06 | 小説
木はすべてを見ていた。ある町に、千年の時を生き続ける一本のくすの巨樹があった。千年という長い時間を生き続ける一本の巨樹の生と、その脇で繰り返される人間達の生と死のドラマが、時代を超えて交錯する。 1つ1つの、人生の断片が、重みをもち、辛く、悲しい、ことりの木(子盗りの木)と呼ばれる楠、痛みに耐え、傷つけられ、なお大きく成長し続ける木。その木の根本で繰り広げられる人間のドラマ。そのどこかが、 . . . 本文を読む